このレビューはネタバレを含みます
スパイダーマンを語る上で外せないエピソードが2つある。ベンおじさんとグウェン・ステーシーの悲劇。この2つは、過去のソニーのスパイダーマン(サム・ライミ版とマーク・ウェブ版)でも少し形を変えつつも要素と>>続きを読む
予告を見てなんだか嫌そうな作品だな、と却って興味を持ったので観てみたけれど、想像以上に嫌な作品だった。
田舎町に暮らす姉と、都会に出た妹。姉から結婚することになったと連絡があり祝福するが、その相手はか>>続きを読む
霊が見える力を持った少女エロイーズ(エリー)は、ファッションデザインの道に進むためロンドンの学校に進学したが、寮での狂騒的な同級生との生活に耐えられず、一人暮らしを始める。そこで彼女は夜の眠りの中で、>>続きを読む
2021年最後の劇場映画鑑賞は、永らく公開を心待ちにしていたキングスマン。
いや、待った甲斐があった。年の最後に良い作品で締めくくることができた。
アクションシーンこそ前2作に比べるとやや控えめながら>>続きを読む
70年代の尾道が舞台になっているが、尾道で撮影を行うことによって当時の雰囲気が見事に再現されているのが素晴らしい。また、吉岡が海に飛び込むシーンでの水中の描写や、晃が吉岡に氷枕を届けるシーンでの蚊帳を>>続きを読む
わたしにとってデヴィッド・ボウイは、10代の終わりから20代のはじめにマーク・ボラン、イギー・ポップとともに出逢ってそれぞれに影響を受けた、特別な存在のひとりだ。マーク・ボランは人間的にはかなりダメな>>続きを読む
自らもFtMの監督によって描かれるトランスジェンダーの物語。MtFを主人公に据えた映画は多いが、FtMが題材に採られるのは珍しいのではないか。劇中、真也が乳房を露わにするシーンが何度かあるが、大変自然>>続きを読む
The SmithsファンのThe SmithsファンによるThe Smithsファンのための映画。
スミス解散の時にデンバーで起きたラジオ局乗っ取り事件という実話を題材に、スミスの曲を全編にフィーチ>>続きを読む
監督に『ノマドランド』のクロエ・ジャオを迎えたMCU26作目。
エターナルズ自体、原作はそれほどメジャーでもなく、また他作品とのクロスオーバーもあまりないので、わたし自身ほぼ予備知識がない状態で観るこ>>続きを読む
いやあこれは酷い(笑)。
元々教育映画としてロメロに依頼されたものだというが、ここに書かれたあらすじが端的に内容を語っている。曰く「遊園地で老人が罵られ、大変な目にあう。」
それかあらずか、ほんの数回>>続きを読む
注射で眠らせた女を裸にして、剃刀でつけた傷から吸血をおこなうという猟奇的犯罪を繰り返していた少年マーティン。祖父と孫ほどにも年の離れた従兄であるクーダに引き取られるが、クーダはマーティンを吸血鬼と罵り>>続きを読む
何これ最高かよ。
パンクな屑とパンクな非モテの屈折しまくり純愛ラブストーリー。
パンクは生き様そのもの。何か「パンクであること」そのものに取り憑かれたかのように生き抜く二人だけど、音楽には真摯に向き合>>続きを読む
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元々原作ファンで、中学の時に公開されたリンチ版を劇場で観て、サンドワームに感激の涙を流したわたしにとって、成長してから聞いたリンチ版の酷評はまるで信じられなかった。うん、それは確かに尺が足りなすぎて話>>続きを読む
人を愛するより、人に愛される方が難しい。映画を観ながらそう思った。
わたしもいい加減奔放に生きてきた方だけど、愛されたことってどれくらいあるかしら。
トーベは評伝なんかを読んでも感じるけど気難しい人だ>>続きを読む
親子2代で切り盛りしてきたテーラーが借金のため立ち行かなくなり、加えて父親が病に倒れたため、息子ニコスは事態打開のため移動式テーラーを始める。ところが、舞い込んだ注文はウェディングドレス。ニコスは期待>>続きを読む
タイトルそのまま、きのこを扱ったドキュメンタリー。
きのこを中心に、タイムラプス映像をふんだんに使った画作りがとにかく素晴らしい。また、きのこが持つ幻覚物質が人間の進化に影響を与えたのでは、といった仮>>続きを読む
電子音楽の夜明けは、フランスにおける女性の音楽業界での地位向上のための第一歩でもあった、ということで、これは音楽映画でありつつフェミニズム映画でもあった。
でーんと部屋に鎮座するアナログシンセサイザー>>続きを読む
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予想の遥か上をいく最上級の映画だった。都合がつかなかったら観るのを諦めるかなどと軽く考えていたらとんでもない。IMAXの大きなスクリーンで観なかったら後悔していたかもしれないような良作。
「フリーシ>>続きを読む
目を背けたくなるようなエグい描写もさることながら、通奏低音のように鳴り続けるノイズや恐らく主人公ピーターにしか聞こえていないであろう声など、精神が持っていかれそうになる演出がかなりキツい映画だった。ス>>続きを読む
ジェームズ・ガン監督凄い。
前作(といっても今作は続編じゃないけど)も悪くないと思ってたけど、監督でここまで変わるものですかね。
元々実力も実績もある監督が、ステークホルダーからどれを撮っても良い、好>>続きを読む
潔癖症のボーチンとジン。ふたりはその潔癖症故に出会い、お互いを理解し合い、恋に落ちた。
前半はボーチンの視線で、まさに潔癖症あるあるな日常がコメディタッチで描かれるのだけど、ある日突然ボーチンの潔癖症>>続きを読む
80年代の空気感が見事に再現された作品。
80年代の半ばって、世界的に見ても文化が爛熟を迎え退廃に陥っていた頃で、閉塞感のせいで若者が無軌道に生きていたイメージがある。映画を見ていると、フランスでも>>続きを読む
ニコラ・テスラ。
科学とオカルトを等しく信奉するわたしにとって、これほどのヒーローはそうそういない。
ちなみにテスラ本人は全くオカルト寄りの人ではない。むしろ晩年のエジソンの方が死者との通信実験などを>>続きを読む
H.R.ギーガーとリドリー・スコットが出会ってしまった。ティーンエイジャーのわたしにギーガーを植え付けた作品。