辛々さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

辛々

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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

徹底的に疎外されていてそれが同情とか共感を呼ぶんだろう。ただ、人殺しそのものを楽しいと感じていると取れるシーンもあり、そもそもどこまでが現実でどこまでが妄想なのかもはっきりはせず、彼の変化の原因がこれ>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

4.0

なにも大金持ちだけが中産階級以下の犠牲の上に成り立っているわけではなくそれぞれの社会的地位に属する人全員がだれかの犠牲の上に生きている。
不満を抱えると自分よりピラミッドの上の方の人間を見て文句を言い
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2012(2009年製作の映画)

3.0

選ばれた一部の特権階級とみんなの命を危険に晒し、ズルをした人間だけが生き残る至高のディストピア。

スケールは半端じゃ無いが、マグマも地割れも津波も全て、主人公達が助かるギリギリの所を追いかけてくるの
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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008年製作の映画)

4.0

CG全盛に実写、特撮でこの説得力。
ちゃんとビジュアルが気持ち悪いからこそ、蔑まれるヘルボーイに感情移入できる。

エルフが大理石になる描写が良かった。

エイブはほぼシェイプオブウォーター。

スプリット(2017年製作の映画)

3.5


シリーズものって知らんかったから最後が意味不明だった。

解離性同一性障害って、主人格を守るために別人格が作られるみたいな理解だったけど、科学的根拠は抜きにして新しい知見だった。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.5

モーガンフリーマンの深み無しでは成立しない。というか、モーガンフリーマンが主役。語りも心地良い。

ティムロビンスの思考がイマイチ掴めない辺りも伏線だったのかなと。

爽快感と言うと少しブレるが只々気
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

フォレストには到底感情移入なんてできっこないが逆に際立つジェニーの人間臭さがとても良い。
フォレストにはどこかキャプテンアメリカに似た物を感じる。

偉業からして超有名人でもおかしくないが、意外と顔を
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.5

所々クスッとするから1時間半観れたけど映画向きではないと思う。

主演二人の巧さで仲良いの十分伝わるからわざわざ中条あやみにそれを教えてもらう必要はない。

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.0

「経験したやつにしかわからん」を言い出したらこの話成立しなくね?
天国から地獄行って、やっぱり天国の方がいいわって思うやつもいるかもしれんし。

転生の試験が急に対戦形式になるのも意味不明だし、閻魔様
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全員死刑(2017年製作の映画)

4.0

間宮祥太郎の眼力が最高にイッててサグい。

論理破綻し過ぎてて、「家族の為・女の為。どこが?w」って感じなんだがそれで一本スジ通ってると思える頭の悪さが恐いけど面白い。

クスリの売買で一家全員捕まっ
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.5

3回目。
キルスティンダンストの表情がまじで絶妙。ラストのラストの窓から出て行くピーター見送る時、最高。
「これで良かったんだろうか、、、いや、これで良かったはず、、、」みたいな。

ジョン・ワッツ版
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

5.0


過去の作品の描き直しは最近のディズニーのムーブメントだけど、その真価がもう、十二分に発揮されている。過去の作品の否定を作り手に許す度量と、時代に合わせた新しい価値観を構築しようとする姿勢。


シリ
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フラガール(2006年製作の映画)

3.5

プロットに目新しさはないけどトヨエツと蒼井優と静ちゃんが良い。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.5

フェイズ3のラストの作品だったが、風呂敷を包むというよりはフェイズ4に向けて風呂敷を広げる役割にどちらかというとシフトしていたと思う。
ポストアイアンマン問題は避けて通れんわなそりゃ。

ホムカミ、エ
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.0

ギャンブルでできた借りをギャンブルで返そうとする不器用さは恐いを通り越して笑える。
けど、頑張りたいけど頑張れない・頑張る方法を間違える郁男の姿にはどこか共感してしまう部分もある。

何度失敗してもだ
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牝猫たち(2016年製作の映画)

3.5

エロくて良い。メインの女性3人のはしゃぐ姿が綺麗、且つ病みの部分はより生々しく。
雅子の顔がPCモニターの灯りに照らされてるシーンがあったんだが、何故かあそこの印象がすげー残ってる。

ネットの描写が
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.0

black lives matter運動とそれに係るポリスハラスメントの文脈がN.W.Aの楽曲と映画そのものにメッセージ性を帯びさせる。
が、当の本人達にそういう政治的な哲学は無く良い意味で純度100
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

あまりに綺麗にまとまり過ぎてて、、
観やすいと言えばその通りなんだけど。


ただ、メンバーが全員本人にクリソツなのとライブエイドのシーンは白眉。映画館で観て本当良かった。


音楽映画ではあるけど、
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.0

断言する、これで絶対サノスに勝てる!

ただただ爽快。
めっちゃ強い、とにかく強いフィメールヒーロー。

あんな紫おじさんワンパンすよ。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.5

いつもの重低音がきて「またこんな感じのやつか」

ケイト同様、観ている自分も全容がよくわからん。(聞いても教えてくれないしね)
分からない怖さ、はそれはそれで面白い。

けど、綺麗事なのは百も承知でや
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第9地区(2009年製作の映画)

4.5


終始エビ星人は生態がよくわからないし、生理的にも不快だし。
しかし、エビ親子が登場することで知性がある個体もいることが判り、なんなら登場する人間達よりも遥かに良識もある。

フェイクドキュメンタリー
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.5

論理や真理の探究に人一倍貪欲な人間が妄想に取り憑かれるという話の骨格にそもそも妙がある。
ただ、話運びとしての面白さより彼や彼の周囲の人間がそれをどう受け入れていくかに比重が置かれていて最後までグッと
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.5

1以上に世界観が強固すぎてヒットマン稼業にどっぷり浸かれます。
1をもっと濃縮した感じ。そりゃ面白いわ。

デザートをちょっと焦らされてイライラした。

あとジアナの死に方かっこよすぎ。

「パラベラ
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

キアヌがとにかく絡む絡む。
関節決めたり相手の体勢を崩してから(柔術)トドメを刺すのだが、ヘッドショットが途中からなんだか面白くなってくる。

クラブのギラギラした中での戦闘、ラストのタイマンとアクシ
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ルーム(2015年製作の映画)

4.0

ジャックが部屋に戻った時に「こんなに狭かった?」てのが印象的だった。
子供の世界の広がる速度ってめちゃくちゃ早い。年とればとるほどその感覚って薄まっていってる気がして、観ててなんだか羨ましくなった。
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

ワールドウォーZばりの速い系ゾンビ。

限られた空間でどうしたら面白く見せられるか、よく考えられてんなあ。

バス会社の社長がどんなむごい殺され方するかワクワクしてたのに拍子抜け。
そこだけガッカリで
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.5

重厚なサスペンスかと思いきや、ラストは「愛とはなんぞや」的な話に収束。
なんだか肩透かし感がありこの点数。
振り返るとスマイリーはどこであいつが犯人てわかったんだろうな。


俳優陣が、ゲイリーオール
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.5

根暗なヲタクがAIに恋する話だと思って避けてたが、どえらいオサレ映画だった。

設定上会話が多めだけど、一つ一つが名言級に気が利いていて全く飽きない。
ファッションとか街も「近未来SF」をやたら搭載し
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

5.0

2度目の鑑賞だったが、やはり満点。

面白い映画を教えてと言われたら間違いなくこの映画を勧めます。

結末がアレなだけに嫁のサイコにだけ意識が向くけど、元はと言えば堅実なミズーリ男(白目)が悪いんだよ
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.5

チャニング・テイタムとスティーブ・カレルの好演。


最後まで見終われば、持たざる者が持つ者に嫉妬するというシンプルな話だとわかるのだが(本作においては人望とか承認欲求みたいなもの)、終始漂う陰惨さと
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.5

地元(特に田舎)で感じる閉塞感が自分を守ってくれる繭だったことはその外側に出てみないとわからない。
決して田舎を賛美するわけではなく、主人公が都会暮らしの中で自分が望んでいたものをこれから沢山経験して
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

文字通り「動くコミック」。スパイダーマンシリーズのみならず、アニメーション映画の現状で最高到達点と言ってしまっても良いんじゃないか?

本当にIMAXで観てよかった。

あと、スーツにAJ合わせるのく
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

ゾンビ映画の基本的なプロットをなぞりつつ、ギャグにする。
ウィンチェスター向かう途中の生存者パーティいじりめちゃくちゃ笑った。
たしかに、ジェレミーレナーとサイモンペッグってなんか似てる気がするもんな
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