烏丸メヰさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

烏丸メヰ

烏丸メヰ

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イン・マイ・マザーズ・スキン(2023年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

大戦末期、日本の占領下で辛い暮らしをする少女。
病で弱る母を助けようと、森で出会った謎の女性(紅白のラスボス/イメージヴィジュアルのやつ)から渡された“生きたセミ”を……

根本部分は難解でありつつ、
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.8

妖怪と人間をつなぐダークヒーロー「鬼太郎」。
彼は何者で、何処から来たのか。

鬼太郎というキャラクターは何となく知っているというだけの人から、アニメ『鬼太郎』が好きな人、原作『鬼太郎』と彼のオリジン
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ズートピア(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

初回は公開時に、今回は二回目。
肉食動物と草食動物が共存し社会を形成した世界を、ディズニー作品らしい可愛らしさと風刺、多様性啓蒙で描くが、決して説教くさすぎずストーリーやテーマ性をナチュラルに受け止め
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新解釈番町皿屋敷 お菊寺(2023年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

“カウントダウン”にまつわる三つの話からなるホラーオムニバス。
三話ともストレートで絵面が強く個性豊か、質感の異なる「恐怖」が味わえ、なかなか怖い。

個人的に、これだけの映像やストーリー展開やカット
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シャッター 写ると最期(2018年製作の映画)

2.2

被写体となったものの死に様を写し出し、その通りの死が本当に訪れる恐ろしいカメラの話。

性格のイマイチつかみにくい若者達、ホラーなのかSFなのかあやふやなラインのカメラの出自等、作品を構成するパーツは
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神龍 ドラゴン・ライダー(2021年製作の映画)

3.0

中国の時代劇×ファンタジー。
妖魔を倒すため、選ばれし者「天玄人」を探しに兄弟子とともに旅立った女術師・霊児は、町でインチキ術の詐欺をはたらくマヌケな小悪党三人組と出会い……。

リアルさよりケレン味
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ブラック・ストーン 呪いの召喚石(2016年製作の映画)

2.5

“クリスマスのなまはげ”的なサンタクロースのおともモンスター・クランプスを「かつてサンタが所持していた恐ろしい召喚獣」という切り口から描いたC級ホラー。

人物の性格や関係性を丁寧に描く何も起こらない
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ムルゲ 王朝の怪物(2018年製作の映画)

3.8

「モンスターが見上げるほど巨大すぎず・一体のみ」というモンスターものが好き。

疫病蔓延から10年、未だ荒廃した国に、山奥に恐ろしい獣“物怪(ムルゲ)”が出るという噂が起こる。
噂を利用し王に成り代わ
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ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)

3.3

ゾンビパンデミックを克服した後の世界を舞台にしたホラー。
ある島には残存するゾンビが集められ、サバイバルゲームや射撃の的として娯楽に使われている…。


“パンデミック後”という世界観がドラマの様々な
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震える家族(2022年製作の映画)

3.6

夫婦と三人姉弟の一家が迎えた養子は、眼病を患った弱視の少年。
彼は言う
「僕以外の家族は6人なの?」
と……

静謐なホラーであり重く不穏なミステリー。
異界より来る亡霊よりも恐ろしいものが、牧師の父
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.4

豪快にして痛快、残虐にして軽妙洒脱!
フィンランド!おいフィンランド!
ムーミンとキシリトール歯みがきの国フィンランドよ(こんなことを『ザ・デア』の時にもブルガリアに言ってた気がする)!!

超強靭な
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グアイウ 地下鉄の怪物(2023年製作の映画)

2.2

邦題でグエムルに乗っかるな!と思ったけど、原題のまま観ててもグエムル思い出してたわこれ。

物語に並走して怪物関連や人間関係のあれこれ等風呂敷を広げたと思いきや、それらにははっきりとした解決や説明がな
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.5

強い!!
『学校の怪談』で育ち『コワすぎ!』に熱狂した全ての大人と、怖くもなんともない役者PVに成り下がった近年のJホラーに慣れてしまった若者達に観て欲しい娯楽作パワーホラー。

低予算を言い訳にせず
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

町にも心にも刻まれた戦争の傷跡にもがく日本と、襲い来る巨獣ゴジラ……ではなく、
「そんなゴジラと向き合う事で己の戦争の傷跡に向き合う一人の青年」
の物語。
初代『ゴジラ』からのカットや名詞引用などから
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キラー・カート(2012年製作の映画)

3.1

15分のショートホラー。YouTubeの正規配信にて。
タイヤ、ドーナツ、プレス機、ジーンズ、ソファー、はたまたコタツ等、
“生き物じゃない物体が人間を襲う!”
作品好きとしてはかなり好き。

閉店作
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ベアリー 悪熊(あくま)のぬいぐるみ(2021年製作の映画)

2.1

『バナナスプリッツホラー』観たので、“もふもふホラー”つながりで再度(クマのベアリーが何者だったか思い出せなかった為)鑑賞。

離婚して落ち込むクロエに、友達キムがプレゼントした巨大なクマのおしゃべり
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バナナ・スプリッツ・ホラー(2019年製作の映画)

4.3

実際にオンエアされていた子供向け番組とその着ぐるみをモチーフに作られたスプラッタコメディ。

子供向けご長寿番組「バナナ・スプリッツ・ショー」の観覧に集まったファミリーや大きいお友達。
機械制御の4体
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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

2.6

「宇宙」や「宇宙人」といったSF要素は全体の2割無いくらいで、ほとんどはクセ強変わり者ポンコツ人間達が田舎と山奥で繰り広げる群像劇ロードムービー。

邦画によくある
“ヒロイックさのない人物の集まりに
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トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

4.1

寺の祈祷場に残っていたカメラの映像記録。
それはある事件を捉えており、その事件が起きたのは、過去に「トンソン荘」で起きた殺人事件の取材の中の事で、その取材では更に過去の事件の謎に触れていて……ーー
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ヘルアトラクション 絶叫館(2017年製作の映画)

3.2

連れ立って休暇を楽しむ四人は二組のカップル。
ガソリンスタンドで知ったお化け屋敷テーマパークに興味を持ち、急遽行ってみると、そこは数時間待ちの大賑わいで……。

「痛い」描写に重点を置いた理不尽系パニ
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ザ・デア-理由なき監禁-(2019年製作の映画)

3.4

ブルガリア!おいブルガリア!
ブルガリアの映画って『豚の惑星』しか知らなかったけどおいブルガリア!!
特殊メイク好きとしてはなかなか好きこの映画。

密室に監禁された男女4人。
何故自分達がこんな?
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ハウリング(2013年製作の映画)

3.2

たった10分のショート。
何者かの呼びかけに気づいた男。声の方を見ると……

ソリッドシチュエーションであり、短編であり、奇抜でありながら観るものに瞬時に理解させる設定である、この全てが、ショートコン
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デッドリー・ゲーム(2017年製作の映画)

2.1

ジャケットのピエロ的なやつは出てこない。

大学進学を控え、幼馴染み、転校していった旧友、留学生など仲間で過ごせる最後の思い出づくりにと山小屋に集まった若者達。
余興として“くじ引きで殺人鬼役を決めて
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ヘルウィン(2019年製作の映画)

3.6

往年の伝説的スラッシャーであるホラーの草分け『ハロウィン』と、ホラーが定番化した時に現れたメタ作品(広く認知されたホラー映画の仕組みを利用した)『スクリーム』を折衷させたかのような、スリルとハイテンポ>>続きを読む

忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

忙しいSF。

清水監督のホラーが好きでも個人的に民俗学をかじってるから感じてしまうのかも知れないが……「村」シリーズにも思うことだが、清水監督のフォークロア的な題材の扱い方が多分好きになれない。
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白石晃士の決して送ってこないで下さい(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

白石監督の元に届いた投稿映像を、ストーリーテラーの監督自らが紹介し繋ぎ合わせていく事で、観る者の中で「噛み合う違和感と違和感」により炙り出される事実ーー人の醜悪さ、闇、そして説明のつかない“何か”ーー>>続きを読む

オクス駅お化け(2022年製作の映画)

4.2

韓国都市伝説×Jホラーの血脈。
バズり至上主義のマスコミに勤める記者がほんの話題稼ぎに手を出した鉄道での死亡事件。
やがてそれは不可解な現象を呼び、恐怖の中で、記者達はその駅の過去を手繰り寄せていく。
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死霊探偵~俺たちゴーストハンターズ~(2018年製作の映画)

4.4

仲間と作るインチキ心霊番組に命をかける男サム。彼らは最終回のテコ入れで、メキシコにあるいわくつきの心霊スポットへ……

最近のPOVものに多い
“調子のり動画撮影者vs怪奇現象”
パターンと思いきや、
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

4.5

『死霊館のシスター』の続編。
前作で悪魔「ヴァラク」を退け、ともに死線を潜り抜けた“フレンチ”と別れて旅立ったシスター・アイリーンのその後が描かれる。

パンと葡萄酒。
それはキリストの肉であり、そし
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KANIZAME シャークラブ(2023年製作の映画)

1.1

ヤバい薬を追う潜入捜査官……その薬の原料はサメであり、強烈なトリップをもたらすそれは、実験中、様々な生き物を変異させたという……。

チープさ適当さフリー素材を隠しもしない安定のマーク・ポロニアワール
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ザ・グリード(1998年製作の映画)

5.0

お気に入り作品記録。
配信にきたので記念に!
長らく再ソフト化がなされず、2023年のテレビ放映が奇跡とまで言われた伝説的ホラー。

東洋の贅を尽くした豪華客船。そこにはパーティを闊歩?する一人の美女
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デビルズ・バースデイ(2014年製作の映画)

3.4

99%がPOV手法によるホラー。
(POVを徹底せず、1%映画的な見せ方のカットがある)

心優しく家族仲のいいザックと、天涯孤独のサマンサ。
愛し合う新婚夫婦のハネムーンから出産まで……を捉えた、ザ
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ゾンビ・ガール(2014年製作の映画)

3.6

超小規模、だけど主人公は文字通りゾンビパニック!!

ホラーオタクの青年マックスの恋人は、美人でエロくて一途なエブリン…だけど彼女は過激エコかぶれで嫉妬深くて凄まじいキレキャラ!
趣味も合わず気も合わ
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ホテルレイク(2020年製作の映画)

3.0

韓国ホラー。
父親違いの歳の離れた幼い妹を連れたユミは、亡き母の知り合いが経営するホテルに身を寄せる事に。
道中、そしてホテルで彼女が目にする奇怪なものは……

舞台となる、特徴的な古くて広いホテルの
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ハロウィン・ナイト(2020年製作の映画)

1.8

“バッド・キャンディ”という魔物のウワサと、怪談を放送するラジオDJ。
彼のラジオパートを合間合間に挟んで、幾つかの短い怪談エピソードが展開する。

ハロウィンの夜に起きる一繋がりのオムニバス……なん
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マードレス 闇に潜む声(2021年製作の映画)

2.4

アマプラ×ブラムハウス。
歴史的問題から着想を得た社会派ホラー。
ホラー映画としては怖くなく、社会派映画としてもそこまでモチーフをなぞってはいないが、扱っているテーマ(実際の問題)は重たい。


メキ
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