人の死による深い心の傷が、この作品によってどれだけ癒やされたことか…映画やアニメ等のジャンルを超越した、間違い無く人生レベルでの傑作。
灰羽とは何か。これは「人間とは何か」を問うものでもあると解釈している。これ程深く「死生観」を問い、かつ慈しみ深いTVアニメは観たことが無いし、もう二度と現れないだろう。
野暮に感じるため多くは語らないが、この作品に出会えて良かったと心底思う。2度とまみえることのない別れをこんなにも温かく、祝福に満ちたものに描く作品は見たことがない。この儚くも美しい世界に心の救いを求めて、明日への祈りを捧げたくなるような、神聖で崇高な文芸作品。