yaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.5

正にタイトル通り、セックスに関して嘘だらけの人々が、ビデオテープの前では正直になる変態セラピー映画。

精神科医の前では建前しか言えないけど、夫の旧友には全て曝け出せる不思議。自分からオープンするの、
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マジェスティック(2001年製作の映画)

3.9

信念無き者が自らの信念を持つようになり、更にはアメリカの信念をも守るために戦う話。また、過去を乗り越えて前に進もうとする者達の話。

シリアスなジム・キャリーは今作でも抜群。ちょこちょこファニーフェイ
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リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

3.8

不倫したりテストすっぽかしたり嫌がらせしたりオナニーしたり。現実から逃げるしかなかった、子供のような大人達の話。

人は退屈して居場所を求める生き物なんだなぁと痛感。

悲劇的なようで過去と決別した2
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ミスト(2007年製作の映画)

3.7

モンスター達は最早脇役。危機を前にした人間達の愚かさや滑稽さに、頑張っても裏目に出る虚しさこそがメインテーマ。
そして、よく考えれば普段の僕らの生活もそんなもんだ。だいたい上手くいかない。

口で言う
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

3.5

殺人と処刑という、共に人を死に追いやる謂わば神の領域でのヒューマン・ドラマ。

ジョン・コーフィのパワーの源が謎過ぎる。奇跡というか、最早神そのものなのでは。

若かりし頃のサム・ロックウェルの怪演も
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.9

老人として生まれ歳を重ねるほど若返ることで、幾つもの交差点で様々な人とすれ違う人生をより象徴的に描いた作品。

見た目や知識・経験ではない人間性自体の魅力や、いつだって遅くはない、変わっても変わらなく
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ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.7

ルーマニアの多民族問題の話のようで、世界中の政治・経済から一般のご家庭までの普遍的な問題を凝縮したような作品。

同人種でも家族でもセフレでも、誰もが何かしらの居場所に属し、それを守りたい。

一番無
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.7

ソリッド・シチュエーションながら、流れるようなカメラワークがセンスありすぎな作品。

ジョディ・フォスターがセクシー且つ頭が切れて素敵。

ゲーム(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

おそらく世界一壮大なバースデー・サプライズ。

結局、変わるには体験するしかない。

完全に不穏な緊張感からのまさかのハッピーエンドも、あんなドッキリの後で飲むシャンパンは果たして美味いのか。笑

ブレイブハート(1995年製作の映画)

3.9

スコットランド独立戦争を舞台にした歴史スペクタクル。

ロン毛にキルト、デヴィッドボウイのようなメイクまで、史実とは異なるらしいがミクスチャーな感じのファッションが面白い。

殺された家族や妻への想い
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

ミッション失敗から始まる、殺し屋のリベンジの一部始終。

備えあっても憂いばかりな展開を乗り越えていく辺りがプロフェッショナル。

緊張感をキープした飽きさせない構成がとてもNetflix的。流石はフ
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.9

流石のヴァーホーヴェン、変態でパンクなエグい映画です。

敬虔な修道院のイメージを忌憚なく覆す、
アコギなビジネスや権力争い、そしてド下ネタ。マリア像ディルドには爆笑。

奇跡という名の権力を手にした
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

石油利権で富を手にしたオセージ族と彼らの連続怪死事件を背景に、ディカプリオ演じるアーネストとオセージ族のモリーとの繋がりを主軸にした人間ドラマ。流石のスコセッシ、巨匠感に溢れた格の違う仕上がり。

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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.9

走れジャガー!と思わず叫びたくなる、マヤ文明を舞台にしたマッドマックス。

カルトに作り込まれた世界観に、連れて行かれて帰ってくるだけのシンプルなストーリー、そして圧巻のアクション。

特に、恐怖を乗
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.7

AIサイドに感情移入できるAI戦争SF映画。最早AIのほうが人間性が高く、でも逆に人間の愚かさこそが人間らしさなのか?など考えさせられる。

Nomadのスケール感やRadioheadの使い方など世界
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.1

圧倒的に壮絶な戦争シーンに加え、丁寧で分かりやすいのにしっかり重厚なストーリーに仕上がっている傑作。

人を殺す人を救うという矛盾や、攻撃されたらどうするのかという答えのない問い、周りからの冷たい目や
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.7

宗教史&美術史のミステリーでありファンタジー。

キリスト教のことをより深く知りたくなる一本。

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.8

人を分かるとはどういうことか?という問いに対して、人のことも自分のことも分からないのだから、分かっているのではなく分かろうとすることが分かるということ、という答え。

誰もが抱える鉛のようなものを、「
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.5

どんでん返さない、故に暴力的。

果たして自らの選択で世界を救ったのか、はたまた逆らえない運命に身を委ねたのか。

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.7

1から劇的に進化し、既にほぼ怒りのデス・ロードの世界観に到達。

「暴力とスピードだけが生き残った世界」で、他人のために走るマックスがやっぱり格好良い。

改造車だけでなく、乳首やお尻を見せまくるイカ
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.4

ディストピア感も超絶カー・アクションも全く期待外れであったが、怒りのデス・ロードの原点と考えるとなんとも感慨深い作品。

レザーの上下セットスタイルがクール。

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.9

韓国映画特有のコメディタッチで全然怖くないやん、と思いきや中盤辺りから徐々にシリアスになり、キリスト教やカルト、日本的な呪いやゾンビまでジャンルをクロスオーバーしてやってくるラスト30分には、その謎の>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.8

マッコールさん無双。今作はイタリアの街を丸ごとイコライズ。

殺しも過去最高に鮮やか。とはいえ、鮮やか過ぎて量もバリエーションも正直物足りない!

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

日本の夏を象徴する蝉の鳴き声からの沈黙、そしてSILENCEのタイトルコール。繊細な映像に音楽、演技で綴られる、重厚な物語。

歴史の授業で誰もが耳にしたことがあるキリシタン狩りや踏み絵をテーマに、神
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ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇(2018年製作の映画)

3.6

80年代のブランド設立以降、その独創的なアバンギャルドでモードの異端児として活躍し、今では伝説的な存在になっているゴルチエ。

彼が手がけたランウェイ・ミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』の
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.6

勘違い妄想力が狂気レベルのコメディアンをロバート・デ・ニーロが怪演。

夢を叶えるために自らを信じることは絶対的に必要だが、努力や行動のベクトルがおかしい。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.8

規模感と魅せ方がパワーアップした超絶アクションで、あっという間の3時間。特にパリを舞台にしたラスト1時間は怒涛。

The コンセクエンスを徹底したストーリー展開も良い。そして何より、犬は徹底して守る
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

3.8

筋トレ・入浴・バランスの良い朝食、あんな意識の高いモーニング・ルーティーンを飾らずこなせるヤツが童貞なハズはない。

要は何事も、ヤるかヤらないかだけ。

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

3.9

「死と隣合わせだからこそ、生を体感できる」、「毎日を最後の日として生きる」といった美辞麗句をマジで地でいくF1ドライバー達の、アツ過ぎるストーリー。

彼らの激情を象徴するかのようなマシン細部のアップ
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.8

F1日本GP直前のナイスタイミング公開。

現代におけるオタク、好きなものを極限まで追求する者達の強さを感じさせる実話ベースの作品。

王道で、アツい。

TOKYO!(2008年製作の映画)

3.4

皆、東京は暗くて孤独なやべー街だと思っているのが伝わるオムニバス。

気鋭の監督3人を集めた気概は素晴らしいけど、オレの好きなミシェル•ゴンドリーじゃないし、Shitは糞じゃない。