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あしたのジョーのTkのレビュー・感想・評価

あしたのジョー(1970年製作のアニメ)
5.0
高校生の時に、地方テレビで再放送をやっていたのを少し観ていたのですが、今更ながら見返してみようと思い観始めてみたら、ほとんど私観ていないな…ってなり、きっと私が観たのはシーズン2の方かな?って思いながら観ました。
そして今なら内容的に色々とアウトなことが多いと思いますが、そういったことは一旦無視しての感想を書きたいなぁって思います。(たぶん追記もしていきます)

ジョーのやさぐれ感と、そしてそこから少しずつ成長していく姿は感動します。まずジョーの年齢に驚きです。15〜16歳とは思えない風格がありながら、行動や発言とかは子供らしいというか。とても素直なところもあったりで、最初はこの悪ガキ!って思いましたが、段々とジョーを好きになっていきました。丹下のおっちゃんも、ジョーとの最初の出会いは良くないけど、人ってどこでどんな人と出会い、そして影響を受けるかで本当に人生って変わるなぁと感じます。

そしてなんといっても、ジョーとボクシング。
ジョーのボクシングは、野生のカンというか、血の中にある本能で戦っている感が良い。ジョーのクロスカウンターを初めて見た時は思わず叫びました。かっこいい!ってなりました。
そして力石徹との出会い。この2人の友情関係は本当に痺れるものがあります。
少年院での戦い、そしてリングでの戦い。どの戦いも2人は真剣で楽しんでいるのが伝わるし、プロボクサーとなったジョーと、それを待っていた力石との戦いの回は、涙なしでは観ることが出来ません。力石の極限までやった減量とそしてジョー対策で考えたアッパーといい、力石の冷静な態度の中にある燃えた心がカッコよくて最高です。
そしてラストの力石の表情に、私は久々に号泣したなって思うほどに泣きました。

またジョーと白木葉子の出会いもある意味戦いと言ってもよいほど。力石徹を通してこの2人の関係もなんとも言えない気持ちになるし、割と葉子は苦手なキャラでしたが(生意気娘感がすごくて。笑)けどラストは良かったです。彼女自身も変わった感じがありました。

ジョーが泪橋で出会った仲間たちも、みんないろんなことがあって、それぞれの人生があるし考えがある。マンモス西とジョーの出会いも良くないんだけど、今では友達で仲間ですごいなぁって思います。ジョーはいろんな人と関わることによって成長し、そして人としての感謝の気持ちとかそういう人の暖かさとかも感じて、ジョー自身が学び変わっていく姿は可愛くて仕方ありません。
そして、力石徹というライバルにして友を亡くしたジョーの前に最後カーロスというボクサーが出てきてくれたことも良かったです。

最後に…ボクシング協会とか内部事情はマジで腹立つというか、セコイなぁって場面もあって、大人は汚いと思いました。

1970年のアニメということですが、2023年に観ても胸熱になるアニメでした。映画もドラマもそしてアニメも、良いものはどれだけ時間が経っても良いんだなぁと実感しましたし、緑川さんが好きなのも納得です!笑
あと、BGMといいSEといい、音がすごく良かったです!!とてもおしゃれだし、かっこいいー!ってなりました!そして声優陣がみんなキャラに合っていて、特にジョーの声をされたあおい輝彦さんは合いすぎててすごいと思います。改めて声を吹き込む方々の素晴らしい演技に脱帽です。

シーズン2もあるので、こっちはホセ・メンドーサとの戦いですね。楽しみです!
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