yoshi44さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

3.4

『ジュラシック・パーク』がそれ以前と以後でこの世の中の恐竜の描写を圧倒的に変化させてしまったように、【恐竜が鳥に進化した】という現在の学説を題材にした本作は、子供たちに科学の先端を伝えるには最高の題材>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

高校野球の観客席、アルプススタンドだけで繰り広げられる青春劇。
限られたシチュエーション、75分という短い時間の中で、登場人物すべてが活き活きとしていて、今思い出しただけでもまた泣いてしまいそう。
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ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.6

オーストラリアに於いて競馬は非常に盛んで、競走馬の生産数ではアメリカに次いで世界第2位らしい。
日本のイメージとは異なり、着飾った上流階級の男女による社交場としての要素も併せ持つ。
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1937年の日
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.7

韓国版「アウトレイジ」とでも呼ぼうか、俺たちのマ・ドンソク兄貴扮するヤクザのボス、熱血警官、シリアルキラーによる三つ巴のコリアン・ノアール・バイオレンス。
英題はズバリ『The Gangstar, T
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.8

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また新たな才能が生まれ、アートとしての映画表現の在り方は、まだまだ進化していくと確信した。
白人監督が、フロリダの美しい自然を背景に、最高の音楽に乗せて、富裕層の黒人家庭を描写する。人種がミックス
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透明人間(2019年製作の映画)

3.8

透明人間といえば、偉大なるH・G・ウェルズによれば、包帯ぐるぐる巻きで「わはははは」と笑って包帯を取ると透明で…というクラシックなイメージ。
ポール・ヴァーホーヴェン監督によるベーコン様のリブートもあ
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.0

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席が一つおきでよかった。
中盤から、声を出して泣いていたから。
俺が映画館に通う理由のひとつは、こんな映画に出会えるからだ。
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イギリスの小さな街で育ったパキスタン人の少年は、“ザ・ボス”ことア
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

映画の中のニューヨークは、どうしてこんなにも魅力的に映るんだろう。
そしてティモシー・シャラメが「ここは俺の街」と言わんばかりにシティボーイを気取れば、移り気な空模様にたくさんの恋愛模様が合わさって、
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.6

主人公の生き方、考え方がまったく理解できないけれど、あらゆる人間は生まれ変わることができるというポジティブなメッセージは至極明解で、豹変するようなその美麗な歌声がカントリーミュージックの激しく切ない旋>>続きを読む

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.8

男子はランボーとロッキーが大好きだ。異論は認めない。
レジェンド、スライ・スタローンご本人の漢気と合わさって、いつの時代でも童心に還る高揚感を与えてくれる。
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今度のランボーの敵は、メキシコの人身売
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.4

トーマス・エジソンが発明したもの。
オーブントースター、映写機、そして電球。
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お子様向けの伝記(電気ではなく)に出てくるそれとは打って変わって、自らの名声と富の為ならば他人を陥れることなど厭わない
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.4

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自分と誕生日が同じロバート・ダウニーJrがドリトル先生を演じるなんて何かの思し召しなのだろうか。
加えて握手もしたことがあるジョン・シナが演じるホッキョクグマの名前がYoshiだってことも感情移入
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.2

日本とアメリカでは、性や下ネタに対するリテラシーがあからさまに違うので、いかにもアメリカらしい下品で痛快なジュブナイルもの。
ジェイコブ・トレンブレイの素晴らしき無駄遣い。
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どう見ても自業自得だろ
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ポップスター(2018年製作の映画)

3.0

前半、間違った映画館に入ったかと思った。
事前イメージからは全く想像できない、謎に緊張感のある描写が続くし、ナタリーは全く出てこないから。
(余談だが、この冒頭から分岐して全く違うストーリーを作ったら
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

「若草物語」は、読んだことも観たこともない。きっと幼少期の自分には、スポーツとかロックとか下ネタとか、もっと大事なことがたくさんあったからだと思う。
とある四姉妹の物語、くらいの予備知識で鑑賞。
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.7

『ニキータ』『レオン』『キス・オブ・ザ・ドラゴン』『ルーシー』の系譜を継ぐ、リュック・ベッソン監督お得意の暗殺者もの。
ジェームズ・キャメロンと同じく、自身の性癖をあからさまに作品に反映させる使い手な
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.8


なんて愛すべき映画!
冒頭2分は哲学者プラトンの引用だけど、その中身は完全に『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の名曲、「オリジン・オブ・ラブ」へのオマージュ。心をわし
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.5

Netflix製作史上、一週間で最も視聴された作品であり且つ最も骨太なアクションもの。
てか、ほぼランボー。
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クリス・ヘムズワース主演でルッソ兄弟がプロデュースし、『エンドゲーム』のスタント・コー
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

ジム・ジャームッシュ監督の悪ふざけが炸裂したオフビートなゾンビ・ムービー。
ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、セレーナ・ゴメスの無駄遣いが凄まじいけど、ティルダ・スウィントンだけが場違いにクールな印
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.9

俺たちが見たかったハーレイ・クインのすべて、いやそれ以上がここにある。
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本作ではプロデュースも手掛けるマーゴット・ロビー。彼女が演じるこの、原作ものとしては映画史に残るほど魅力的に大化けしたハーレ
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.0

戦争がもたらす“狂気”そのものをこれでもかと見せつけ、見ているこちらまで気が狂いそうになる映画史に残る大傑作。
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ファイナルカットと題し、なんとIMAXレーザーで復活した。
ヘリの爆音、ナパームの轟
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.5

齢30歳にして7作のフィルモグラフィーを持つ天才グザヴィエ・ドランは、執拗なまでに母子の関係性を描き出す。
時に罵り合い、時に理解を示しながら、一筋縄では行かない血の繋がりゆえの煩わしさと愛おしさを語
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.7

ディカプリオが『サウンド・オブ・ミュージック』を、マーゴット・ロビーが『スターウォーズ』を観たことがないと言っているように、僕は「オズの魔法使い』を観たことがない(あったとしても記憶にない)。
ジュデ
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初恋(2020年製作の映画)

3.6

三池崇史監督は、ひどい時と良い時が極端で、なんだかんだで“やらされてる時”は良くないものが多いような。
本作は良い時の三池作品だと思っていて、バイオレンスとゴアとユーモアのバランスが“らしく”て絶妙。
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

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今年ベスト級の傑作。
マイケル・B・ジョーダン 、ジェイミー・フォックス、ブリー・ラーソン、こんな名作なのに宣伝も少なくてすぐ終わってしまいそうだからミーハーなアピールをしてみると、マーベル風に言
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.2

主演のキャストも良いし、過去のエンジェルスの続編という位置づけは魅力的で悪くないのに、アクションの見せ方と編集が致命的に下手。
おそらく監督&出演のエリザベス・バンクスが魅せ方を分かっておらず、カメラ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.4

この作品を見ることが、本当に憂鬱だった。始まって欲しくないとすら思っていた笑。
アリ・アスター監督の前作、『ヘレディタリー/継承』がトラウマ級の作品だったために。
じゃあ見なけりゃいいじゃん、という話
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.6

アメリカ大統領をコントロールするほどの権力を持つ強大なメディア王に対し、大いなる勇気で立ち向かった女性たちの実話。
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歯切れの良い編集と畳み掛けるように出てくる固有名詞、そして『マネーショート』ばり
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9


超リアル版「走れメロス」。
IMAXレーザーで見たらエラいことになった。
“全編ワンカット(風)”という宣伝文句が多いけれど、本作の真骨頂はサム・メンデス×ロジャー・ディーキンスの神がかったカメラワ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.9

アガサ・クリスティーをはじめとした数々のミステリーの名作をベースに、見ているだけで楽しい豪華出演陣の競演、笑いと圧倒的な爽快感に満ちた抜群に面白い快作。
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とにかく脚本が素晴らしい。
古典的ミステリ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

ダン・ブラウンの世界的ベストセラー「インフェルノ」の翻訳家たちが、情報漏洩防止のため密室に閉じ込められて作業したという実話を基にした、フランス・ベルギー合作のミステリー。
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時間軸をずらした進行、警
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

3.8

所詮イケメン客寄せ映画だろうと思って完全ノーマークだったけど、とても丁寧で繊細で、美しい作品だった。
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『ゴースト ニューヨークの幻』や、古くはディケンズの『クリスマス・キャロル』のような幽霊ジャン
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.9

ジェリクル・キャッツを、知っているか?
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このミュージカルが映画化されると聞いた時、世界中に期待と不安が広がっていた。最初の予告編が流れた時、バッシングの嵐。でも『英国王のスピーチ』『レミゼラブル』
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.6

色々な宣伝が流れているけれど、シンプルに言うとナチスの少年とユダヤ人の少女との恋物語。
タイカ・ワイティティ監督の悪ノリとセンスが絶妙で、衣装と音楽が楽しくて、(監督ご本人の怪演、スカーレットのお父さ
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.7

もし映画の世界に神様がいるのなら、クリント・イーストウッドはその寵愛を一身に受ける聖人である。
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ポール・ウォルター・ハウザーをキャスティングした時点で、もう勝ち。うだつの上がらない、“下層”の引き
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.7

そういえば今月から劇場公開だなと思っていたら、もうAmazonプライムで見れた。本当にすごい時代。
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高度10,000mではないにしろ上空で撮影したという気球でのシーンは、テレビで見ていても背筋がゾ
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