焦げすーもさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

焦げすーも

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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.3

映像や音(特に蝿の羽音)の表現には感嘆したものの、小説を読了した時ほどの圧倒された感覚はなかった。
映像化されたことでロドリゴ神父の信仰の迷いが直接的な形で表され、かなり早い段階で彼の「弱さ」が伝わっ
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.7

理由の分からない別離、それでも会いたいと思う相手。映画のプロットとは違うし、1人の相手だけの話でもないが、自らの過去の経験が思い起こされて途中からずっと号泣していた。
永遠に忘れないための思い出にする
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.5

予告編で何度も見た時空がぐにゃりと曲げられるバトルシーンよりも、何度もなんども病院に出戻りして戦うシーンの方が自分は面白いと感じた。
何度も出戻りするうちにやや苦笑いしていたのだが、まさかボスとの対決
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.6

自分は主役の男性みたいにシャイさをおどけて隠す人間だから、セリフの一言ひとことがじんわりきた。
互いの距離感、目の視線、交わす言葉、交わる手、その全てが自然に感じられた。人を好きになるのに理由なんてな
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マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション(2015年製作の映画)

4.5

何度見ても最高すぎる!!
何と言ってもニュークスの生き様に鳥肌。
白黒vet.の方が砂漠の白さが際立って見え、緑の地でなかったことに気づくシーンの絶望感が増したように思う。
エンディング直前のシーンは
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無垢の祈り(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

主演のBBゴロー、監督、原作者が登壇する舞台挨拶の回を鑑賞。
開始数分で直視に堪えないシーンになり、観にきたことを後悔。結局、最後のシーンも顔を覆ってしまいよくわからなかった。全部観れなかったので採点
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.7

町山さんのトラウマ恋愛映画入門の紹介文に惹かれて鑑賞。
自らの過去の出来事を良いことも悪いこともひっくるめて強制的に思い出され、自分自身が主人公になったかのような錯覚に陥ってしまった。ある人との記憶を
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.9

怖さというよりもよりもジジイの強靭さと狂人さにひたすら圧倒された。ジジイ!ジジイ、番犬、忘れた頃にまたジジイ、番犬の連続コンボ!DVDではなく絶対に映画館で見るべき作品。

(ややネタバレ)
好物の飲
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.5

とんでもなくシュールな余白だらけの映画。主題歌の昭和歌謡曲や登場人物が日本アニメおたくというところなど分かりやすいところだけでなく、チャプターの切れ目の暗転から、脚本の変転など全てがシュール。
そして
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ミス・シェパードをお手本に(2015年製作の映画)

3.7

主人公の婆さんの極端な偏屈っぷりとふと見せる楽しげな表情のギャップが何より良かった。婆さんの若い頃を演じた女優が綺麗。

介護や救貧政策といった、ともすると社会派で暗くなりがちなテーマを、説教っぽさは
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.7

他のレビューでも散々言われているだろうが、最後の5分間のための壮大な前振り裏話。あのお方の再現度は見事。

デススター設計者の娘として追われる身の者、元帝国軍ドロイド、ジェダ星の生き残り・・・メインキ
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エルストリー1976 新たなる希望が生まれた街(2015年製作の映画)

3.0

スターウォーズ ローグワンの前座として鑑賞。スターウォーズエピソード4の脇役・エキストラにスポットを当てたドキュメンタリー。
1人語りのシーンが多く、うとうとしてしまったのが正直なところ。

語り部に
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裏切りの街(2016年製作の映画)

3.7

(自称)誠実さの塊である私には、胸糞悪さばかり残ったのだが、役者の演技の光るいい映画であることに違いない。
池松壮亮と寺島しのぶの主体性の欠片もないダメ人間さ加減に対して半端なく腹が立って仕方がなかっ
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変態だ(2015年製作の映画)

3.2

くだらなさ満点で中身はないのに、決して嫌いにはなれない変態映画。「ソーセージパーティー」とは違ってくだらなさに徹した点が良いのだと思う。

MJファンとしては、みうらじゅん自作のゆるキャラがゆるゆるキ
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ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

3.8

最低最悪の邦題からのまさかの名作。
登場人物たちが全員シュールでダサく、行動が全く読めない。そこがサイコー!
オタク主人公の声が滅茶苦茶低いギャップにだんだんハマる。

ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.0

超絶おバカ度を期待していたのだが、ストーリーの大半が宗教・民族・ジェンダー絡みでコレジャナイ。。と思ってしまった。食べ物とその名前が国を暗喩しているのだが、あまりにステレオタイプなキャラ設定となってい>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

劇中の空襲描写で没入しすぎて、もう早く終わってくれよ…と思ったにもかかわらず、エンドロールの際には、もう終わってしまうのか…としみじみ思った。こんな感想を抱く映画は滅多にないだろう。

主人公のすずさ
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.4

第一に注目すべき点は、東出昌大が羽生さんの佇まいや仕草を形態模写できていたこと。彼は喋らなければいい役者だ。
月下の棋士にハマっていた時に原作は読んでいたので、ストーリーよりも映画の演出に着目して見た
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PK(2014年製作の映画)

4.3

宗教問題、恋愛、SFと様々な要素をごった煮にしているのに、うまく話がまとまっているのはお見事!

途中まで言語を発することができないPKのコメディ演技は、まるでMr.ビーン。ビーン大好きなのでかなり楽
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デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

1.0

カタルシスなし、語るべきことなし。これほどまでに酷い映画を見たのは初めて。ダメな映画でも愛すべきところはあると思っていたのだが、うーーーん。


敢えて褒めるところがあるとすると・・・
菅田将暉とアム
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ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ(2015年製作の映画)

3.7

寡黙なコリンファースの一挙手一投足がとにかくカッコいい映画だった。落ち着いた音楽も自分好み。

金の卵である天才作家に対して、"他人の気持ちを思いやれないあなたの文章には価値がない。" と言い放つシー
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何者(2016年製作の映画)

2.6

「観察エンタメ」という宣伝、そして最初から主人公を観察者として描いてしまっていることがまんまネタバレであり、作品としての魅力を大きく損なっていると思う。
私は少し前まで朝井リョウのファンで原作もかなり
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怒り(2016年製作の映画)

4.2

役者それぞれの表情、感情表現に心を動かされる映画だった。
疲労感がハンパない。
予告では叫んでいるシーンが大々的に宣伝されているけれども、本当に印象に残ったのは素性を明かさない人物たちが段々と心を開い
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.4

2015年に劇場で観た映画でトップ級の面白さ。
トンデモ級のストーリーとアクションの勢いがうまくマッチ。
英国紳士然としたコリン・ファースがとにかくかっこいい。サミュエル・L・ジャクソンのキチガイっぷ
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HiGH&LOW THE RED RAIN(2016年製作の映画)

2.1

前作の闇鍋的ごった煮状態の面白さが全くなく、正直かなり眠かった。
予告でアクション抑え目だとは分かっていたが、ストーリー:アクション=85:15くらい。ストーリーを楽しむシリーズではないので、この評価
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.6

リリーフランキーの怪演!
「そして父になる」で映画ファンに大量の涙を流させた福山とリリーフランキーのコンビがあの映画と全く対照的な役を演じきっていたのもいとおかし。

"ジャーナリズムという高尚な理念
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.5

上演時間の半分くらい号泣したかもしれない。涙腺破壊兵器。

聴覚障がいをもった硝子は小学校でいじめられる。本題とややズレるが、皆同じようにコミニュケーションをとれ、皆が互いに友達であるべきという小学校
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A2(2001年製作の映画)

3.9

「完全版」と銘打たれたリバイバル公開を今池シネマテークで鑑賞。物事の切取り方によって事実は多面的に映るということを嫌というほど訴えてくる作品だった。感想は箇条書きで。

・オウム信者立ち退き時の地域住
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ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

3.8

「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2016)」繫がりで視聴。

主題は人間の自意識の回復と喪失だと自分は思う。主人公のジョーが意識と感覚だけ残された状態で、「見せ物にするかさもなくば死か」という
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雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

1.5

「君の名は。」大ヒットのためTSUTAYAの新海誠コーナーは大盛況。その中で唯一在庫があったのがこの作品。

エヴァと「君の名は。」の夢モチーフをくっつけたような作品。日本列島分断統治という政治的モチ
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.5

たまには頭を使わない映画を見るのもいいなあと感じた。

途中まではテーマパークのアトラクション感があってイマイチ乗り切れなかったが、ヘビメタバンドライブでゴースト捕獲するくだりで一気に面白度が上がった
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

(ネタバレあり)
新海誠のCMがなんだか好きではなかったのだが、話題になっているので観てきた。

前半部分は正直あまり面白くなく、(よくある入れ替わりものだな、残念だなあ)と思っていたら、男性側主人公
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.1

いじめられっ子の転校生が好きな女の子を振り向かせるためにバンドを組むという、シネマテーブルで何人もの人が絶賛していなければ見にいかないジャンル。

80年代の音楽、ミュージックビデオ、閉鎖的なアイルラ
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.2

ヒトラー最後の12日間をアップで観てから鑑賞。歴史知識、相当閣下ネタを仕入れておいた分かなり楽しめた。
ヒトラーが言いたい事を周りが勝手に自分らのいいように解釈するという構図が延々と続くのだが、この構
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

恋愛混じりのタイムトラベルもの映画。
過去の恋愛を振り返りタラレバを考えてしまうことの多い自分にとっては、前半部分は心の痛むシーンが多かった。

タイムトラベルに頼らずに未来を前向きに変えていくという
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