洋梨さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

洋梨

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エリジウム(2013年製作の映画)

3.0

なぜ東洋人の登場人物がいないのか。あーエリジウムに執事みたいな役職の奴が一人いたか。でも少ないよなあ東洋系。地上の貧民がヒスパニック系ばかりというのも今ひとつピンと来ない。やはり地上にはのべつ大声で福>>続きを読む

ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

3.9

駐日韓国文化院コリアンシネマウィーク2013で鑑賞。イ・チャンドン監督のトークショー込みで。
松本ちえこが歳くった様な可愛い婆さんが主人公。もうボケが始まっているというのに乙女心全開で綺麗なものが大好
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しゃべれども しゃべれども(2007年製作の映画)

3.0

終盤一門会での国分太一の火炎太鼓はかなり上手。ここは大したものだ。しかし、後半を際立たせるために前半を殊更に陰鬱にした感が否めない。前半の国分のしゃべりは二つ目にも劣るし売れない芸人の佇まいが感じられ>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.5

実写のCGのVFXが今ほど発達していなかった昔、都市崩壊の映像表現といえば本作が突出していた。超能力者の念力バトルにも驚愕した。こんな映像アニメでしか作れないよなあと思いながら噛り付いて何度も観たし事>>続きを読む

最後の吉原芸者 四代目みな子姐さん -吉原最後の証言記録-(2013年製作の映画)

3.0

湯島のバーで鑑賞。話が通じる最小単位まで1カットが切り詰められているので、ダレることなく最後まで観られる。「演出を極力排し記録者に徹した」とは監督の弁。証言記録と題しているものの、みな子姐さんは三味線>>続きを読む

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

4.0

10年位前からずっと「CG不感症」だった。ド派手なアクション・特撮シーンを見るに付け「映画はテーマパークのアトラクションじゃねえや」と反感すら覚えたものだ。多分9.11で虚構を凌駕する現実を映像で見て>>続きを読む

スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年製作の映画)

3.5

飼い犬に手を噛まれるというか、ビンラディンとアルカイダみたいな話ですね。新造戦艦で艦隊本部に体当たり突撃するラストはまさに9.11。俺はスタトレの世界観にはどうしても馴染めない。特に「転送」が駄目。反>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.5

この映画を若いうちに観れた者は幸いである。「どうせ俺なんて駄目だ」「無理に決まってる」と思い込んでいる意気地無しに「きっと、うまくいく」と背中を押す映画だから。
この映画が頻りに引き合いに出す”やりた
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

4.0

主役ロボ格好悪~ってのが第一印象。でもカ・イジュー(英語台詞ではこう聞こえる)相手の格闘戦を見せられると、無骨でレトロチックなロボに、往年の東宝特撮に登場する小松崎茂デザインの仰天兵器のような愛着が次>>続きを読む

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.0

デジタル修復BDを購入して鑑賞。15年位前に観たときはひたすら眠かったが、その間幕末や落語にハマった為か、今見直したらやっぱり面白かった。「文七元結」まで入っていたなんて吃驚。図々しく飄々として居乍ら>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.0

人殺しが日常となった人間の手前勝手な自己正当化をでんでんが怪演。だがそれ以外に見るべき処は少ない。実録犯罪映画を期待すると失望する。
終盤近く娘を車で家に送った後ハンドルに頭を打ち付ける主人公は、結末
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マイウェイ 12,000キロの真実(2011年製作の映画)

2.0

韓国映画はショボイ制作環境を、監督の力量、脚本の妙、俳優の熱演で補ってきた。「金はないけど面白いものを何とかして作ってやる」という製作者の情熱から来るサムシングが魅力だった。ではその製作者に潤沢な予算>>続きを読む

下女(1960年製作の映画)

3.0

韓国映画好きが推すカルト映画だが正直感想は???。テンポが鈍く見ていてダルい。だがゾッとするシーンも何個かあってつまらないという訳でもない。ところで妻が病気で寝込んだときに夫が作る料理がカレーライスな>>続きを読む

片翼だけの天使(1986年製作の映画)

3.5

秋野暢子が韓国人ソープ嬢を熱演。秋野の韓国人風の片言の日本語が絶品。片言だからこそ直球で気持ちが伝わるところを上手く演じている。しかしモデルとなった作家は件の韓国人嫁と離婚しその後も集られ続けたらしい>>続きを読む

悪魔を見た(2010年製作の映画)

3.0

ミイラ取りがミイラに成るが如く殺人鬼を追う復讐者が殺人鬼に成り果てる。だから復讐は無意味だよと言いたいのか。そのために残虐暴行身体欠損を延々描くのか。「わらの犬」「チェーンヒート」などのように、ひどい>>続きを読む

エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.0

S.オースチン!R.クートゥア!ノゲイラ兄弟!ドラムマガジン式ショットガンから榴弾連射!でも一番良かったのはエンドロールのThe boys are back in town (Thin Lizzy)!>>続きを読む

聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-(2011年製作の映画)

3.7

海軍の日独伊三国同盟反対派は揃って戊辰戦争で負けた藩出身者。「負けることの意味」を痛感した者の方が大局的な判断ができる。長州も四国艦隊に大敗して世界観を改め維新回天を成したが後に慢心。それはそうと役所>>続きを読む

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.0

厨房の頃聞いていたボニーMの「サニー」がジャストミート。玄界灘の向こう側にはこんな青春があったのか。病院で患者達が見ていた韓流ドラマの「実は兄妹」「実は不治の病」のシーンに「俺はそんな安直な作劇はせん>>続きを読む

釣りバカ日誌(1988年製作の映画)

3.0

魚釣り→合体→ちょっと仕事→魚釣り→合体→ちょっと仕事→魚釣り、の無限ループ 。

あしたのジョー(2010年製作の映画)

4.0

ジャニーズファンの固定客を当て込んで適当にでっち上げた映画だと思っていたが、これは傑作なのではないか。主役の二人の鍛え方も大したものだし、大げさでないCGの使い方も良い。監督が原作をリスペクトしている>>続きを読む

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.0

面白いねえ。マシンガンを仕込んだ車も出てきた。気の利いた小道具も往年の名台詞と共にチョコッと出てきた。そのうえマネーペニーも出てきたよ。でも相当捻ってあるんだなこれが。以上で「ボンドが“007”になる>>続きを読む

初恋のアルバム 〜人魚姫のいた島〜(2004年製作の映画)

2.5

チョン・ドヨン演じる娘がタイムスリップする過程が唐突で、若い頃の母と主人公の娘が瓜二つ(一人二役だがら当然)なのに周囲の反応が淡々としているのも変。なので物語に没入し難い。同じ監督の「私にも妻がいたら>>続きを読む

アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.0

IRONMANが好きなので買って観たが、大して面白くない。傍迷惑な神様兄弟、よく判らない敵の必然性のない地球侵略、弱すぎる侵略軍、あえて空を飛ぶ必要が全くない航空母艦、で、これが「映画」なんスか!? >>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

集団の構成員が相互に抱いているが普段は表明するのを避けている自尊、優越、卑屈、失意、羨望、同情、恋慕、迎合、反感、嫌悪などの本音が、最後に収束し爆発する。本音を隠している所が日本的。だから橋本愛が顔を>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.5

年に1度は必ず見る映画。人類が最初に用いた武器である骨を放り投げた直後に登場する人工衛星は実は核攻撃衛星。説明不足のため背景に東西冷戦があることは一見では判らない。そこを敢えて判り難く仕上げたことで、>>続きを読む

オブリビオン(2013年製作の映画)

3.5

007慰めの報酬に出ていた女優がイイ。廃墟からトム・クルーズが持ち出して密かに聞いているレコードは、Led Zeppelin , Procol Harum , Duran Duran , ASIA。他>>続きを読む

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.7

キム・ギドクは好きな監督。しかし本作はチョッと厳しい。ギドク映画だからハッピーエンドはあり得ないのは承知のうえだが、あまりに救いが無さ過ぎる。
最も深い絶望とは、諦めきっていた処にもたらされる一筋の光
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高地戦(2011年製作の映画)

3.2

評判が良かったのでDVDで鑑賞。同じ韓国の「マイウェイ」よりはかなりマシ。ただどうも本作には乗り切れなかった。
敵の狙撃兵が実は少女ってのに「フルメタル・ジャケット」程の衝撃は無いし、ボンクラ上官を簡
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

4.0

欠点が山程在る映画。長い、ひとつひとつの話が内容が大したことない、東洋人メイクが大失敗。でも、見終わると何故だか不思議と嫌いになれない。火の鳥、スローターハウス5、未来惑星ザルドス、ソイレント・グリー>>続きを読む

アイアンマン3(2013年製作の映画)

4.0

主人公の人格が破綻していること、現社長である内縁の妻と一緒ではじめてマトモでいられること、尚且つそれ等を本人が自覚している処がイイ。
アベンジャーズでの瀕死体験のトラウマから脱却する設定とその過程の丁
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