サワラさんの映画レビュー・感想・評価

サワラ

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ソウ4(2007年製作の映画)

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・シンプルな面白さが順調に目減りして、分かりにくさがひしひしと増してきている、そういうのも込みでなんだかんだ見ちゃう不思議

・ジグソウの与えたい教訓がもうよく分からん

・あの3を受けてこの4を作っ
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

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・ドキュメンタリー作品がフィクションと違うのは、画面の中で起きている出来事じゃなくて、その裏や間を満たす空白こそが主体だという点かもしれない

・お母さんの妹がとても印象的

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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・原作読んだので観た。リスペクトと語り直しのあまりにも見事なバランスで、ただの実写映画化みたいなこととは全く異なるものだった

・暖色なら寒色、昼なら夜、大勢なら1人、みたいな感じで時制が切り替わる時
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

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・落ち着いていてとても良い映画、「心の痛み」を常に真正面から受けるベンジーの表情が良い

・新鮮なワクワク感と歴史の重苦しさの両方が味わえて、かなり観光した感覚が残る。節々に挟まるポーランドの街並みの
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

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・「生」と「死」を色々なモチーフやエピソードで対比し続ける、正に劇中で語られてる「対称性」が軸になってる映画だと思った

・ジムでの運動や食事や読書は「生」だし、紛争や火災や環境問題は「死」のイメージ
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

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・もの凄く良い、コンセプトをはっきりまっすぐ全力で伝えてくる作品。子育てしてないのにこれだけ響くんだから、親の立場だったらどうなっちゃうんだろうか

・「到達目標が分からないままに場当たり的に対応し続
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バッドガイズ(2022年製作の映画)

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・キュートで爽快で良い映画、ウルフのキャラ性はちょっとゾロリぽい

・ステレオタイプなイメージによって左右される後天的な性質についての話だけど、ただの「本当は良いやつでした」にも「悪い奴らの家族感最高
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(2025年製作の映画)

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・料理を中心に生活の描写が良い。それゆえに現実が侵食されてく面白さも際立つ感じがする

あらゆる形で出てくる水は生のイメージを促し、最後は水道を締めることで終わる。身体の匂いは老化や死のイメージ、石鹸
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

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・アーシャのビジュアルとメインテーマ曲が好き

・魔法の力でキャラクターの夢を叶えて来たディズニーが「誰かに夢を叶えてもらうのではなく、自分の力で叶えること」の重要さを主軸に持って来てるのが大きな逆転
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

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・古川琴音、荒川良々、仲野大賀、岡山天音あたりがとても良い雰囲気。2つ目のエピソードがかなり面白かった

・矢後さんのタイポデザインも主張しすぎない良さ

・舞台がよく知ってる場所なのがちょっと嬉しい

ペパーミントソーダ 4K修復版(1977年製作の映画)

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・とにかくファッションとインテリアがかわいい、おもちゃ感ある黄緑色のラジオとカットインされる写真の演出が印象的

・お調子者が先生に見つかるところとか、お父さんのジョークが駄々滑りするとことか、演劇で
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甘い生活(1959年製作の映画)

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・断片的に接続してる放蕩生活、ずっと最悪なパーティーしてる。唯一と言っても良いスタイナーとの友情関係が良い

・店や広場で度々始まるちょっとしたショーのシーンが全部良い、客同士のゲームや小話すら互いを
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トラベラー(1974年製作の映画)

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・自分と大人との間に差がないと信じて疑わない様子とか、最終的に自分以外のものには割と無関心な非情さとか、子供らしい可愛らしさと子供らしい可愛くなさが両方ある

・口を開けて何かの途中の状態みたいなポー
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

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・とても笑えるに笑えないブラックなユーモア、疑心暗鬼から生まれた、動き出したら止めようがない最悪なこの仕組みが現実に存在してるのが怖い。冒頭の文言が一番皮肉かもしれない

・ピーターセラーズ1人で三役
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クレイヴン・ザ・ハンター(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・アーロンテイラージョンソンの太い腕と優しい目、ライノおじさんの卑近な雰囲気、ラッセルクロウのどっしり感は良い

・マチズモ的なものを強要する親父、それと同じ道を行く敵、順応できてない弟、じゃあ兄貴
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

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・思いの外面白かった。妙なバランスの話だからヒーローものとして見ると微妙だけど、全身タイツの変質者に追い回される話だと思うと割と楽しめる。toxicも使ってるし、意図的なのかも

・透視の能力解釈次第
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

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・エディ達のかわいいコンビ感にも慣れたし、クレタスたちが楽しそうだからか、一作目よりは馴染みやすい感じがした

・シリアルキラーの由来についての部分が気持ちいい割り切り方だったけど、それってそれで良い
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夏の庭 The Friends 4Kリマスター版(1994年製作の映画)

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・良い映画だ、と感じる良い映画だった

・高いところを歩きたがる子供の習性と生死の境を知りたがる好奇心がうまく重なってる

・黄味がかった画調が印象的、現実なのにどこかファンタジーにも映る

・カメラ
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

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・はっきり4等分、同じ場所で続く会話劇でかなり演劇っぽい

・感情に飲まれて言うことコロコロひっくり返り続ける感じがとてもリアル

・終わり方が良い。自分を対象に同じことを繰り返そうとする主人への愛想
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

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・行動の理由や目的なども含めて、全部が曖昧さを意図的に含んでるような話だと思った

・画調の鮮やかさと、それを幾何学的にフレーミングする深い黒のコントラストが綺麗。紫色の文字がトントンと出てくるオープ
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モービウス(2022年製作の映画)

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・思ってたほど悪くもなければ思いのほか良かったりもしない薄口さ、1作丸々キャラクター紹介PVみたいな印象

・モービウスはエゴのためのマッドサイエンティストなのかと思いきや人を殺したことに後悔するし、
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

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・光の反射を用いるところとか、言葉を発しないでやり切る工夫がすごい、あと鳥がめちゃ可愛い

・色んな効果音のディティールが良い、特に瞼のシャッターの音

・この雰囲気の話からすると意外な結論な結論に落
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

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・良い映画、一周回って最初の位置に戻ってるようにも見える潔癖すぎもしない話の収め方が良い。過ちも含めての人間讃歌

・実験が全然正当性を欠いてるのがいかにもな建前で笑える、言い出しっぺが実は自分の人生
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

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・初めて見た、序盤の一個一個積み重ねで状況を構成してくところが着実で楽しい、近所の家が全員留守ってとこだけギリギリ理屈が追いついてない感

・積み重ねていった状態を土台にして後半ずっとサビの連続ってい
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チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

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・ためてためて動き出すシーンの効果がすごい

・テンポがめちゃくちゃ良い、負荷のかかる場面をさらっと流していく

クヒオ大佐(2009年製作の映画)

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・詐欺師のコメディであり、金と都合のいい関係性を日本とアメリカの関係性に重ねる皮肉な面白さもある

・ただの悪党としても描かれてない愛嬌、塗り固められた嘘の中に居場所を持つ過去回想の悲しさ、クヒオが高
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メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

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・しっかり話の筋を見失った

・この世界のルールとは違う前提で繰り広げられる会話に困惑しつつも面白い

・名前を黒塗りするように被さる効果音、同じ動作を短いスパンで繰り返す編集、赤青黄の三色が印象的
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ソウ3(2006年製作の映画)

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・1、2と比較するとネタのシンプルさに欠けるのか、ちょっと薄ぼんやりとした印象だった

・比較的グロ耐性あるつもりけど今回の手術場面は中々キツい〜

・ゲーム用意しておきながら当のジグソウがあんまり見
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

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・テンポよく地獄へまっしぐらな話、どんどん深みへ転がり落ちてく。初めから最悪なところへ行く話って分かってるから割とカラッと楽しめてしまう不思議

・お母さんが一番恐ろしくて哀しい。全体的にはドラッグを
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

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・主観と客観が渾然一体となって、それがどんどん悪化していく恐ろしさ

・自分が何らかの形で認められる想像を一切抱かないで生きてきた人間なんてそういない気がするから、笑うに笑いきれない

・最後のネタが
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

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・ソラリスの水面の神秘性と底知れない怖さ

・最後はそのままの意味にも、ケルビンの取り残された心象風景にも取れる

・原作読んだ時のSF感は結構薄めで、どちらかといえばSFの形式に則った心霊映画みたい
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

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・飛んでる映像の応酬で終盤は感覚が麻痺してくる、かなりすごい

・どのシーンにも普通しないような手の加えられ方が常に入っているし、どんどんエスカレートして異様なテンションになっていく、ギャグなのかホラ
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