多少違えど信じられないようなことが起こって国がひとつ無くなることなんて、明日にでも簡単に起こり得そうで、こういう映画をみると危機感を覚える。
個人的な環境だけど、知らぬ間に顔がほころんでしまうような、そこにいる子たちの暮らしがちゃんと映ってた。今の小川さんをみれた、とても可能性を感じる映画だった。
組織ではトップに立たない限り駒でしかないけど、これは結局社会全体のことなのかもしれない。
結局過去も未来なの…。ちゃんと大切な人を時空の運命のなかで失わせるなんてもう私たちはどうしたらいいの…。知らないことは最大の武器だ、なんて…。
死への恐怖と孤独と寂しさが垣間見えながら人を殺すのを厭わないなんて、本当にまるで夢のようだ。出来事に浸っていると水をかけられたようにハッとさせられて、自分が今何処に立っているのかわからなくなる。
一見コアだけど視野が広くてすごい。社会にでてからじゃないとわからないことばかりが事実だよね。話の切り替わりが滑らかでさらっとしてておもしろい。
土地の放つ広大さと木々の力強さにアジアの原点を感じた。止まらない時代の中で、どこで暮らしていてもどんな関係でも、家族という人の集まりが持つ温度は誰にとっても特別なものなんだと思った。
とても怖いことだけど、逃げない自分でありたいと思いながらきっと、私は強くなくて、きっとこれからも何回も逃げてしまう気がする。勇気はどうやって蓄えればいいんだろう。
こんな風に生きてる人が、事故や災害があった数だけいるってことを、忘れないでね、って言ってくれてる。
朝日の眩しさに目を細め、風の音に耳を澄ました。映画館で観れて良かった。きっと誰もが誰かを思って人生を選んでる。だから私もそれでいい。
人の可能性と、願いと夢と、現実と、たくさん詰まっていて嬉しいから苦しくて、全身が鉛のように重くなるほどエネルギーをくらった。
こんなに真っ直ぐに伝えられて胸に届かないわけがない。不穏さと、シンプルとピュアで美しいなぁ。
いつでも、この世界の事実を確かに、否定せずに教えてくれる。人は皆違うから、その事を自分はどうみてゆけるのかな。全てのシーンが美しいと思った。
風のように移り変わる時代についていくのに必死で、死んでしまうことのほうが圧倒的に楽なのかもしれない。それでも私も、生まれた時と共に生にしがみついていく、いきたい。
学校が世界のすべての時、知らないからこそできることがあった。目を背けることとは別に世界を知ってしまった大人を責めきれない自分もいる。
中学生達が中学生らしくて好き。流される子に焦点を当てても面白いだろうな。
見たくないものも見るしかない世界に、自分を晒せば幸せに辿り着けるのだろうか。
海は命、神秘で弱くて寛大で少し怖い。自然は間違いなく私のアイデンティティーでいつも大切なことを教えてくれる。そんなことを知っている人がたくさんいる世界で暮らしたい。
いつか何かがぶち壊れる日はくるのだろうか。こないのかもしれない。でも諦めない人がいる限り、このドキュメンタリーのように世界に何かが生み出される、それが世界を変える力になると信じてる。
過去は過去だけど結局今の自分は過去の積み重ねであって、そして前に進まなくちゃ。差し込まれた日本愛が愛おしい。
こんな短時間で全身が疲れてしまうようなお話、この現実を経験した人にしかつくれないよ…
忘れていた記憶と結び付いて引き出しの鍵を開けてくれる。小さな世界の中に大きな宝物を見つけてもいいじゃない。
近い未来に自分が死ぬことをわかっていたって、誰かと心を通わせられる時間は永遠に続いてほしいと願ってしまうし、人間は永遠に片割れだ。
2人でいることが最高だけど他者と関わることで知る相手の素晴らしさがある。伝える素晴らしさ、こんな日本映画をみてみたい。
女性と夢について鋭く届けるのが主流の現代で、こんなに優しくそっと訴えかけられる感覚に感激した。大好きな場所があればあるほどに逆らえない時間が憎くなる。
長回しの緊張感がそのまま戦場の緊張感とリンクして流れるような出来事に知らぬ間に胸を打たれている。
日本人の精神性は現代では明らかに違うだろうが刷り込まれたDNAは100年ほどでは変わらないのかもしれない。赤子を見つける家の美術や自然が素晴らしかった。
「喪失」は大小の差はあれど必ず人生を変える威力があるんだなと、苦しくて中々レビューに取りかかれなかった。
築地、踏み込んだとしてそう簡単には見えない世界。深くて荘厳な世界に生きる人の根底にはやっぱり愛があって、胸が熱くなる。
息をつかせないスピードで同じ時空に連れていかれ、エンタメであることを忘れさせず、現実的な規模の出来事に翻弄された。
この映画をみながら大切な人を思い出さない人がいるのだろうか。不思議な縁の巡り合わせと運命はウニだけじゃなく自分自身にもあるはずで、今でもどこかでそっと背中を支えてくれている気がした。