烏丸メヰさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

烏丸メヰ

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ウィッシュ・ドラゴン(2021年製作の映画)

4.3

昨年正月同様、新年最初は十二支にちなんだ作品を。

幼い頃仲良しだった少年と少女。離ればなれになって10年、少女は華やかなモデルとして活躍していた。
変わらず貧しいまま日々を生きる少年は、少女との再会
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

4.8

静かに生活に忍び寄り侵食する病態と、突如現れた救いの可能性、そしてーー

一線で活躍するアパレルデザイナーのクリスティーンは、突如見舞われたある不調をきっかけに記憶障害、脱毛、幻覚等様々な症状に悩まさ
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Polar Night(2023年製作の映画)

3.6

血液を求める妖しく美しい女性・黒川衣良と、思春期に絵画教室で彼女に心奪われた少女・結城真琴。
美大に進んだ真琴は、友人に誘われて訪れた画廊で衣良の作品を見つけ、6年ぶりに衣良との再開を果たすーー
日常
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.7

イーライ・ロス監督最新作。
かつて監督によって予告編映像“だけ”の作られた(映画が存在する「てい」で作成されたフェイク予告)世界観を膨らませた、楽しいはずの感謝祭を舞台に巻き起こる恐ろしくもどこか滑稽
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キャビン・フィーバー2/キャビン・フィーバー スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

2.9

前作『キャビン・フィーバー』の直後から始まる続編。
キャビン(山小屋)を廃し、キャビンフィーバー(閉鎖的環境での過敏症)の意味合いを継いで、私の大好きなイーライ・ロス監督から、これまた大好きなタイ・ウ
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キャビン・フィーバー(2002年製作の映画)

3.4

お気に入り監督作品記録。29日に向けイーライ・ロス作品を再鑑賞。
こちらは初監督作品にして、タランティーノにも感銘を与えた怪作(2016年にリブートもされた)。

山奥の山小屋(キャビン)を訪れた五人
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ホステル(2005年製作の映画)

4.6

お気に入り作品記録。
29日に向けてイーライ・ロス作品でクリスマスを。

旅行中に教わった酒池肉林の田舎町を、下心満開で訪れた男性達。
美女と酒とクスリを楽しむ彼らを襲う突然の惨劇と、裏の顔を隠すおぞ
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ホステル2(2007年製作の映画)

4.7

29日にそなえてイーライ・ロス監督作品を。こちらは再々々鑑賞くらい。

前作の直後から始まる続編。
イタリアの大学に通うしっかり者のベスと、パリピのホイットニー。
仲良しの二人は、故郷に帰りたいという
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.9

夢のチョコレート工場を作り上げた最高のショコラティエ、ウィリー・ウォンカのオリジンであり軌跡。
※『チャーリーとチョコレート工場』でジョニー・デップ氏が演じたウォンカとは無関係な作品です。

大きな希
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ベイマックス(2014年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

お気に入り作品記録。
ディズニー100周年に寄せて。

両親を亡くし、おばと兄と生きてきた少年ヒロ。
ロボットを戦わせる遊びに夢中で機械いじりが大好きな彼の憧れであり、理解者であった兄が、突如帰らぬ人
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.5

お気に入り作品記録。
ディズニー100周年に寄せて。

絶望により他者を信じる心を失い、分断と争いに満ちた5つの国。
かつて世界を守っていたという“龍”の伝説とその力の宿る石を巡って、石の守護一族の末
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.5

母の死に傷つき周囲からも浮いていた高校生ミア。
親友カップルと一緒に出掛けたパーティの場で、陽キャデビューしたさに皆の前で流行りの降霊術チャレンジに名乗りを上げた。
手の置物を握り語りかける……そして
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ゴースト・オブ・マーズ(2001年製作の映画)

4.5

SFとゴアとバトルとロックフェスが一度に来たような気合いの入ったホラー!!

火星に人類が移住した未来都市。
帰還した無人列車の中に唯一乗っていた女性警官の「証言」により、火星に起きている異変が明らか
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ミラーズ(2008年製作の映画)

3.3

映画の存在は知っていたが、韓国ホラーのリメイクだったのはU-NEXTのキャプション読むまで知らなかった。

心に傷を抱えた元刑事の男が苛まれる“鏡”の異変。
これは己の病理なのか、いや確実に何かある信
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ディズニー100周年おめでとうございます。
ディズニースタジオがこれまで掲げてきた“夢と魔法”で「願うことと希望」を包み込んだポジティブな空気と、完成度の高いミュージカルシーンはさすがディズニー!と感
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フューリーズ 復讐の女神(2019年製作の映画)

3.3

さらわれて目を覚まし、わけも分からぬまま逃げ惑う女性達と、それを追う殺人鬼達。
二人の殺人鬼に同時に遭遇し絶望した時、不可解な事が……

再鑑賞。
謎を明らかにしていく見せ方の上手い理不尽系サバイバル
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縄の呪い3(2023年製作の映画)

4.2

日本でも五月人形で知られる、聖なる鬼神であり己もかつて自殺者であった「鍾馗」と、彼を祀り力を授かる道士を主人公にした、首吊り事件にまつわるホラーシリーズ。

前作までを継ぎ、映像も表現もパワーアップし
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狭霧の國(2020年製作の映画)

3.0

怪獣×和風時代劇×人形劇。
舞台は明治時代。
産みの親のいるという山あいの村へ“帰郷”した青年が出会ったのは、蔵の中でひっそり生きる盲目の少女。
青年は真夜中、少女が不思議な謎の巨獣と心を通わせる様を
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レンフィールド(2023年製作の映画)

4.8

ドラキュラに懐柔され不老不死にされて数十年、悪事や世話にこき使われてきた下僕の青年レンフィールド。
奴隷メンタルに折り合いをつけようと町の集団カウンセリングに通う日々だったが、ある出来事が彼を決意させ
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ゴースト・フライト407便(2012年製作の映画)

2.4

航空トラブル×幽霊!なタイホラー。
昔、松本人志さんが
「怖いものと怖いもの合わせたら倍怖いとは限らない、ヤクザと一緒にジェットコースター乗ったら二倍怖くなるのか(そんなはずないだろう)!?」
って言
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エンド・オブ・ハルマゲドン(2022年製作の映画)

2.9

かつて神への謀叛の末、大天使ミカエルに敗れ地獄に堕ちたルシファー。
時は現代、その“悪魔”を崇める者達がいた。
彼らが狙うキリストの血痕の残る聖骸布、カルトが擁するクローンベビーの技術者、それらが示す
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ヘル・レイザー(2022年製作の映画)

2.2

『ヘル・レイザー』のリブート。
ストーリーラインからセノバイトまで全て刷新、現代ナイズされており、
「従来のヘルレイザーファン」と「初めてヘルレイザーを観る人(特に現代の若者)」とでかなり評価が分かれ
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ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版(1987年製作の映画)

5.0

夫ラリーとともに、以前夫の兄フランクが使っていたという空き家へ引っ越した妻ジュリア。
実は、ジュリアはかつて密かにフランクと不倫関係にあった。
情熱的な時間を思い出す彼女だったが、その家に異形の者が現
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王宮の夜鬼(2018年製作の映画)

3.3

時代劇×ゾンビパンデミック×アクション!
進んだ大国・清で楽しく暮らし、国や統治にまったく興味のない第二王子が朝鮮に帰国。
そこで彼は、民を脅かす恐ろしい“疫病”の存在を目にする。


『新 感染』が
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ハウス・バウンド(2014年製作の映画)

3.6

上映期間中シネマカリテに駆けつけられなかったのを配信で。

何度前科を重ねても改心しない性悪女カイリーは、更正のため母の住む実家へ戻される事に。
しかしその家では……

という導入なのだが、これキャッ
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

3.5

下ネタラップの不謹慎系配信者アニーは、窮屈なロックダウンに耐えられずイギリスへ。
そこでもコロナや予防をバカにしてやりたい放題していたところ、くすねた仲間のスマホに届いたデリバリー依頼に面白半分で向か
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ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)

3.6

お気に入り作品記録。
何だろう、姉弟の行動はガタガタだし襲ってくる奴もつかみどころないのに、「猟奇殺人鬼み・魔物み・変質者み」を兼ね備えて私の記憶に残り続けるのやめてもらっていいですか(ほめてる)?
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

伝説的第一作『エクソシスト』との接点を強固に見せ、同じ世界観の中で雰囲気や描写を踏襲した正統なアフターストーリー。

医療ではお手上げの悪魔憑き、という展開含め「語らない所」と「明らかにする所」もぴた
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祟り蛇ナーク(2019年製作の映画)

2.8

厄年で災難続きの青年と、友達のオネエ二人は揃って出家する事に。
しかし入門した寺には、出家を阻む恐ろしい伝説があって……

おバカなドタバタに、寺院や儀式の華やかさ、自然の熱気等、タイらしさ満載の楽し
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.9

新作にそなえて再鑑賞(シリーズは一応『ドミニオン』含め全て観ている)。
悪魔祓いホラーの起源にして、世の中に広く「悪魔憑依(ポゼッション)」や「悪魔祓い(エクソシズム)」を認知させたとされる他、冷房や
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スケア・キャンペーン(2016年製作の映画)

3.4

これから観る人には、あらすじに触れるかわりに
「どこまでのドッキリなら引っかけられて許せる?」
「どこまでのドッキリなら見ていて笑える?」
と聞いてみる。

共感性周知とかじゃなく、単純にドッキリ番組
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Studio 666 スタジオ666(2022年製作の映画)

4.0

怪現象を乗り越えて、フー・ファイターズ生存!なるか……!?
新アルバム製作の為に変わったスタジオをと、いわくつきの空き家にやってきた大人気実力派ロックバンド、フー・ファイターズ(実在のバンドで全員本人
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

2.8

人間の都合で生き方を決められてしまった犬達の、団結と友情のロードムービー!

……というのは本当だし、犬目線で描かれるクソ人間への勧善懲悪リベンジストーリーなのだが、エロ・Fワード・汚物を完全網羅した
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リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.5

元デスメタルミュージシャンのろくでなし男は、厄介になっている姉の一人息子(甥っ子)の通う幼稚園の先生に一目惚れ。
下心から遠足の手伝いを引き受けたのだが、遠足先の牧場で……。

お下品でグロゴアありの
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ビフォア・マイ・アイズ(2023年製作の映画)

2.2

最悪な人生の終わりに見る“走馬灯”。
もしもやり直せたらーー

10分と少しの物語の中に詰め込まれた主人公ジェスの幸せと、悲劇と、奇跡と、決断、そして未来。
彼女が望んだ“もしも”の結果。

簡潔で、
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ララバイ 悪霊子守唄(2022年製作の映画)

3.6

実家から届いたヘブライ語の本にある“歌”により始まる、新生児とその両親を襲う怪異を描くダークファンタジーホラー。

ある宗教圏の夢魔や民間伝承をモチーフに、自然と飽きる瞬間なく観られる構成とテンポ、モ
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