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闘牌伝説 アカギ 〜闇に降り立った天才〜のkのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

※原作読破済み
1話を見てあまりの面白さに原作を全巻揃えた。いまは『天 天和通りの快男児』が届くのを待ちながらドラマを見始めたところ。

福本伸行作品にハズレなし!ジャンルは麻雀ものに分別されるのかもしれないけど、これはどう考えてもヒューマンもの、人生。よって麻雀がわからなくても楽しめる。でも基本的なルールと簡単な役だけでも頭に入れておくと面白さが倍増する。

アカギは白髪で一番かっこいいキャラクターだと思う。常人では真似できない狂い方をしてるけど、自分の美学というか軸がしっかり確立されていて、それを曲げないところに痺れる。ヤクザに忖度しないと殺されるっていうシーンで、実際に切りつけられても主張を変えなかったのが熱すぎる。

「この世界中の国々を支配するような……そんな怪物……権力者が現れたとしてもねじ曲げられねえんだっ……!自分が死ぬことと……博打の出た目はよ……!」

どう考えてもねじ曲げた方がいいのに、それで生き残ったとしても、それはアカギにとって死より許せないことなんだよね。自分を貫いて殺されるなら本望なんだよね。キャラクターとしてあまりにも魅力的では?

鷲巣様もかわいい。死んじゃうツモ……!、ロン連呼、駆け巡る脳内物質っ………!とかがとくにお気に入り。アカギの奇行に思わず「えっ」って驚いちゃうのとか、ちゃんと人間なんだなって愛着がわいた。

内容は満点なんだけど、途中で終わってるので泣く泣く減点しました……。ぜひいまからでも続きの製作よろしくお願いします。何かに課金させてください。

アニメでアカギと鷲巣様が気になった人は絶対に原作を読んでください。格言と名言だらけです。終盤の展開と美しくノスタルジックなラストがいまも心を掴んで離さない……。この先もずっと触れる作品になるだろう。

いくか……もう一度死戦をくぐりに…!
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