よどるふさんの映画レビュー・感想・評価 - 39ページ目

未来のミライ(2018年製作の映画)

3.6

オープニングタイトルには「未来のミライ」の下段に「MIRAI」と表記がある。futureの文字はない。固有名詞の提示をコントロールしている今作の中において、「命名」という段階を経て固有名詞を与えられた>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.2

互いに銃口を向け合う一触即発のシーンからトリッキーな過去語り、銃撃戦、の流れに痺れた。ラストカットの「ブランコの手前に座り込む男たち」は、子どもと一緒に遊んだであろうブランコ(過去の思い出)を背負って>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.3

開始早々に重い展開だが、生命力の溢れる春の季節で始まる作品のトーンは暗くなく、幽霊のキャラクターだって気さくな感じで夜の住人ではない。一巡りする季節の中で、主人公おっこの別れと出会い、そしてもう一つの>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.7

現時点で生涯最高の「バック走行映画」に認定したい。バック走行でどれだけ長距離を走るか、スピードを出すか、という見せ方ではなく、一貫して「いかに主人公の身体にバック走行が染みついているか」の“自然さ”を>>続きを読む