サワラさんの映画レビュー・感想・評価

サワラ

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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

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・とても笑えるに笑えないブラックなユーモア、疑心暗鬼から生まれた、動き出したら止めようがない最悪なこの仕組みが現実に存在してるのが怖い。冒頭の文言が一番皮肉かもしれない

・ピーターセラーズ1人で三役
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クレイヴン・ザ・ハンター(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・アーロンテイラージョンソンの太い腕と優しい目、ライノおじさんの卑近な雰囲気、ラッセルクロウのどっしり感は良い

・マチズモ的なものを強要する親父、それと同じ道を行く敵、順応できてない弟、じゃあ兄貴
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

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・思いの外面白かった。妙なバランスの話だからヒーローものとして見ると微妙だけど、全身タイツの変質者に追い回される話だと思うと割と楽しめる。toxicも使ってるし、意図的なのかも

・透視の能力解釈次第
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

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・エディ達のかわいいコンビ感にも慣れたし、クレタスたちが楽しそうだからか、一作目よりは馴染みやすい感じがした

・シリアルキラーの由来についての部分が気持ちいい割り切り方だったけど、それってそれで良い
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夏の庭 The Friends 4Kリマスター版(1994年製作の映画)

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・良い映画だ、と感じる良い映画だった

・高いところを歩きたがる子供の習性と生死の境を知りたがる好奇心がうまく重なってる

・黄味がかった画調が印象的、現実なのにどこかファンタジーにも映る

・カメラ
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

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・はっきり4等分、同じ場所で続く会話劇でかなり演劇っぽい

・感情に飲まれて言うことコロコロひっくり返り続ける感じがとてもリアル

・終わり方が良い。自分を対象に同じことを繰り返そうとする主人への愛想
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

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・行動の理由や目的なども含めて、全部が曖昧さを意図的に含んでるような話だと思った

・画調の鮮やかさと、それを幾何学的にフレーミングする深い黒のコントラストが綺麗。紫色の文字がトントンと出てくるオープ
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モービウス(2022年製作の映画)

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・思ってたほど悪くもなければ思いのほか良かったりもしない薄口さ、1作丸々キャラクター紹介PVみたいな印象

・モービウスはエゴのためのマッドサイエンティストなのかと思いきや人を殺したことに後悔するし、
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

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・光の反射を用いるところとか、言葉を発しないでやり切る工夫がすごい、あと鳥がめちゃ可愛い

・色んな効果音のディティールが良い、特に瞼のシャッターの音

・この雰囲気の話からすると意外な結論な結論に落
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

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・良い映画、一周回って最初の位置に戻ってるようにも見える潔癖すぎもしない話の収め方が良い。過ちも含めての人間讃歌

・実験が全然正当性を欠いてるのがいかにもな建前で笑える、言い出しっぺが実は自分の人生
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

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・初めて見た、序盤の一個一個積み重ねで状況を構成してくところが着実で楽しい、近所の家が全員留守ってとこだけギリギリ理屈が追いついてない感

・積み重ねていった状態を土台にして後半ずっとサビの連続ってい
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チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

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・ためてためて動き出すシーンの効果がすごい

・テンポがめちゃくちゃ良い、負荷のかかる場面をさらっと流していく

クヒオ大佐(2009年製作の映画)

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・詐欺師のコメディであり、金と都合のいい関係性を日本とアメリカの関係性に重ねる皮肉な面白さもある

・ただの悪党としても描かれてない愛嬌、塗り固められた嘘の中に居場所を持つ過去回想の悲しさ、クヒオが高
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メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

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・しっかり話の筋を見失った

・この世界のルールとは違う前提で繰り広げられる会話に困惑しつつも面白い

・名前を黒塗りするように被さる効果音、同じ動作を短いスパンで繰り返す編集、赤青黄の三色が印象的
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ソウ3(2006年製作の映画)

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・1、2と比較するとネタのシンプルさに欠けるのか、ちょっと薄ぼんやりとした印象だった

・比較的グロ耐性あるつもりけど今回の手術場面は中々キツい〜

・ゲーム用意しておきながら当のジグソウがあんまり見
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

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・テンポよく地獄へまっしぐらな話、どんどん深みへ転がり落ちてく。初めから最悪なところへ行く話って分かってるから割とカラッと楽しめてしまう不思議

・お母さんが一番恐ろしくて哀しい。全体的にはドラッグを
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

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・主観と客観が渾然一体となって、それがどんどん悪化していく恐ろしさ

・自分が何らかの形で認められる想像を一切抱かないで生きてきた人間なんてそういない気がするから、笑うに笑いきれない

・最後のネタが
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

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・ソラリスの水面の神秘性と底知れない怖さ

・最後はそのままの意味にも、ケルビンの取り残された心象風景にも取れる

・原作読んだ時のSF感は結構薄めで、どちらかといえばSFの形式に則った心霊映画みたい
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

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・飛んでる映像の応酬で終盤は感覚が麻痺してくる、かなりすごい

・どのシーンにも普通しないような手の加えられ方が常に入っているし、どんどんエスカレートして異様なテンションになっていく、ギャグなのかホラ
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小間使の日記(1963年製作の映画)

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・不意に事件が起こるシーン、猪→兎→蝸牛のイメージの連鎖が印象的

・倒錯した性癖の人間が続々

フランケンウィニー(1984年製作の映画)

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・ストップモーションアニメ版も可愛かったけど、実際の犬の可愛さはまた格段のものがある

・電気や雷が大事な場面で外連味たっぷりの炸裂の仕方をしないから、どのタイミングでどうなったのかがちょっと分かりに
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

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・想像してたよりも機関銃要素が少なめだった、セーラー服も意外と着てない

・若い頃の柄本佑が良い

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

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・すごい奇抜な映画で面白い

・いわゆるリアルとは違うラインの描き方で構成されてるカットの繋がりが面白い。タバコを差し出す→次の切り返しでは既に咥えている、みたいに中間をバッサリ抜き取った編集が印象的
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

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・冷たくて色々と苦しい話

・悪役に大きな意味やキャラを持たせてないのが印象的だった、どこまででもただの「悪いことをした奴」

・被害者の父と兄がそれぞれ「あーこういうやつね」と思ったところから反転し
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ルート29(2024年製作の映画)

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・想像してたのを遥かに超えてくる抽象的な映画だった

・生と死のイメージ、「生きてる」と「死んでる」を繰り返す神経衰弱、静止する人々と動き続ける時計、恐竜と石、カタツムリや牛のゆっくりした動き、三途の
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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

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・全体の色調、天井がない舞台セットとしての住居、道具で構成する文字がかわいい

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

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・忙しいフリをしたり、自分を大きく見せたり、痛々しいプライドと見栄が笑えるし、同時に寂しくて悲しい

・過去のいじめが持つ傷の大きさの想定が人によって全然違ったり、言動が大人になっても根っこの捉え方が
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エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

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・ノイズミュージックがしっかり尺をとって流される

・筒井康隆、声が良い

・「いなくなって初めて一緒にいるような気がする」「全てが幻だとしても、音楽のように幻だから覚えている」

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

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・「死」が重心にある奇妙な雰囲気の話だけど、意外と湿り気のない爽やかなまとまり

・同じものがひとつとしてない花の話をした後に、それとよく似た色面構成の墓地を見せてくるところ、そこに眠る死のディティー
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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・冒頭のチープなコラージュ風のイメージがキュート

・前半の群像劇的なサスペンスの普通の感じから、真ん中で一転、全く把握できない領域に入り込むのが面白い

・事実関係とかは正直全然理解できてないんだけ
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

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・変わった話だな…という印象。何が何やら掴み切れないままな感じだった

・メディアに過激なものを求め続ける大衆の1人として、この映画にももっと過激なものを求めてしまう構造的な皮肉さ

・特殊効果がすご
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