成瀬のリアリズムが冴え渡っている。
高峰秀子は寧ろ脇役に徹し、オールスターキャストが織りなす物語はかなり毒々しい。
子供達を育て、家を守った母が蔑ろにされながら、最終的にはそれを認めるようなポジ…
原節子の口から「男の人だってピンからキリまであるわよ。出来の良いスイカだってあるし、占いのかぼちゃだってあるでしょ?」
なんて台詞を思いつくんだ‥。
とにかく笑っちゃうほどずーっとお金の話。
「東…
家族の繋がりというより赤の他人になり切れない制度の中に縛られながら、責任を転嫁していくような話に感じた
味わいやキャスティング的には小津安二郎のような趣がある
流れるような会話から滲み出る気まずさと…
3/13@ラピュタ阿佐ヶ谷
東宝の看板俳優を中心にスター大集合といった感じの豪華家族巨編。
母のもとに集まり、顔を合わせれば言いたい放題の関係性が愉快で楽しい。
後半は一転してシビアな問題が持ち…
このレビューはネタバレを含みます
ひとりの人間である女性も一生を過ごす中で「娘・妻・母」と肩書が足されていく。それは男性が「息子・夫・父」という肩書を背負っていくのとは、上手く言葉にできないような違った趣がある。女性だろうが、男性だ…
>>続きを読むどうかしら、二十代だったらそういう気もあるでしょうけど。もうわかってしまったような気がして。
-男がですか?
いえ、結婚というもの。それが楽しいものだとか、それが美しいものだとかとかいう夢はもう私に…
このレビューはネタバレを含みます
各時代、世代の女をすいも甘いもいきいきと描き切り、なおかつ公共コモンがつぶれて資本主義の象徴銀行運営のアパートが建つ、など風刺が素晴らしい。
家事のできない男が除け者にされるさま、死ぬ間際まで働く必…