派手な起承転結よりも1シーンの鮮明な切り取り方や細かい所作に重きを置いた
とにかく純文学的な映画。
唇や眉の動き一つ一つにまで込められた意味を見い出したくなる程に真剣に鑑賞できた。
抗いようのない時の>>続きを読む
アル・パチーノ流石すぎる。
少し長くも感じるしどの選択が正しいのか確信を持てないまま進行するが最後の全校集会でそんなモヤモヤを全てを吹っ飛ばしてくれる。
ただ女性に対して初手匂い当てクイズはいくら盲人>>続きを読む
何処でかは思い出せないがよく聞くテーマソング。
短めの上映時間の中で月日の流れを手に取るように実感できる脚本や編集の上手さが印象的。
理想の母親像や仕事と育児の両立問題に関しては40年前とは大きく変わ>>続きを読む
久々に観たらここまで良い映画だったのかと驚愕。
国家保安省を紹介するプロローグと1984年という意味深な時代設定だけでこれから何が起こるのかを予感させられ
そこで瞬く間に物語に入り込み一切の過不足の無>>続きを読む
己のクラシック音楽方面への浅学さと読解力の無さを痛感する。
固有名詞の洪水と引用大好きなインテリの会話に30分程で猛烈な睡魔に襲われ
そういえばこの映画2時間半もあるんだっけと絶望感すら覚えた。
考察>>続きを読む
CGに若干の粗さはあるが俳優陣は主演二人を中心に頑張っており美術も見事で東映が70周年記念作品に掛けた気合は十分伝わってくる。
だからこそ勝気で参謀気質な正室との恋愛物語という何番煎じかもわからない題>>続きを読む
日本人目線としては当然としておそらくデンマークの感覚でも中々なアホをやっているだろうに妙な爽快感がある。
ここで酒を一杯あおった方がパフォーマンスが上がりそうという場面に身に覚えが無い訳ではないため>>続きを読む
時代を感じる要素が多い。
海外視点から描かれるヤクザ映画は何故こうも無味乾燥になってしまうのか。
『ブレードランナー』的な雑多な日本を描きたい監督と日本映画業界勢の固持の狭間に揺れる微妙なトンデモジャ>>続きを読む
工夫に満ちた作りでミステリー面も練られており面白かった。
XP時代から続くWebサービスやアプリの変遷を見ているだけでも楽しい。
サスペンスと聞かされていたのに冒頭でほろりときて最後も泣かされるという>>続きを読む
いきなり現代には珍しいくらいのカタコト日本語が聞こえてきて音声設定を間違えたのかと思った。
カメラワークや編集に工夫はあるがストーリーやキャラクターについては既視感の塊でいまいちどうも。
あともう少し>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作は大風呂敷を広げ最終章で一体どう締めるんだとの心配しかなかったが
その懸念の大半はスルーされぽっと湧いて出たイナゴ問題をさらっと解決して終わってしまった。
全体的に初代オマージュが多いのは嬉しいポ>>続きを読む
だいぶ前に読んだ原作は殆ど覚えていないが冒頭パートの解像度はかなり高い気がする。
過去と現代が交錯するラスト付近の踏切のシーンなんかはベタながら上手いと思った。
思い通りにならなかった人生の全てを精算>>続きを読む
大きな事件を背景にお手軽な上映時間と少数の登場人物ですっきりとまとめあげた良作。
何一つ信用できるものが無いモスクワでのスパイ活動に常に緊張感が漂う。
振り回す役も振り回される役もこなせるカンバーバッ>>続きを読む
つい最近親族の在宅介護を終え他人事とは思えないタイミングでの公開。
感謝してもしきれない訪問介護士との距離感や常に脳裏にチラつく「限界」の二文字
不謹慎ながら全てが落ち着いた後の新しい生活が動き始める>>続きを読む
カルト村モノなのか外連味SFモノなのか政治風刺モノなのか終盤まで着地点が見つからない。
そういう意味で思わせぶりが上手い映画だと思う。
全裸おじさんの逆襲からわかりやすく面白くなるがアート的なカットが>>続きを読む
前作はドキュメンタリーにも似た作風かと身構えていたら終盤の展開に面を食らったが
最初からある程度は現代情勢に寄せつつも屈強な軍人が暴れまくる映画だと理解していたら思いの外楽しめた。
ベニチオ・デル・ト>>続きを読む
やはり入れ替わりモノは女子高生が憑依したおっさんの演技を見るに限る。
ハリウッドは大掛かりなアクション映画に目を向けられがちだが地味に10代向けスプラッタコメディも他国の追随を許さない。
凄惨な殺害の>>続きを読む
お前が歌うんかい。
これオスカー俳優がポップコーンムービーにも出ますよとバランスを取りに行っただけでは。
持たざる高校生達のド直球スポ根映画。
アップや細切れカットで誤魔化さない5vs5のバスケを演者がしっかりとプレーしていて撮影が大変そうだなと感心させられる。
ストーリーに驚く所は一切無いしこいつら何回>>続きを読む
人間関係の割り切り方に自分なりの答えを持てない若者達を
ポエムかまたはエッセイのような会話に乗せて見せるそんな映画。
こじんまりとした街を舞台にそのロケーション一つ一つにストーリーを持たせ
観終わる頃>>続きを読む
ドクはまだまだ元気だった。
平穏無事に暮らすおっさんが実は○○○という本当によくありふれたプロットだが
それでもアクションに心地良い重量感がありこのジャンルとしての最低保証の面白さは一応はある。
90>>続きを読む
冒頭の当時のハードウェアやパソコン雑誌をしっかりと映すカットから本作に賭ける意気込みが見て取れる。
細かい粗で雰囲気ぶち壊しの映画も多いが本作はそこがしっかりしていて良かった。
東出昌大も過去作は棒読>>続きを読む
熱い熱い全てが熱すぎる。
3時間もの間に名シーンが次の名シーンの振りになる名シーンスパイラルが止まらない。
インド音楽と映画館の音圧の相性の良さも半端ない。
語彙力なんて投げ捨てたくなるそんな映画がこ>>続きを読む
原作だと一つの島に何年も掛けるワンピースと映画との相性の悪さは昔から仕方がない所ではあるが
散々MVと揶揄されている歌唱シーンの連続と
シャンクス登場の感動さえも薄れさせる過剰なまでの過去キャラクター>>続きを読む
アカデミー作品賞最有力とハードルを上げに上げたが全く乗り切れず。
ひょうきんなマルチバース解釈の説明に終始する導入から早々に気持ちが離れ始め
もう後半は感情移入からは程遠い所で映像を俯瞰的に眺めていた>>続きを読む
ちょうどいい46分。
災害ものよりもこういうのを3つくらい繋げた短編集も観てみたくなる。
街並みの作画はこの頃には既に邦アニメ界で圧倒的で登場人物のちょっとした所作の丁寧な描き込みにも目が行く。
スト>>続きを読む
作中にあるオアシスのようなまさにそんな映画。
映画はこうあるべきだという解釈は個人の感想の域を出ないとは思うが最後まで観てそういうことねとそれなりに納得。
融資のくだりは少々ファンタジーが過ぎるとか制>>続きを読む
身体を捻じ曲げながら咆哮するおばさんに声上げて笑った。
数曲程度しか知らないニワカ以下の存在だが159分ずっと面白かった。
エネルギッシュで凝った演出と編集が印象に残る。
ぶくぶくに太ったトム・ハンク>>続きを読む
たまに出くわす常人のセンスでは作れない謎映画。
コメディ寄りであること以外はこれはどういう映画なんだとよくわからないまま終盤に突入し
行き着いた先で見えてきたテーマは実に物凄くシンプル。
そこに回りく>>続きを読む
個人的にギレルモ・デル・トロの最高傑作。
彼の作品の寓話的な雰囲気に内在するグロテスクな表現は時に過剰とも思えるが
そこを今作は抑えつつもブラックさはほんのりと残っておりちゃんとデル・トロ風味がある。>>続きを読む
5分でおっさんが観るもんではないと悟るも当たり屋的に完走してしまった。
早回しやカット多用でどれだけ見せ方を創意工夫しても肝心の橋本環奈にアクション適性が無さすぎる。
"実は強い"系の一番の拠り所のア>>続きを読む
RottenTomatoesが腐り切っていたので全く期待していなかったが意外に楽しめた。
下品極まりない乱痴気騒ぎの中にも細部まで計算し尽くされた構図があることに感心させられる。
印象深いオリジナルス>>続きを読む
イーストウッド節全開の民間人ヒーローと体制批判。
有無を言わさぬ人権を無視した報道姿勢はどこの国も変わらないんだなと。
女性記者の行動にちぐはぐな印象を受けたが彼女については何やら大きな論争があったら>>続きを読む
職員に扮しての保釈や国外逃亡といった平成最後の珍騒動がもう既に懐かしい。
真相がまだ確定していない事件のドキュメンタリーは
やはりこう互いの立場から恨み辛みを好きなだけバチバチに言い合ってもらうのが面>>続きを読む
こういった映像制作の裏側をテーマにした作品はひたすらに内輪な自己賛美に陥りがちだが
本作は普遍的な熱さのある非常に良くまとまっている映画。
劇中のアニメ作りの拘りに負けず劣らずのしっかりとした撮影や編>>続きを読む
シリアスな雰囲気が続いていたシリーズだったが完結編はやはり熱かった。
ラストの全員集合で不覚にも少しうるっと来る。
干し草の山から針を探すようなミッションが行き当たりばったりで解決するのにはもうすっか>>続きを読む