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ポケモンコンシェルジュのkのネタバレレビュー・内容・結末

ポケモンコンシェルジュ(2023年製作のアニメ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

お金を払ってでもここで働きたい。そう思わせる楽園があった。ポケモンたちの健気さ、天真爛漫さに序盤から泣いた。

周りと比べて落ち込まなくていいし、特技がないからって焦らなくてもいいし、ゆっくり自分ペースで歩けばいいんだよっていうメッセージが全編に込められている。ストップモーションアニメ特有の動きと、ポケモンのかわいさがマッチしていて視覚的にも微笑ましい。主人公の頭が固すぎて共感できなかったけど、まあ彼女の成長を描くためにもあのキャラ付けは仕方なかったのかな。

ピカチュウが出てくる最終話がとくに好き。生きている限り何かしらにカテゴライズされるし、その属性らしさを求められるし、そうあることが正義だと思いがちだよね。でもそんな縛りは取っ払って、たとえ一般的なイメージとかけ離れていたとしても、君の個性だからそれでいいんだというような着地がよかった。最後のピカチュウの行動に勇気づけられる。

私と仲良くなってくれるポケモンはどの子だろう。ゴーストタイプだったらうれしいけど、どの子でも仲良くしてくれたらうれしいなあ。この世界にはなんでポケモンが存在しないんだろう。そんな子どもじみたことを本気で考えてしまうくらいポケモンが好き。子どものころから大人になったいまでもポケモンというコンテンツに生かされている。いつもありがとう。
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