Vermontcurryさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Vermontcurry

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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

3.5

連続でこのシリーズを観ているとこちらの日常の口調まで濃い広島弁になりそうになる。
派閥関係がより複雑になり立場もコロコロ変わるが初作のような不憫な広能が帰ってきて嬉しい。
周りの人間の二枚舌っぷりはい
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.5

最近は続編が出るまで3年以上掛かるのも当たり前だが
このシリーズは完結編まで2年間で5本も公開されたとは何とも羨ましい。
自分は広能のことが好きだったのだと出番の少なさで物足りなさを覚え実感する。
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.0

昔レンタルの擦り切れたVHSでガサガサの画質音質と濃い方言にやられ即ギブアップした思い出。
そんな昭和の名作をサブスクで高画質と字幕付きで観られる良い時代になった。
改めて腰を据えて観たら令和の今でも
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

最初からキル・ビル3のつもりで鑑賞したらまあだいたいイメージ通りでそこは満足。
伏線というか後半に向けてのネタ振りはこれでもかという程に明快で
それが回収されるカタルシスよりもその場の破茶滅茶お祭り感
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.0

途中までは前のめりになりながら観られたが最後は期待を超えてこなかった。
設定が邦画の『孤狼の血』と重なる部分が多いがあちらの方が好み。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

正直最序盤はお嬢様がキラキラした世界でキャッキャしているだけにしか見えなくて退屈だったが
4姉妹それぞれの立ち位置や生き方が見え始めてからは惹き込まれる。
好き嫌いが分かれそうだがその場でムキになった
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

この手の映画は真相が判明する終盤でトーンダウンしていくことも多いが
本作は尻上がりに面白くなっていく。
と言うより後半のアクションの気合いの入れようが凄すぎて笑ってしまう程。
それを観るためだけにリピ
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.0

登場人物への直接的な感情移入よりも自分自身の過去への投影で考えが廻りに廻る。
部外者から見たら不快なほどくだらない高校時代の会話や戯れもどこか妙にリアルで
そこら辺が独りよがりになりがちな自己回顧の邦
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キングダム(2019年製作の映画)

3.0

原作未読。
史実にどこまでフィクションを組み込むかというライン探りは難しいが
古代中国という題材自体がもう何でもありな空気すらあってそこがアクションのハチャメチャ感も含めて違和感無くハマっている。
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AK vs AK(2020年製作の映画)

4.0

斬新な設定と斬新なインド映画のダンスノルマ消化。
すっきりしないはずの結末なのにやたら爽快な雰囲気で終わる。
手持ちカメラで少ししんどい場面もチラホラあるが作品の性質上それは仕方がないか。

スノーデン(2016年製作の映画)

4.0

当時はアメリカが逆ギレしてるなぁくらいの印象しか無かった一連のニュース。
やはり聞き馴染みのない略語がぽんぽん出てくる映画だったがわかりやすくまとまっていたと思う。
題材の割に意外とオシャレな演出が多
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

4.0

アニメと恋愛映画という個人的には全く響かない組み合わせのジャンルだったが違和感無く楽しめた。
序盤ジョゼは嫌な奴にしか見えなかったが
彼女の言葉には出さないちょっとした目線で語る感情に共感できるものが
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

サスペンス映画としてしっかりとした満足感。
二重人格オチだけは勘弁してくれと思いながら観ていたからそこは回避してくれて感謝。
『メッセージ』とは違って暗いシーンでも明瞭で見やすい。

ラスベガスをぶっつぶせ(2008年製作の映画)

3.5

シンプル故に先が読めないということは無いがそれなりに面白かった。
難しい理論には触れずこれくらいの情報量の方がブラックジャックに触れてみようという気にもさせてくれる。
後半の教授との対立は主人公側が悪
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

1.0

なぜCUBEが今になって日本でリメイクされたのかを探る2時間だったが結局答えは出ず。
リメイク作品は数多くあれどここまでオリジナルを知っていたら観なくていいと断言できる映画は久々。
今作のオリジナリテ
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

冒頭から暗い画面が続くのと穏やかなピアノの劇伴で猛烈な睡魔に襲われる。
そう長くは続かないとわかっている擬似家族とその結末は良くも悪くも期待を裏切らない是枝映画。
多少狙いすぎ感も否めないが観覧車のシ
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レミニセンス(2021年製作の映画)

2.5

海に沈みゆく街と記憶を呼び覚ますカプセル装置という設定の圧倒的既視感。
終わってみれば大まかなストーリーは楽しめたが登場人物の行動に逐一細かいツッコミどころが多すぎる。
SFのそれらしい用語も多く出て
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グラートベック人質事件:メディアが越えた一線(2022年製作の映画)

3.5

後年から見てどうだったかという視点は完全に省き
事件の時系列に沿った形でそのまま構築された記録映像。
凄惨な結末だがこの映像にも出てくる野次馬のような気分でエンタメ的な面白さが多分にあったのが正直な所
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8 Mile(2002年製作の映画)

3.0

エミネムやこの音楽ジャンルが好きな人にとっては最高なんだろうな。
デトロイトという街は退廃的で住みたくはないが映画の舞台として見る分には魅力に溢れている。
そしてこの街では実家住みが最大の罪らしい。
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アオラレ(2020年製作の映画)

4.0

『ノマドランド』を観た時に劇場で起こった唯一の笑いがこの映画の予告だった。
「とばっちり、多数」「あおり運転の最終形態」等そそられるキャッチコピーと
ターミネーターのテーマ曲を堂々と流す思い切りがいい
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.5

前半は雰囲気が軽すぎて正直合わないかもと思いながらの鑑賞だったが
依頼者の家が岩手の海沿いなのが後半の震災を予感させ気が重くなる。
色々なさりげない振りが嫌味なく回収されるよく出来た暖かい映画。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.5

思ったほど数奇な人生という程でもない。
長くもあるがそれでも不思議とぼんやり観られる。
パリのタクシーのくだり好き。

シニアイヤー(2022年製作の映画)

3.5

10代向けお下品コメディというものは新陳代謝が早いだけに観る度にアップデートされている。
内容が内容なだけに30代以上しかわかんねえだろというネタもチラホラありそれはそれで楽しい。
この主人公の無限の
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

前作は正直しょうもないとすら思っていて続編を観る予定が無かったがあまりの評価の高さに釣られて。
予想の遥かに上を行く面白さだった。
映画館でしか味わえない大迫力ノーCGアクションとエンジンの爆音を思い
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星の子(2020年製作の映画)

2.5

他者の視線に敏感になりそこで初めて自分の家族の異常性を客観視し
それでも全ては否定出来ないというどちら付かずの子供の存在。
受験と卒業に向かう中学三年生の空気感は中々リアルなものがある。
終盤の本堂で
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.5

Steamで2500円で買えて10時間でクリア出来るゲームのような内容だった。
頭空っぽの気分にはちょうどいい映画。
主人公の部屋に貼られている『コマンドー』のポスターはそういう目線で観てくれという制
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スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.5

ソウ3の途中でリタイアしたのに以降をすっ飛ばして懲りずに。
なのでソウシリーズとしてはという視点についてはわかりかねる部分も多いが
単体のスリラー映画として結構面白かった。
逆に言うとソウじゃなくても
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

2.0

原作の小説だと読み進めるのが面白いタイプなんだろうな。
現実と作中劇が入り交じるようなややこしい構成によって得られたものは満足感より疲労感の方が大きい。

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.5

タイトルから何となく硬派なサスペンス映画を予想していたらまさかの午後ロー映画だった。
取ってつけたようなアンジーのトラウマだったり
急に落雷突破ミッションが始まったりと懐かしさすら覚える作り。
気楽に
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.0

少し長く感じた。
職を変えて逃げてに大半の時間が費やされるため物語に平坦な印象を受ける。
冒頭におおよその展開が明かされる演出が本作の場合むしろマイナスになっているのでは。
主演2人がかち合うギリギリ
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さがす(2022年製作の映画)

4.5

いやぁ良かった。
時系列の答え合わせに死に対する倫理的な問題提起と
考えることが盛り沢山で頭がぐしゃぐしゃになる。
集中力が求められる作品だったが濃厚でかなり面白い。
重くなり過ぎないよう笑える所もし
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

振り回される小枝のようにブンブン飛ぶウルトラマンが特撮感満載でたしかに観ていて面白い。
ここぞという場面での戦闘BGMや変身カットは幼少期の記憶が蘇り熱くなる。
少数精鋭の特設対策室や好き勝手言ってく
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

4.0

有名なタイトルにも関わらず自分はロードムービーだということすら知らず今更鑑賞。
山田洋次作品の会話のテンポは好みではないが昭和の邦画だと割り切ったら観ていられる。
本作で俳優デビューらしい武田鉄矢が終
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ハリエット(2019年製作の映画)

3.5

この人物を知られて良かったという一方で
主の声を聞くというジャンヌ・ダルクを彷彿させる濃いキリスト教要素が
まるで神話のようで近代の伝記としてはどうなんだという引っ掛かりもある。
真実は知らないが誇張
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作既読。
色々と比較も楽しみにしながらの鑑賞になったが全体としては期待以上だった。
映像と編集はストーリーに連動するかのような重厚さで配役もイメージ通り。
しかしラストだけは原作の方が明確に勝るかな
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.5

モノクロ映像や背景合成技術など時代を感じる所は当然あるが
公務に嫌気がさす王女というおそらく当時としてもクラシックなストーリーや
無声映画としても通用しそうな明瞭な演出の数々のおかげで
現代でもほとん
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