私のAVVENIRE

N・H・Kにようこそ!の私のAVVENIREのレビュー・感想・評価

N・H・Kにようこそ!(2006年製作のアニメ)
4.1
配信3話で止めていた作品。OPがARIAで有名な北川勝利さん/RoundTable/(2クール目EDから)牧野由依さんによる素晴らしい楽曲だったので改めて24話視聴完了。色々思うところありすぎるものの、総じて面白かった。
大学中退ニートの主人公のもとに、突然現れる美少女…如何にもアニメ的というか、テンプレだなぁとは思う導入。最初はゲーム作りからニート脱却を匂わせつつ、意外と社会派な要素を次々と盛り込み、中々簡単に変わらないところが結構リアルに感じた。
とはいえ、これほど主人公にイラついた作品も久しぶり(笑)自力で稼げないのに実家には戻らず引きこもり、ヒロインの岬ちゃんが料理を作ってくれてもお礼も言わず、更には人混みではぐれても放置…最後のは本当に人の心があるのかと、殴りたくなったw
精神面での病気等であれば別だが、特に明確な描写はなく、五体満足の状態。個人的にはそれだけで恵まれていると思う。仕送りがなくなってようやく自活しだすところに、間近に命の危機を察しない限り、やはり人は変わらないのだなと妙に納得してしまう。
ユイ・マキノの名曲「もどかしい世界の上で」と共に締め括るラストは何かいい感じに終わった感。(楽曲の力が強い
高齢ニート、自殺願望、ネトゲ沼、マルチ商法等…現在になって更に顕在化している社会問題が多く盛り込まれた作品でもある。明確な解決策の提示までには至らなかったが、一度は観て損のないアニメ。
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