YukiSanoさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

3.6

全てが夢の中のようにガーリーなポエムが流れることで、汚い現実が半分だけ少女漫画になっていく。

嘘で構築された現実が痛みを抽出してる。この監督は天才。

野火(2014年製作の映画)

4.0

正しい戦争映画。
戦争を描く時に、言い訳も美談もいらない。

徹底的に狂気と蹂躙される良心を描いてくれなければならないと思っている。

低予算でも衝撃度がプライベート・ライアン並の凄さ。時代を経ても受
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

311以降の日本の物語作品なんて、シックリくるものがなかった。シンゴジラくらいしかなかった。

だけど、あの喪失感にこの作品は真っ向から向き合っていた。

日常や人々の愛しさ、失う事の虚しさ、すべてを
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雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

3.8

そもそも、何でこんな壮大なことになってるんだ?ってセカイ系によくある根本的な疑問はあるが、美しすぎる画と切なすぎるモノローグに引き込まれて全てがOKになった。

ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.4

時空に引き裂かれた遠距離恋愛の切なさを描いた作品。切なすぎて痛い話が刺さる。

インターステラーより前に、現代的モチーフで時間のズレが生むスレ違いを描いていてSFにしか産み出せない感覚を堪能できる。
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.6

とても都合の良い話だと突っ込みながらも、ファブローがアイアンマン3を蹴って撮った理由を考えると仕事哲学映画として納得した。身につまされる思いで観てしまった。

監督演じるデブの主人公が、モテモテなのが
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.3

先が読めないタイムトラベル物の斬新な話と思って観てたらネタが判明後、とても微妙な気持ちになった迷作。

映画 みんな!エスパーだよ!(2015年製作の映画)

3.2

下着と水着で構成された良い映画。
超能力学園Zを彷彿とさせる。

男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995年製作の映画)

4.0

たまに懐かしくて寅さんに会いたくなる。

阪神大震災のボランティアで締めくくられたなんて涙なしには語れない歴史がある。

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.9

父さんキツネの主張にさっぱり共感できなかったけど最後まで観ると納得した。

西部劇は男の血が騒ぐ。

トゥモローランド(2015年製作の映画)

2.8

とっても素敵な話なのに、起承転結のバランスが悪すぎて沈没した映画。

とにかく惜しい気持ちで満載になるビミョーな作品だった。

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

4.0

報酬はダイヤモンドと女スパイが言った瞬間に点数が跳ね上がった作品。

ストーリーよりも、どんな楽しい映像とガジェット出そうかって姿勢が良い。

オブリビオン(2013年製作の映画)

3.4

テンポ悪いけど興味深い作品。
SF映画の良いとこ取りしすぎて、マニアックになりすぎてるけど好きなタイプ。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.0

恋はデジャヴ、トムクル版。
無限ループの果てに辿り着いた境地がロマンチック過ぎる気もするけど面白かった。

普通、あそこまで行くと悟りの境地に達するか、頭がおかしくなるよね。

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.9

とてつもなくハードなSF映画なのに萌要素もバッチリなお手本のような映画だった。

ロボット三原則をAIに持ち出すのは、間違ってるのかどうかの捉え方で評価が分かれると思う。それにしても社長は爪甘すぎ。そ
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アントマン(2015年製作の映画)

3.8

主人公のサイズにあった可愛いらしい映画。

ヒーローものかと思ったら泥棒ものとしての物語が軸となっていた。

ピカレスクロマンとヒーローものの合体とかマーベルの作劇の上手さに驚いた。

ただ、エドガー
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

4.0

とても不思議で、深読みさせる他にないアドベンチャー映画。アン・リーはここまで映画極めて、これから何処に行くというのか。

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.3

とてつもなく良い映画。
ヒース・レジャーの繊細すぎる演技が胸に刺さる。
真の名作。

ラスト、コーション(2007年製作の映画)

3.9

見応え抜群の歴史スパイもの&エロサスペンス。麻雀とエロが深みを醸す。

日本も、たまにはこういう映画撮って欲しい。

いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

3.8

とても可愛い映画だった。
若きケイト・ウィンスレットと故アラン・リックマンが懐かしい。

アイス・ストーム(1997年製作の映画)

4.2

大スター達の少年少女時代、今観たら信じられないような生々しいことを繰り広げる恐ろしい家族映画。

アン・リーの凄まじい演出力を堪能できる隠れた大傑作。

テイク・シェルター(2011年製作の映画)

3.7

強烈な心理劇。
ジワジワ狂う感じがホラー。
解釈を代えれば本当にホラーに見えてくる。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.5

本当に現代か?って途中で疑いたくなるくらい70年代のウディ・アレンみたいな洒落乙ムービー。

ヒロインの行動に共感するか、腹立たしく思うかで評価が変わりそう。

私は腹が立った。


とにかくセンスの
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レスラー(2008年製作の映画)

4.1

男の生き様を描いた辛い映画。
心に突き刺さって抜けなくなった。
マリサ・トメイ好き。

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)

4.0

重厚さとエンターテイメントが、上手いこと重なりあった傑作。

どうやって撮ったのか分からない俯瞰映像からの緊迫感には、ハリウッドにはない底力を感じた。

悪役へのムカつきと、ラストの衝撃が比例して考え
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ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

4.0

007もMIシリーズよりも、現代の荒唐無稽スパイシリーズはこれだよ!てな痛快作だった。

単なるB級犯罪アクション映画から荒唐無稽代表スパイになって、アベンジャーと並ぶヒット作になるなんて、関係者すら
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ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

4.5

凄いシリーズ完結編。
三部作全てが面白いという奇跡的なフランチャイズ。ここで終わっておけば良かったのに…

もはや、攻めすぎてる撮影と編集が独特の効果を生み出し、ダイハードみたいなことしてるはずなのに
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ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

4.2

凄い続編。
前作の不満点を、オープニングで消してしまいストーリーのスパイスにしてしまってた。

ここから俄然、ハリウッド映画としては異質のハードボイルド映画になった。

臨場感追及し過ぎのカメラワーク
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.9

地味。
とてつもなく地味な闘い方が素晴らしい。

この映画の発明は、リアルというよりも細かく描写することでリアルに見えてくるということを、地味なアクションで見せきったことにあると思う。

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

4.5

ストーリーを要約すると、スティーブン・セガールが出てそうな話なのに奈落の底くらいに深い物語になってた。

暴力に正義もへったくれもない感じが伝わる。マリア・ベロとのファックシーンはも含めて、生き物とし
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.5

脚本は普通のB級並の話なのに演出が摩訶不思議な映画。

緊張の緩急が、どの映画よりユニークで、スーパーロマンチックな音楽とムードの後に凄まじいバイオレンスが爆発するので気が抜けない。

演出が飛び抜け
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SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

3.9

よく考えると、どってことない話なんだけど、フィルムにあの時代の匂いがこびり着いていた。

80年代に親しんだスピルバーグファミリーの匂いが染み付いた衣装や登場人物、音楽、小道具、全てに泣いた。

エル
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.2

主人公が狂気を感じるレベルのポジティブさで、前向きな気持ちにさせてくれる。落ち込んだ時に観ると元気になれる。

僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

4.1

号泣した。
アホらしくて愛しくて大切な作品。

形容し難いほど好き。

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

4.3

話なんて支離滅裂なのに、物凄く幸せな気持ちにしてくれる名作。

音楽は最高だって思い出せる。
本当に良い映画。