zzzzzmさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

4.0

押井監督らしい緻密な情報量でもって描かれる劇場型犯罪。私利私欲の為ではなく思想そのものを状況として具現化することを目的とし、その過程がそのまま物語として展開していく。そしてこの作品の柘植という男の場合>>続きを読む

マージン・コール(2011年製作の映画)

3.8

本筋とまったく関係ないんですが、印象に残ってるのがケビン・スペイシーが手洗い場でゴミをくず箱に投げる場面。入ったのかどうかカメラで映さなくとも直後のガッツポーズでスローインが成功したと分かる、とても秀>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

山田尚子監督、『聲の形』同様の静謐で清潔な映像。凄まじい透明度。演出を見ると今は亡き方々の名前があって涙。

コンクリート・カウボーイ: 本当の僕は(2020年製作の映画)

3.3

すごく普通だが
雨のグラウンドで馬に跨る場面は胸を打つものがあった

無実の投獄(2017年製作の映画)

3.5

司法の元では黒人ってだけで不利な米国社会。何ともやるせない展開が続き連休最終日のダウナーな気分がさらに重くなる。
ラキース・スタンフィールドと、ブライアン・タイリー・ヘンリーも一瞬だけ出てきて『アトラ
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.0

コメディタッチながらなかなか深遠な社会問題に切り込んでいて興味深い。主役の黒人と、黒人街に住む白人というポジションにより周りのどの黒人よりも黒人らしく生きているマイルズの組み合わせがよい。互いにリスペ>>続きを読む

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.6

50年代当時の映画業界事情、フィンチャーが最近撮った『マンク』のように、ある種の教養がないとうまくノレないコメディ作品(自分にそれが備わってるかと言うと、全くそうでは無いのですが)。新聞王ハーストはこ>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.8

・JDサリンジャーのバイオグラフィ。
・それなりに脚色はあるだろうが出版までの過程と困難が分かりやすく纏まっている。
・兵役後に書き始めてメディア露出を一切禁じて隠遁生活を送る様はピンチョンを彷彿させ
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Guava Island(2019年製作の映画)

3.5

ドナルドグローヴァー、ヒロムライのいつメンがおおくりする粗っぽい映像が何ともアトランタ風味のミュージカル映画。CガンビーノのMV集のようでもある。いまいち掴み所がないものの彼のファンなら十分楽しめるだ>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

直球のBLM系。いろいろと主張が激しいので短くまとめられているのは幸いだった。スパイクリーの長編とか、時々しんどくなるので。
ジョーイバッドアスは役者としても優秀ですね。ミスターロボットでも彼の出てく
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.8

たまに観たくなる戦争もの。主義主張や教訓がきわめて少ない純粋な戦闘描写が続き、リドスコの手腕が遺憾なく発揮されたこってりした映像を堪能できる。
余談ですが、かの伊藤計劃氏のHP「スプークテール」に各陣
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

時世にハマりすぎな一作。COVIDがこの映画みたいに発症即死亡、みたいな劇物じゃなかったのが不幸中の幸い。
day2から始まるのが何だ?と思ってたら最後に鮮やかな回収。マットデイモン以外にもジュードロ
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.5

シンエヴァを観たついでにかなり久しぶりに再見。多感な十代の頃に受けた衝撃とトラウマが甦る。唯一のアクションシーンである弐号機の戦闘、シンエヴァの槍の突き合いが意外なほどショボショボだったのに対して、こ>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とっ散らかった文章しか今は浮かびませんがとりあえず。長い長い悪夢の終わりと言うか、もういい加減卒業させてくれとずっと願っていたこのシリーズもようやく完結。純粋な戦闘アニメとして成り立っていたのは開始1>>続きを読む

斬、(2018年製作の映画)

2.8

塚本さん。相変わらずムチャクチャやな〜。
蒼井優の演技がとにかく苦手。

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

4.0

監督・脚本アーロンソーキンというだけあり、懐かしのソーシャルネットワーク的スピード感。この人ほんと法廷もの好きだな。

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.5

よく出来たポルノ映画、何てことない筋書きでもキューブリックらしい只ならなさが感じられて良い。仮面の人々が一斉に此方を向いているカットはぞくっとした。トムクルーズが小さいのかニコールキッドマンがデカいの>>続きを読む

ザ・ウェイバック(2020年製作の映画)

4.0

ビターで地味だが一応スポ根要素もあってなかなか良作。過去のトラウマからアル中になり癇癪持ちのベンアフはまたしても人生の敗者みたいな扱いだけど、憂いを帯びた表情が真に迫っていて役者としてはやはり大物だな>>続きを読む

モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

2.5

はっちゃけたアラン・リックマンの姿が微笑ましい。…くらいしか印象に残らない(すみません)。

プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

3.5

シェールガスの採掘権をめぐる企業と町民の確執。騙し・騙されのささくれた人間模様がメインなんだけども関係ないところで田舎町特有の緩い空気に癒されたりもする、何だか不思議な作品。フランシス・マクドーマンド>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

2.5

役者がやたら豪華、ウェスアンダーソンの癖全開のいつもながらの変な映画。あまりハマれなかった。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.9

なんとも居たたまれない。思春期特有の誇大思想とレザボア・ドッグスを始めとするクライムスリラーの憧れから「デカい事をして人生を変えよう」と犯行を企て、しかしやっぱり素人が集まった所で上手く行くはずもなく>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.6

雄大で一見牧歌的な風景と、気を抜けば即死というヒヤヒヤした危うさのコントラストが西部劇の魅力ですね。ジレンホールとリズアーメッド、ナイトクローラーのコンビ!

インターンシップ(2013年製作の映画)

3.0

ご都合主義かつ見え見えの展開をなぞるお気楽コメディ、しかしテンポがよすぎて最後まで観てしまう。

(2017年製作の映画)

3.2

中学まで通ってた床屋を思い出したり。髪切るのは嫌だったけど顔剃の刷毛の触感は好きだったな〜。山田孝之はいつもオーバーアクトじゃなくて良いですね。