たわらさん

イナズマイレブンGOのたわらさんのレビュー・感想・評価

イナズマイレブンGO(2011年製作のアニメ)
3.6
本作は全国大会×管理システムが主題となるが、フィフスセクターが勝敗を管理する前に、サッカーの上手さで社会的地位を獲得するディストピアをなんとかしろ、と思ってしまう。

前半の物語とキャラ供に鬱々しさは過去一。主人公チームであるイナゴ雷門は性格が悪いメンバーが多いため素直に応援できず、百歩譲っても元のサッカー愛や悲壮感を伝える描写が乏しい。

彼等に変化を促す松風天馬も事情を把握せず、しゃしゃり出てくる難点はあるものの、血気盛んな敵味方に罵倒されまくり、彼も言い返さないため不快感を募らせていく。先輩や狩屋などもチームのためにプレイをするのだが、過去の精算がされないため印象が悪いままである。

このように新キャラに対して魅力が無いため、前シリーズのキャラが再登場することが主な楽しみになっているのは相当危うい。本作と設定が近しい『オリオン』は酷評されているが、意外性やヘイトコントロール、カタルシスが弱いイナGOも大概である。
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