ようすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

HERO(2002年製作の映画)

4.5

英雄とは誰か。そして何を成し遂げたのか。無名はなぜ始皇帝の前に立ったのか。

鑑賞して宮本武蔵を思い出した。晩年は剣をほとんど持つことは無かったという。「剣の最高の境地は剣から手を離し、心のなかに持つ
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フレンチ・ラン(2015年製作の映画)

3.8

はみ出しもののCIAと凄腕のスリがコンビを組む。ストーリーもありきたりだがきちんと品質保証。最後まで楽しんでみることができる。

このすりが爆弾の入った鞄を盗んで爆破させてしまい陰謀に巻き込まれてスタ
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ロックンロール・ストリップ(2020年製作の映画)

4.0

木下半太と言えば「悪夢のエレベーター」を読んだ。

緊急停止したエレベーターに、ヤクザ、オカマ、自殺願望の女と閉じ込められていた。浮気相手の部屋から出てきたばかり。しかも、三人には犯罪歴があるらしい。
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.9

超弩級の総合的な学習の時間。

本当に教育って難しい。偽教師で結自分メインボーカル。これだけひどいことをしていて、例えコメディであってもリアルの世界でも全否定できない部分がある。やっぱりコロナのせいで
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.3

始めから最後まで全く心が休まらない。緊迫感が物凄い。バレないようにこっそりと不正をする緊張感を追体験する二時間だった。

細かな伏線をしっかりと回収していき、落としどころもスッキリと、本当に良くできて
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.2

CIAのソロとKGBのクリヤキン、という事で二人とも腕が良いのでスマートにいくかと思いきや……。

ボートとともに沈みゆく相棒を見ながらサンドイッチとワインで食事。
貴重な情報源を意図せぬ拷問でオシャ
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迷子の警察音楽隊(2007年製作の映画)

4.1

間違いで目的地とは違う寂れた町で一晩を過ごすことになった音楽隊。その音楽隊も解散目前か、という風采の上がらない体。ユーモアが散りばめられているが哀愁漂うBGM。

一言で言うとしたら楽しくも悲しくもな
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

4.4

ギャップに弱い自分にとってファブルのキャラクターや設定が堪らない。ヒーロー然としていないところも良いが……。鑑賞した後の爽快感が半端なかった。

殺さない殺し屋がどう落とし前をつけるかは上手くおとして
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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

4.5

格好いいと思うものといえば……、
1野球の監督の代打俺
2サッカーの監督がロングシュート
3審判のリフティング
4テストジャンパーのK点越え

20年くらい前だが、何かの大会でテストジャンパーがK点を
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ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

4.3

あぁこれぞ映画だなぁと思いながら観ていた。盗みを見て見ぬふりの聖母像。最後の場面では真っ正面で上から見下ろしている。まぁどちらも笑顔なんだけれど。飛ばないはずの鶏が肝心なところで空を飛ぶなどの序盤の布>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.3

父親が自分の過ちに気が付いた時の表情がインパクトがあった。誰しも経験はすることだが、これは全てを失うのかな、とも思いながら最後まで見た。
穏やかなBGMや子供達の屈託のなさから勘違いをしそうになるが、
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ワン チャンス(2013年製作の映画)

4.1

力があっても、そもそもステージに上がらない限りは光は当たらない。実話のサクセスストーリーらしいが、運の良い話ではない。本人の思いも必要だけれど、やはり嫁であり友人であり周りの支えがあってこそかな。>>続きを読む

シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012年製作の映画)

4.1

どんな美味しい有名店も、少しずつ味を変えないと「味が落ちた」と言われるという話を聞いたことがある。

古風な伝統料理を作り続ける料理人と、レシピを記憶し、レシピ通りしか作れないと揶揄される料理人。予想
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.2

現実の世界でもニュータイプ能力のある女性が一番恐ろしい。ギギのあざとさを見ていると天然なんだかどうなんだかよく分からなくなる。こういうヒロインキャラは、仮面をつけてお子さまの域を越えない主人公を嘲笑う>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.0

まさに「俺たちの戦いはこれからだ」と言わんばかり。息子の背中と鉄パイプを引き抜く娘。このシーンのためにあった二作品目かなと思う。未知の脅威の前で狩られる側になってしまっては何とも人間は脆い。音を出さず>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.3

博物館に行き、撮影許可をもらってぱしゃぱしゃと展示物を撮影した。館内を一周してびっくり。あれぇ、なんも見てないし覚えてない。撮影したら脳みそに刻み込まれるとでも思ったのだろうか。そのような間抜けな経験>>続きを読む

マスター・オブ・カンフー(2020年製作の映画)

3.0

幕の内弁当を開いたら、欲しいと思っていたお約束の具ががほぼ詰まっていたような展開だった。

自分の武術家としての成功のみ考えている主人公。謙虚になるかどうかは相手の実力によるとのたまう。

そして道場
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約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)

4.4

子供の一年と釣り合うのは大人の五年くらいの印象がある。入学した一年生が卒業するまでが大体の一つの職場での勤務期間だが……。本当にたくさんの経験をしてたくさんの物を見て大きく成長する。そしてステラにとっ>>続きを読む

EXIT(2019年製作の映画)

4.2

号泣しながらの「もっと格好よく現れたかった。」は、あぁここで言わせるか、と納得。どこかで言う気がしたし、パニック映画で頭を空っぽにして観る中、それでも残っている一粒のテーマな気がした。いやいやいや、最>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.3

アニメはもう子供だけの物ではないなぁというのが率直な感想だった。仮面ライダーのイケメン主人公に熱狂したお母様方。勧善懲悪ではなく、それなりの重い過去を抱え自分なりの正義を貫いた悪役の最期を、無邪気に喜>>続きを読む

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

4.2

サッカーをやろうとなったら、やっぱり自分からゴールキーパーをやりたがる子どもはいなかったなぁ。よっぽどポリシーがあるか、やりがいを感じているか。そして自分から希望する子供は大概上手い。

KEEPER
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アーニャは、きっと来る(2020年製作の映画)

3.9

ジミーの周りのベテラン俳優陣が味わい深い。それにしてもお国柄かジミーをどこか子ども扱いせずに、大切にしながらも対等に話を聞き、教えている。羊飼いの貴重な戦力というのも大きいか。
ドイツ兵の中でも伍長の
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ビバリウム(2019年製作の映画)

4.0

世にも奇妙な物語や安部公房の「砂の女」を思い出した。かっこうの託児がメインの話ではなく、現代の社会を誇張して表現することで風刺をしているという感想。情景も生活も嫌になるほど均一で変化のないループ、そし>>続きを読む

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

4.1

洋画を観た後、邦画を観るとボリュームを上げないと聞こえないことが多い。
だがしかし、水川あさみの怒声は別。

それにしても悲哀が感じられない不思議。天真爛漫だけれど空気を読む娘と、気の強い妻。これが繊
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.0

観始めた時からずっと結末がどうなるかが気になって仕方がなかった。自分達の身近でテロにより命を失う人のニュースを耳にする日常。

止めておけ、彼とアメリカに行け、と言いたくなった。自分のやりたい
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.4

ヒロインの余命宣告や数年ぶりに花嫁復活などの映画が苦手な自分。安心してみることができた。色々なパターンの恋愛というか愛情をみることができる。勿論成就しないものもあるが、気持ちを伝えたこと、相手が自分に>>続きを読む

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.2

はじまりのうたとやはり比べてしまうが、別物だった。音楽を目的としているのがはじまりのうたで、音楽を媒介としての出会いや相手への思いをを描いているのがonceだった。関係性も仕事のパートナーと、一時の避>>続きを読む

哺乳瓶(2016年製作の映画)

3.6

本来あるはずのない場所にあるものをあるべき場所に戻す繰り返し。果たして嫁のいたずらか、小人の人形の仕業か。タイマーはきちんと時を刻んでしまっている。最後の入れ替わりで一気にホラーになるが、エイプリルフ>>続きを読む

疑惑とダンス(2018年製作の映画)

4.3

大学時代の友人と新婦がヤったかヤってないか。もう七年前のことだし、開き直って踊っているように何かもうヤっていようがどうでもよくないか、と思った。けれど、延々とその話題で一時間弱もたせるのが凄いなぁ。>>続きを読む

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

4.5

海賊船の中に曲者のDJばかり集めたらどうなるか。ラジオだけではなく寝食を共にする。しかも、ロックがまだちょっぴり不良の音楽だった頃にロックばかり流す。

それにしても、この船に息子を乗せるおかんの精神
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.6

父が今はいないのに家族写真が撮れるのか。なるほど撮れる。むしろ他の家族が笑顔で写っている方が自然だな。写真には写す人の思いも残る。

それにしても、嵐繋がりではないが、神様のカルテを思い出した。被写体
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.6

歴史なんて事実はこんなものかもね。当時の人が残した記録を基に史実を探る。だから、戦に勝った側が残した解釈のことも多いし、当然誇張もあり。百人を斬り倒して絶命したとか(当時の刀は切るより叩く)。馬は実は>>続きを読む

撮影現場ではお静かに!(2016年製作の映画)

3.9

現実の世界でも今いいところなのに、「カット‼️」
死体役のエキストラと撮影スタッフという関係性を最大限に生かした、瞬きをしたら駄目ゲーム。仕事なんだか仕事じゃないんだか。

デートに誘う演技もあまりう
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

仕事についてからは、もっと色々なところに顔を出して勉強したかったなぁと思う反面、学生時代は馬鹿なことをやり足りなかったなぁと思う不思議。

それにしても、悪役がいない。そしてみんな優しい。モリーやエイ
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鬼手(2019年製作の映画)

4.1

北斗の拳とヒカルの碁を合わせたような感じというレビューがあったので、観たくなった。大事なのはその比率。

北斗の拳が9割でした。復讐の物語が、碁の知力パートと肉弾戦の暴パートに別れて終局へと繋がってい
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回転ドア(2014年製作の映画)

4.2

友人の紹介した今回のお見合いの相手は、なかなか良かったということね。

男にとって、相手の女が今夜の相手と分かってから、回転ドアからの脱出が目的ではなくなった。吊り橋効果なんてのもあるけれど、こんな閉
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