配信サービス | 配信状況 | 無料期間と料金 | |
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![]() | 見放題 | 初回31日間無料 2,189円(税込) | 今すぐ観る
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![]() | 見放題 | 初回31日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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![]() | 見放題 | なし 1,026円(税込) | 今すぐ観る
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![]() | 見放題 | 初回30日間無料 437円(税込) | 今すぐ観る
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U-NEXTで、『魔法少女リリカルなのは』は見放題配信中です。
U-NEXTには初回31日間無料体験期間があります。
無料体験中は290,000作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回31日間無料 2,189円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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2,189円(税込) | 初回31日間無料 | 290,000作品以上 | 可能 | 4端末 | 600pt(無料トライアル) 付与 |
U-NEXT トップページから、「31日間 無料体験」ボタンを押します。
「今すぐはじめる」ボタンを押します。
カナ氏名、生年月日、性別、メールアドレス、パスワード、電話番号を入力し、「次へ」ボタンを押します。
入力内容を確認し、無料期間が終了した際の決済方法としてクレジットカード情報を入力し「利用開始」ボタンを押します。支払い方法として楽天ペイ、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払いを選択することもできます。
これでU-NEXTの登録が完了です。続いてファミリーアカウントを追加することもできます。
U-NEXT にログインしている状態で、トップページ左上のメニューボタンを押します。
メニューから「アカウント・契約」を選択します。
「契約内容の確認・解約」を選択します。
「解約手続き」を押します。
画面をスクロールして「次へ」ボタンを押します。
画面をスクロールして、「注意事項に同意する」をチェックし、「解約する」ボタンを押します。
これでU-NEXTの解約手続きが完了です。
dアニメストアで、『魔法少女リリカルなのは』は見放題配信中です。
dアニメストアには初回31日間無料体験期間があります。
無料体験中は4,800作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回31日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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550円(税込) | 初回31日間無料 | 4,800作品以上 | 可能 | 1端末 | - |
dアニメストア トップページの「初回初月無料トライアル」ボタンを押します。
dアカウントをお持ちでない場合は「dアカウント発行」ボタンを押します。
「ドコモのケータイ回線をお持ちのお客さま」、もしくは「ドコモのケータイ回線をお持ちでないお客さま」の該当するボタンを押します。
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入力したメールアドレス宛にメールが届きます。本文内のURLを開きます。
登録するdアカウントのIDを選択し、「パスワード」を入力して「次へ進む」ボタンを押します。
お知らせメールの受信設定をして「次へ進む」ボタンを押します。
「氏名」「氏名カナ」「性別」「生年月日」「携帯電話番号」を入力し「次へ進む」ボタンを押します。
受信したワンタイムパスワードを入力し「次へ進む」ボタンを押します。
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「手続きを完了する」ボタンを押します。これでdアニメストアの解約が完了です。
Huluで、『魔法少女リリカルなのは』は見放題配信中です。
Huluに登録すると、100,000作品以上の見放題作品を鑑賞できます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | なし 1,026円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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1,026円(税込) | なし | 100,000作品以上 | 可能 | 1端末 | - |
Huluトップページの「今すぐ無料でお試し」ボタンを押します。
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「名前」「性別」「生年月日」「パスワード」「お支払い方法」を入力し、「利用規約、プライバシーポリシー、個人関連情報及び共同利用の取り扱い」をチェックし「2週間の無料トライアルを開始」ボタンを押します。これでHuluの登録が完了です。
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アニメタイムズで、『魔法少女リリカルなのは』は見放題配信中です。
アニメタイムズには初回30日間無料体験期間があります。
無料体験中は1000の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回30日間無料 437円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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437円(税込) | 初回30日間無料 | 1000 | 不可能 | 3端末 | 0 付与 |
アニメタイムズ トップページから「初回30日間お試し無料」を押します。
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平凡な小学三年生だった女の子、高町なのは。だが、ある日出会った不思議なフェレット・ユーノと、彼が持っていた魔法のデバイス・レイジングハートとの出会いで、魔法少女としての運命に巻き込まれてしまう。危険な古代遺産「ジュエルシード」を巡って争うことになる異世界の少女、フェイト・テスタロッサとの出会いや次元世界を管理する時空管理局の介入から事態は激しさを増し、戦いの日々へとなのはは向かい合ってゆく。悲しい運命を背負ったフェイトにひかれ、同じ寂しさを分かち合いたいと願ったなのは。「友達に、なりたいんだ」思いを届けるため、なのはは自らが得た魔法を手に、フェイトと、運命との戦いを選んだ---。
両親と兄姉に囲まれ、平凡に暮らしている小学三年生、高町なのは。 携帯電話のアラームで目覚めるいつもの朝だったが、今朝はなんだか不思議な夢を見ていた。 暗い森と不気味な黒い影…そしてそれと戦う少年の夢。 気をとりなおしての家族といっしょの朝食、スクールバスでの通学。 仲良しの友達、アリサ・バニングスと月村すずかの二人といっしょに、学校で受ける授業。 いつもどおりの日々の中、社会科の授業中の「将来は何になりたいですか?」という担任教師の問いを、お昼を食べながら考えるなのは・アリサ・すずかの三人。 両親ともに会社経営なので、そのあとを継ぐためにたくさん勉強をする、というアリサ。 機械系が好きなので工学系に進みたいというすずか。 将来を考えている二人と違って、将来についての意志や思いがないこと…。 ひいては自分に、特筆できるような取り柄がなにもないのではないか。 そんななのはを「ばかちん」と叱るアリサと、「なのはちゃんにしかできないこと、きっとあるよ」と慰めるすずか。 「自分にできること、自分にしかできないこと」 やりたいことがあるような気がしても、それがなんなのかいまだはっきりしないという思いを抱いているなのは。 学校帰りに塾に向かう途中、不意に昨夜の夢と同じ風景を見るなのは。 自分を呼ぶ声に導かれるように向かったその先には、怪我を負った小さな動物がいた。 フェレットらしきその動物を獣医に預けたその夜、 ベッドに入る支度をしているなのはの元に、ふたたび声が聞こえる。 「お願い、助けて…」 助けを求めるその声にひかれ、なのははフェレットを預けた槙原動物病院へと向かう。 入り口で再び不思議な音を聞くと、周囲の風景から色と音が消えてしまう。 驚く間もなく、轟音を立てて走る黒い影と、その襲撃から逃げるフェレットを目撃するなのは。 なのははとっさにフェレットを助けるが、「来てくれたの…?」と語りかけるフェレットに驚く。 そのフェレットは、「ある捜し物」のため、異世界から来たのだという。 彼の扱う力…「魔法」。 魔法を使う資質を持つなのはに、力を貸してほしいと頼むフェレット…ユーノ。 危険な状況の中なのはは決心し、ユーノから真紅の宝石「レイジングハート」を受け取る。 ユーノが教える呪文で、なのはの手の中でレイジングハートが発動する。 爆発的な光を放つレイジングハートを見て、なのはの魔力の膨大さに驚くユーノ。 そして自らがイメージした「魔法の杖」と「身を守る強い衣服」の形成に成功するなのは。 黒い影との対決が、これから始まる…!?
襲いくる黒い影からかろうじて身を守り、ひとまず逃げ出すなのはとユーノ。だが、その背後では早くも、一度は破壊された黒い影が再生を始めていた。 なのははユーノから説明を受け、あの黒い影が「ジュエルシード」という宝石から生み出されてしまった思念体だという事を知る。停止させるにはレイジングハートを使って封印するしかない。そして封印のためには「呪文」が必要だという。 目を閉じて、心の中に浮かぶ自らの呪文を導きだすなのは。 襲い来る黒い影に、今度は自分の意志で防御魔法を発動。見事黒い影の封印に成功、最初のジュエルシードを手に入れる。 気を失ったユーノを連れて公園に寄り、目覚めたユーノになのはは自己紹介をするが、ユーノはなのはを危険に巻き込んでしまったことを謝罪する。 戸惑いながらも「わたし、多分へいき」そう微笑んで、ユーノを休ませるため、家へと戻るなのは。 帰宅後は夜間の外出を恭也に叱られたり、美由希に助け船を出してもらったり、ユーノの愛らしさに大喜びの桃子だったりと慌ただしい夜が過ぎた翌朝。 ユーノからレイジングハートを預かり、学校に行っている間に精神通話で事情を聞くなのは。 ジュエルシードはユーノの世界で発見された古代遺産であり、遺跡発掘を仕事にしていたユーノが偶然それを発見。当局に保管依頼をして移送をしている最中、運んでいた時空間船が爆発事故を起こしてしまう。その際に全部で21個のジュエルシードが、こちらの世界に散らばってしまった。 危険な遺産を発見してしまった責任を感じ、ひとり捜索に訪れたユーノだったが、昨夜なのはが回収したひとつを合わせても、まだ2つしか見つかっていない。魔力が回復するまで休ませてもらったら、またひとりでジュエルシード探しに出るというユーノを止め、自分も手伝う…と伝えるなのは。 「ひとりぼっちは寂しいもん…わたしにもお手伝いさせて」 なのはを危険に巻き込みたくないと悩むユーノだったが、近所で新たなジュエルシードが発動。心を決めて、なのはに協力を依頼するユーノ。 神社では、子犬を取り込んだジュエルシードが発動、犬獣と化して暴れていた。遅い来る犬獣に立ち向かおうとするなのはだったが、いかんせん魔法の扱い方を知らず、レイジングハートの起動やバリアジャケットの着装もままならない。 だが、襲い来る犬獣にレイジングハートが反応。なのはの声を受け、パスワード受理動作を破棄して起動する。続く戦闘でもバリアジャケットの瞬間着装・防御バリアの強度など、なのはが秘めた魔力の高さ…そして魔法の才能に驚くユーノ。 なのははレイジングハートと心を通わせ、見事犬獣を撃破。2つめのジュエルシード封印に成功する。 もとに戻った子犬とその飼い主を見送り、ひとまず「おつかれさま」ななのはとユーノ。 とりあえず、魔法使いとして頑張っていく決意を固めるなのはなのだった。
ジュエルシード集めは順調に進み、なのはは深夜の学校で5つめのジュエルシードを封印する。 が、慣れない魔法の連発に、大分疲れ気味。 寝坊がちな日曜の朝、集めたジュエルシードを眺めるなのはを見て、ユーノは「今日はお休み」と休暇をすすめる。 ちょうど、今日はアリサ・すずかとともに、父がオーナー兼コーチを勤めるサッカーチーム「翠屋JFC」の試合の日。 なのははユーノを連れて応援に出る。 よく晴れた河原のグランドで行われる試合。 翠屋JFCキーパーのスーパーセーブもあり、試合は2対0で翠屋JFCの勝利に終わる。 その勝利に沸くなのはたちとチーム一同。 そしてその中にひとり、大活躍のキーパーに優しく暖かな視線を送るマネージャーの少女がいた。 勝利を祝って翠屋での食事会となり、なのはたちもそのご相伴に預かる。 ケーキを前に楽しく談笑するなのはたちだったが、あらためてユーノを見るアリサとすずかは、ユーノが普通のフェレットとはどうも違うという話で盛り上がってしまう。 話題をそらすためユーノに芸をさせるなのは、二人になでまくられてしまうユーノ。 大会での勝利を誓い、解散する一同。 そして、バッグから取り出したなにかをポケットに入れ、マネージャーの少女に駆け寄っていくキーパーの姿。 その瞬間、魔法…ジュエルシードの気配らしきものを感じるなのはだったが、その場では何も起きなかったことから「気のせいだよね…?」と二人を見送ってしまう。 二人に遊ばれて疲れ切ったユーノをアリサから手渡され、それぞれ出かける場所があるという二人と別れるなのは。 一度家に戻ってひと風呂浴びるという士郎とともに、なのはは家に帰ることにする。 部屋に戻るなりベッドに倒れ込むなのはを見て、なのはに苦労をかけていることを気に病むユーノ。 一方、二人で仲良く帰宅中のキーパーとマネージャー。 試合について、照れまじりに会話する二人。そしてキーパーはマネージャーに「綺麗な石を拾ったから」と、ポケットに入れたジュエルシードを手渡してしまう。 その瞬間、ジュエルシードは光を放ち、二人を包む。 暴走したジュエルシードは巨大な樹木のような形態を取り、地面や建物を割って町中にその根を広げいく。 反応に気づいたなのはとユーノは急いで現場に向かうが、その時にはすでに街は巨大樹木に浸食され、酷い状態になっていた。 人間が発動させてしまった…「強い思いを持った人間が発動させた時、ジュエルシードは一番強い力を発揮するから」というユーノの説明を受け、なのははやはりあの時の感覚が気のせいではなかったことに気づき、心を痛める。 事態解決の方法を悩むユーノだったが、なのはの魔力の高まりにレイジングハートが呼応していることに気づく。 「こういう時はどうしたらいいか」を聞くなのはに、封印のためには元となっている部分を探さないといけないが、広範囲に広がりすぎてどう探していいか…と迷うユーノだっだが、なのはは迷うことなく、探索魔法を発動させる。 街中に広がる探索魔法によって、核となっている二人を発見。 封印のためには接近しないと、というユーノの前で、なのははレイジングハートの新たな力を発動させる。 射撃形態、シューティングモードから放つ新たな魔法、遠距離射撃魔法・ディバインバスターにより封印は見事に成功、巨大樹木は消滅する。 なのはが秘めた魔法の才能に改めて驚くユーノだが、なのははひとり、しゃがみこんでしまう。 気づいていたはずの事実…こんなことになる前に止められていたかもしれない現実。 そのことに心を痛め、落ち込むなのはを必死で慰めるユーノ。 割れた地面と壊れかけた街の中。怪我をしたのか、マネージャーの肩を借りて歩くキーパーを見て、なのはは改めてジュエルシード集めに対する向き合い方を決める。 ユーノの手伝いではなく、自分の意志で。 「自分なりの精一杯」ではなく、本当の全力で。 もう二度とこんなことが起きないようにと、ジュエルシード集めを続けることを誓うなのはだった。
とある週末。なのはと恭也は月村家へと出かけることになっていた。 なのははアリサとすずかのお茶会へ、恭也は恋人の忍に会いに。 バスに乗って出かけた月村家で、メイドのノエル・ファリンの出迎えをうける二人。 猫たちがくつろぐ、日差しが差し込むテラスの中ですずか・アリサと笑顔で挨拶をするなのは。 忍と恭也は部屋に行き、なのはたちはテラスでお茶会を開始する。 ふたりがなのはを誘ったのは、「最近なのはが元気がないから」という理由からだった。 悩みや心配があるなら話してほしい、と話すすずかと見守るアリサに心が揺れるなのはだったが、ユーノが子猫に追われ、お茶を持ってきたファリンを巻き込んでおおわらわになってしまったことで、うやむやになってしまう。 庭に場所を変えて続くお茶会だったが、庭先で一匹の子猫がジュエルシードを発見してしまう。 気配に気づき、現場に向かう二人。 だが、ユーノが展開した結界内で二人が見たものは、巨大化した子猫だった。 凶暴化することもなく、ただ大きくなっただけの子猫を手早く封印するべくレイジングハートを取り出すなのは。 だがその時、一迅の閃光が巨大子猫を襲う。 「魔法の光!?」とあわてるユーノ。 その魔法…射撃魔法・フォトンランサーを放ったのは、黒衣に身を包んだなのはと同世代の少女だった。 攻撃をつづける黒衣の少女。悲鳴をあげる巨大子猫を見てなのはは飛翔、防御魔法で子猫を守る。 なのはの前に姿を現す黒衣の少女…フェイトは、なのはを見て「同系の魔導師…ロストロギアの探索者か」とつぶやき、レイジングハートを見て「バルディッシュと同系のインテリジェントデバイス」と看破する。 フェイトの持つ漆黒の杖…バルディッシュを見つめるなのは。 フェイトはなのはに語る間も与えず、自らの杖・バルディッシュを武器形態に変形させ、ロストロギア、ジュエルシードを頂いていきます、と斬りかかってくる。 突然の行動にあわてつつも攻撃をかわすなのはだったが、フェイトの連撃に防御をするのが精一杯の状態。 「なんで急にこんな」と問いただすなのはに、フェイトは「答えても、多分意味がない」と冷たく返す。 離れた位置で、射撃姿勢のまま一触即発の二人。 なのははフェイトを見つめ、自分と同世代であること、綺麗な髪と瞳をしていることを改めて認識するが、その瞳の奥にわずかな疑問を感じる。 緊迫する二人の対峙だったが、目を覚ました巨大子猫に一瞬気をとられたなのはの隙をフェイトは見逃さず、フォトンランサーを放つ。 発射の瞬間、フェイトはかすかに「ごめんね」とつぶやくが、放たれたランサーの威力は容赦なく、直撃を受けて昏倒したなのはは宙を舞う。 落下するなのははユーノがかろうじて救出するが、巨大子猫が発動させたジュエルシードはフェイトによって封印され、奪われてしまう。 昏倒したなのはをじっと見つめるフェイトだったが、無言のまま立ち去っていく。 夕暮れ時に目を覚ましたなのはは、「転んで気絶していた」と兄やすずかたちに小さな嘘をつく。 そして、ジュエルシード集めを続けていけば、また戦いになってしまうのではないかという予感に戸惑い、迷うなのは。 フェイトは自室で、自らの使い魔…アルフに、今日の報告をしていた。 ジュエルシードを入手したこと。少し邪魔が入ったこと。 心配するような視線を向けるアルフに、フェイトは小さく「大丈夫だよ、迷わないから」とつぶやく。 そして、親子で写った写真立てを眺め「待ってて、母さん…。すぐに帰ります」と、静かに微笑むフェイトだった。
休日を利用して、温泉旅行へと出かける高町家・月村家一同とアリサ。 先日遭遇したフェイトとの一件以来、ひとつも発見できていないジュエルシードのことなど、色々考え込んでしまっているなのはに、休日くらいはゆっくりするようにとすすめるユーノ。 それを受け入れ、アリサ・すずかたちと共に温泉を楽しみ、のんびりしているなのはだったが、そこに突然、一人の女性…アルフが現れた。 「キミかね、うちの子をアレしてくれちゃってるのは…」 そう言ってなのはを値踏みするように眺めるアルフの失礼な言動と行動に、アリサがくってかかる。 アルフはその場を「人違いだった」と笑ってごまかすが、なのはとユーノに、そっと「子供はいい子でお家で遊んでなさいね」と、殺気と魔法の気配を残して去っていく。 のんびり温泉を楽しむアルフは、フェイトに念話で通信する。 フェイトは、ジュエルシードのおおまかな位置特定が済んだことを伝え、アルフは自ら見てきたなのはを「フェイトの敵ではない」と笑う。 そして、夜。眠るアリサとすずかの横で、ユーノと二人で話すなのは。 昼間の女性が、おそらくはフェイトの関係者であること。 そして、ユーノは自らの意志を表明しようとする。 やはりこれ以上、なのはを巻き込めないということ。 ここからはひとりでジュエルシード集めをする…ということを告げようとした瞬間、その言葉はなのはに止められる。 「はじめはユーノくんのお手伝いだったけど、今はもう違う。自分がやりたいと思ってやってることだから」と、なのはは今後も行動を共にすることをユーノに告げる。 一方、ジュエルシードを発見したフェイトは、アルフとともに封印に入る。 現場に急ぐなのはだったが、フェイトはすでに封印を終えていた。 フェイトの傍らにいるアルフを見て驚く二人。 アルフはフェイトの魔力で生み出された魔法生命…「使い魔」であり、フェイトを守る存在であることを告げ、犬狼姿に変身して襲いかかってくる。 ユーノがバリアで防ぎ、強制転移魔法でアルフと共に森の中に消え、橋の上で取り残されるなのはとフェイト。 ユーノを指して「いい使い魔を持っている」というフェイトに、なのははユーノは使い魔でなく、自分の大切な友達であるということを告げる。 その言葉にかすかな怒気をはらみながら「どうするの?」と聞くフェイト。 話し合いで解決したいというなのはに 「言葉だけじゃきっと何も変わらない。伝わらない」と襲いかってくるフェイトに、なのはは否応なしにジュエルシードひとつを賭けた勝負をすることになってしまう。 一方、森の中を駆け抜けるユーノとアルフ。ユーノはアルフたちの真意を問い、ジュエルシードは危険なものであると伝えるが、アルフは答えない。 上空ではなのはとフェイトの戦闘が続き、フェイトの砲撃魔法・サンダースマッシャーとなのはのディバインバスターが衝突。 互角の撃ち合いの中、なのはの魔力に答えたレイジングハートがバスターの威力を増し、スマッシャーを撃ち抜く。 なのはが勝利したかに見えた戦闘だったが、フェイトは上空に回避し、サイズフォームでの斬撃をなのはに振るう。 だが、フェイトの刃はなのはの首の直前で制止していた。 なのはの危機に、レイジングハートはジュエルシードをひとつ排出する。 そんなレイジングハートに驚くなのはだったが、フェイトは「きっと主人思いのいい子なんだ」とつぶやき、ジュエルシードを回収して立ち去ろうとする。 立ち去るフェイトの背中に、「あなたの名前は?」と問うなのは。 フェイトは静かに自らの名を告げる。 自分の名を告げようとするなのはだったが、フェイトはアルフとともに去っていってしまう。 あとにはただ、静寂が残るのみだった。
完敗に終わった先日の戦闘から、ずっと思い悩んでいるなのは。 敗北のこと、ジュエルシードのこと…そして、フェイトのこと。 学校での会話中も悩みは晴れず、ついにはアリサを怒らせてしまう。 ただ謝るだけのなのは、去って行ってしまうアリサ。そして、二人の間で心配するすずか。 アリサを追い、あまり怒ってはだめだと諭すすずかだが、アリサは怒りを隠さない。 なのはが思い悩み、困っていることがわかるのに、問いただしても何も教えてくれないこと。 どんな小さなことでも役に立って上げたい。 なにもできなくても、一緒に悩んであげたい。 そんな思いをすずかに告げるアリサ。 すずかはそんなアリサに微笑み、自分も同じであることを告げ、 ふたりは「なのはがいたから、ひとりぼっちでなくなった自分」に思いをはせる。 バイオリンのお稽古があるからと、いっしょに帰るすずかとアリサ。 目を合わせようとしないアリサと、精一杯気をつかうすずかを見送り、一人淋しく家路をたどるなのは。 そして、バイオリン教室に向かうアリサとすずかは車中で話をする。 それぞれの過去のこと。「三人」の出会いのきっかけのこと。 アリサはかつてわがままで自信家で、それが行き過ぎていじめっ子だった。すずかは気弱で、大切なヘアバンドをとられても何も言えないような子だった。そして、そんな二人の間に割って入り、アリサの頬を叩いたのがなのはだった。 「痛い?でも、大切なものをとられちゃった人の心は、もっともっと痛いんだよ」 それが、三人の出会いだった。 すずかははそんな話をきっかけに、アリサになのはとの和解をすすめるが、アリサはなのはの心情を察した上で、「親友の力になれない自分」に怒りながら、なのはがいつものなのはに戻るのを待つという。 なのはは寂しさを押し殺し、自宅でおやつのたいやきをユーノとわけあい、ユーノとともにジュエルシード捜しへと出かけていく。 一方、フェイトたちは自宅で休憩中だった。ドッグフードを美味しくいただいたアルフはフェイトの様子を見に行くが、フェイトは用意した食事にほとんど手をつけず、ベッドに横たわっているのみだった。 心配するアルフを優しくなだめ、「平気だよ、私、強いから」と、微笑むフェイト。母を待たせたくない。その一心で、フェイトは探索へと出かけていくのだった。 町中で探索を続けるなのはとユーノ。 ユーノといったん別れ、家に戻るなのは。いつもなら二人からのメールが届いている時間であることを思い出して携帯を開いてみるが、着信はない。走り出すなのはだったが、周辺を突如、魔力流が発生する。 フェイトとアルフの二人が、ジュエルシードの強制発動をしかけたのだった。結界を張るユーノ、戦闘態勢をとるなのは。 フェイトとなのはは、発動したジュエルシードに遠距離から同時に封印をしかけ、迅速な停止に成功する。 そして、停止したジュエルシードを見上げながら、ふと思いをはせるなのは。アリサやすずかとも、はじめて会ったときはわかりあえていなかったこと。今日、アリサを怒らせてしまったのも、自分の気持ちを伝えられなかったからであったこと。 現れるフェイトとアルフ。 なのははフェイトの瞳を見つめて、先日はできなかった自己紹介をする。光鎌の静かな一振りで答えるのみのフェイト。光の宿らないその瞳を見つめながら、なのはは思う。 「どうしてそんなに、淋しい目をしてるのか」 バイオリン教室が終わり、なのはにメールを打つすずか。 一瞬心が揺れるアリサだったが、すぐにやめて帰宅をうながす。すずかは、なのはに「アリサがあまり怒っていないこと、心配ないこと、いつだって応援していること」をメールで伝える 怪しく鼓動を打つジュエルシードをのすぐ近く、市街地のビルの谷間で熾烈な空中戦を繰り広げる二人。 発射に時間のかかるディバインバスターの欠点を補う中距離射撃魔法「ディバインシューター」、フェイトの機動性に対抗した高速移動魔法「フラッシュムーブ」を駆使して、互角の戦いをするなのは。 一触即発の射撃距離の間で、なのははフェイトの名を呼ぶ。 「言葉だけじゃなにも変わらないって言ってたけど、話さないと、言葉にしないと伝わらないこともきっとあるよ」 そう伝え、自分がジュエルシードを集める理由を伝えるなのは。 フェイトは一瞬答えを返しかけるが、アルフに「自分たちの最優先事項は、ジュエルシードの捕獲である」と止められる。 ジュエルシードに向かうフェイト、追うなのは。 二人の杖が同時にジュエルシードをとらえたその瞬間。 レイジングハートとバルディッシュに亀裂が入り、まばゆい衝撃と閃光が走る。 光の爆発は、結界内を満たしていき…。
衝突した二人の杖…間にはさまれたジュエルシードからほとばしった閃光と衝撃が、二人の杖を破損させる。 衝撃に吹き飛ばされる二人。 ジュエルシードは不気味な鼓動を続けていた。 破損したバルディッシュを待機状態に戻し、フェイトは素手での封印にかかる。 アルフの制止も聞かず、必死で封印を行うフェイト。 両手の平の負傷…そして意識を失うほどの魔力喪失と引き換えに、フェイトはかろうじてジュエルシードの封印に成功する。 そんなフェイトを抱き上げ、アルフはなのはたちに怒りの視線を向けて去っていく。 その夜。 レイジングハートの破損、そして先刻の閃光と衝撃…ジュエルシードが持つ力について、思いを巡らせるユーノ。 破損したレイジングハートを心配するなのは。 一方。フェイトの部屋では、アルフがフェイトの治療をしていた。 「明日は母さんに報告に戻る日だから、早く治さないと」と微笑むフェイトに、どこか不満げなアルフ。 アルフはフェイトの母、プレシアに疑問を持っているのだった。 優しくなだめるフェイトに、複雑な感情を隠しきれてないアルフ。 しかし、今回は短期間で目的の物…ジュエルシードを4つも入手したのだから、叱られることなどないのだし…と思い直し、つとめて明るく振る舞おうとするアルフにフェイトは優しい微笑みを返し、静かに母を思う。 翌日…。美由希が日課の早朝ジョギングを終えて道場に入ると、そこにはなのはがひとりたたずんでいた。 姉の練習風景を見ながら、ひとり物思いのなのは。 ユーノからの念話を受け、なのははいま自分が思っていること…「フェイトのことが気になる」という思いを伝える。 強さと儚さ…瞳の奥の優しさと悲しみ。 フェイトがジュエルシードを集めている理由を知りたい、と強く願うなのは。 甘いお菓子の手土産を持ち、母親のもとへと向かうフェイトとアルフ。 一方、次元空間内では時空管理局の艦船「アースラ」が、ある地点に向けて航行していた。 彼らはなのはとフェイトの衝突…そして、その際に発生した衝撃と閃光を知り、事態究明のために現地に向かっているのだった。 そのころ、別次元…フェイトたちの住居である「時の庭園」には、鞭の音とフェイトの悲鳴が響きわたっていた。 フェイトの母、プレシアがフェイトを叱責しているのだった。 「こんなに待たせておいてたったの4つでは、笑顔で迎えるわけにはいかない」 「教育」として、フェイトに鞭と共に叱責を与えるプレシア。 「邪魔するものがあるなら潰しなさい、どんなことをしても」 全身を鞭打たれたフェイトを介抱することもなく、そう言って去っていくプレシア。 部屋を出たフェイトにアルフが駆け寄り、プレシアの非情な行動に憤るが、フェイトはそれを優しくなだめる。 あれはフェイトのための叱責であり、失敗した自分がいけなかった、と。 それを否定するアルフだが、フェイトは 「ずっと不幸で悲しんできた母さんだから、わたし、なんとかして喜ばせてあげたいの」 と傷だらけの体で微笑む。 そして、フェイトはさらなる強い意志でジュエルシードの回収へと向かう。 「だから行こう…今度はもう、失敗しないように」 昼。 学校で談笑するなのはとすずか。アリサはまだ、なのはと打ち解けていなかった。 淋しく微笑むなのは。 夕暮れ時。 街並みを見下ろし、回復を終えたバルディッシュにねぎらいの言葉をかけるフェイト。 ジュエルシードの発動が近かった。 学校帰りのなのはは、回復したレイジングハートをユーノから受け取る。 「また一緒にがんばってくれる?」との問いに答えを返すレイジングハート。 そして、発動したジュエルシードは樹を取り込み、周辺への無差別攻撃を開始する。 フェイトの放ったフォトンランサーをバリアで防ぐジュエルシードに驚くアルフ。 同時に現場にたどり着いていたなのはとユーノ。 それぞれ攻撃を開始する二人。、 フェイトが地上からのアークセイバーで根を破壊している隙になのはは上空へと上昇、ディバインバスターを放射する。 さらにフェイトのサンダースマッシャーが放たれ、ジュエルシードは即時封印。 互いに意識しないまま、苦しくも共闘するような形で封印は終えたものの、どちらがジュエルシードを手に入れるからはこれからだった。 なのははフェイトが挑む戦いを受けて立つが「話をしたいだけ」もし自分が勝って、ただの甘ったれた子でないということが伝われば、その時は話を聞いてほしいと申し出る。 フェイトは無言のまま、ふたたび戦いが始まった―――――かに見えたその瞬間。 二人の杖は、何者かによって取り押さえられていた。 二人の間に割って入ったのは、黒髪の少年。 「時空管理局執務官、クロノ=ハラオウンだ…詳しい事情を聞かせてもらおうか?」
激突するなのはとフェイトの二人を止めた少年、クロノ。 彼が名乗った「時空管理局」という言葉に反応するユーノとアルフ。 戦闘の停止と武装解除を求めるクロノに、アルフは撤退のための攻撃をしかける。 アルフが起こした爆発と土煙の中、フェイトはジュエルシードに向かって飛翔するが、クロノの射撃魔法で狙撃されてしまう。 深いダメージを受けて気を失いかけるフェイトをかろうじて助けるアルフだが、クロノはさらに第二撃を放とうとする。 その前に立ちふさがり、止めるなのは。その隙に、アルフとフェイトは逃走する。 戦闘は停止し、ジュエルシードはクロノによって回収される。 事情聴取のため、時空管理局の艦船「アースラ」へと赴くなのはとユーノ。 時空管理局は、いくつも存在する並行世界の狭間を渡り、それぞれの次元に干渉しあうような出来事を管理している組織であるとユーノに教えられるが、ちんぷんかんぷんななのは。 クロノはなのはに、バリアジャケットとデバイスを解除するよう告げ、同時にユーノにも「君も、元の姿に戻ってもいいんじゃないか」と伝える。 「?」ななのはを尻目に、人間形態へと戻るユーノ。 「この姿を見せるのは、久し振りになるのかな?」と聞くユーノに、硬直するなのは。 なのはの驚きの悲鳴が艦内に響き、困惑するユーノ。 ユーノははじめて会った時に人間形態を見せていたと勘違いをしていたのだった。 おどろきつづけるなのはとあわてるユーノを、呆れ顔で急がすクロノ。 向かった応接室では、微妙な雰囲気の和装が施されていた。 畳に毛氈、鹿威し(ししおどし)に抹茶と羊羹という態勢で待っていたアースラ艦長、リンディからの接待を受けつつ、これまでの状況を説明するなのはとユーノ。 一方、リンディとクロノからはロストロギアについての説明があった。 進化し過ぎた文明の危険な遺産。使用法によっては世界どころか次元空間さえ滅ぼしかねない危険な技術。 ジュエルシードはそんな品物のひとつで「次元干渉型のエネルギー結晶体」。 複数発動させることで次元空間に影響を及ぼす「次元震」を引き起し、最悪の場合、いくつもの並行世界を壊滅させるほどの災害「次元断層」のきっかけにもなりうる。 なのはとフェイトがジュエルシードを挟んで衝突した際に発生した閃光と衝撃、あれが次元震。 たったひとつのジュエルシードの、全威力の何万分の一の発動でもあれだけの災害が発生する。 悪意をもって発動させるものがいれば大変な事態になりかねない。 そのため、ジュエルシードの回収作業は、今後、時空管理局が全権を持つことになる、と二人に告げるリンディ。 それぞれの世界に戻って元通りに暮らすといい…というクロノに、反論はできないが納得もいかない二人。 一晩の猶予を置いて、また明日話をしましょう…とのリンディの提案で、事情聴取と会談は終わった。 夕暮れの公園、「同い年くらい?」と聞くなのはに「たぶん…」と答えつつも、正体を秘密にしていたような形になってしまったことを謝罪するユーノ。 「びっくりはしたけど、それだけだよ」と微笑むなのはに安心して「普段はこっちの方が便利そうだから」とフェレット形態に戻り、なのはの肩に乗るユーノ。 夕食を食べて、それからゆっくり考えよう…と、家へと戻る二人。 一方、フェイトはクロノの射撃で受けた負傷に苦しんでいた。 そんなフェイトを見ていられず、ジュエルシード集めを放棄してどこかへ逃げよう、冷たく理不尽な要求ばかりする母親の命令など聞くことはない訴えるアルフ。そんなアルフをなだめるフェイト。 フェイトの悲しみは自分の悲しみ、フェイトの涙は自分の涙であると訴えるアルフだが、その訴えはフェイトに優しくかわされてしまう。 「あたしはただ、フェイトに笑って、幸せになってほしいだけなんだ。なんでわかってくれないんだ」 そう言って泣き崩れるアルフを撫で、フェイトは、母のためだけでなく、きっと自分のためにも途中で投げ出すことはできない…と伝える。 一方、ユーノはアースラの面々に、ジュエルシード回収の件についての協力を申し出る。 なのはの強力な魔力は有功かつ便利に使える武器であるはずだ…と。 一方的なお願いでなく、考えて出したであろう結果に感心したリンディは、「指示を守ること、身柄を一時、時空管理局の預かりとすること」を条件に、協力の申し出を受け入れる。 そして、なのはは母に、これまでとこれからの話をする。 魔法のことやユーノのことは言えなくとも、言える限りのこと。 「大切な友達とはじめたこと、最後までやりとげたい」そして、そのためにはしばらく家を開けないといけないこと。 そんななのはを心配する桃子だったが、なのはの決意を見てとり「じゃあいってらっしゃい。後悔しないように」と送り出す。 なのははごく簡単な旅支度を整え、レイジングハートを手にユーノとともに夜の街へと駆けだしていく。 フェイトも負傷を抱えたまま、ふたたび探索へと出かけていく。 そして時の庭園では、プレシアがじっとフェイトの帰りを待っていた。 「早くなさいフェイト…アルハザードが待ってるの…私の、私たちの救いの地が…」
アースラに臨時局員として乗り込むことになったなのはとユーノ。 学校はしばらくお休み。 教室ではなのはの休み中、なのはのノートとプリントの担当者にアリサが立候補していた。 それを見て微笑みつつ、なのはのことを心配するすずか。 アースラの面々の強力なバックアップもあり、なのはたちは順調にジュエルシードを集めていく。 ユーノの体調と魔力もすっかり全快し、本来の姿でなのはのサポートを続ける。 一方、フェイトたちは管理局の捜索から逃走しながらジュエルシードを回収していた。 10日間で、集まったジュエルシードは、なのはたちが3つ、フェイトたちが2つ。 残り6つは海中かもしれない、と、捜査を続けるエイミィと管理局一同。 アースラの食堂で、おやつを食べながら話をするなのはとユーノ。 ユーノには両親がいないが、部族の皆に育ててもらったこと。 なのはは、かつて父が大怪我をしてしまって入院暮らしとなったことから家族が忙しくなり、広い家の中で孤独な幼少期を過ごしていたことを話す。 「だから、ひとりぼっちは、結構平気」 そう笑い、ジュエルシードの問題が片づいたら、お互い色々話うしようと笑いあいつつも、ジュエルシード問題が片づいた時、それが二人の別れの時であるという予感に、かすかな寂しさを感じる二人。 その時、艦内のアラートが鳴り響く。 捜査区域の海上でフェイトが巨大な魔方陣を展開し、魔力流を発生させていた。 海の中にあるジュエルシードを強制発動させ、一気に封印しようという目論見だった。 狙いは当たり、6つのジュエルシードが同時に発動する。 だが、アルフはフェイトの魔力を心配する。 巨大な魔力流を放ち、さらに荒れ狂うジュエルシードの暴走をかわしながら封印。 ほとんど不可能に近いその計画を不安に思いつつ、いかなることがあろうとフェイトを守ることを決めるアルフ。 魔力のほとんどを消耗しつつも、封印にかかろうとするフェイト。 ブリッジで戦闘の様子を見守る管理局一同に、自分も現場に行きたいと申し出るなのはだが、クロノとリンディに却下されてしまう。 放っておけば確実におとずれるフェイトの自滅を待つ。 仮に自滅しなかったとしても、フェイトが力を使い果たしてから叩くという戦略。 「残酷に見えるかも知れないけど、これが現実」 というリンディの言葉にうつむくなのは。 だが、そんななのはの心に、ユーノからの念話が入る。 「行って」というユーノに、なのはは、ユーノの目的はジュエルシードの回収で、フェイトと話をしたいというのはなのは一人の都合だから、迷惑はかけられないと言うが、ユーノは笑って 「僕はなのはが困ってるなら力になりたい。なのはが僕にそうしてくれたみたいに」 と伝える。 状況に気づき、制止しようとするクロノだが、なのはは転送ポートからユーノの魔力でフェイトの結界内へと転送されてゆく。 空中でレイジングハートの起動とバリアジャケットの着装を行い、フェイトの前に訪れるなのは。 ジュエルシードを奪いに来たと思ったアルフがなのはに襲いかかろうとするが、同じく転送されてきたユーノに止められる。 クロノが叱責するが、なのははフェイトが抱えた孤独をうっすらと理解しはじめており、そのため、「ひとりぼっちの時に、一番してほしかったこと」をするべく、フェイトの元に向かう。 「手伝って、ジュエルシードを止めよう」と、なのははフェイトに魔力の供給を行う。 暖かななのはの魔力に包まれてフェイトの魔力は回復する。 「ふたりできっちり、はんぶんこ!」 なのははフェイトに「二人で「せーの」で一気に封印」、と伝え、なのはは上空へと飛翔する。 それを見送るフェイトだが、バルディッシュはフェイトの手の中でシーリングフォームへと変形する。 まるで「いまは協力して封印をするべき」と伝えようとしているかのようなバルディッシュを見つめ、なのはを見上げるフェイト。 なのはが向けた明るい笑顔…ジュエルシードの暴走を止めているユーノとアルフを見て、フェイトは決意する。 そして、なのはの「せーの」の掛け声で、なのはのディバインバスター・フルパワーと、フェイトの範囲攻撃魔法・サンダーレイジが同時に炸裂。 巨大な魔力の爆発とともに、ジュエルシード6個はすべて封印される。 浮かび上がってきたジュエルシードの光を受けながら、なのはは考える。 ひとりぼっちで淋しいときに、一番してほしかったのは、同情されることでも、優しさをもらうことでもなかった。 誰かと同じ気持ちを分け合えること。寂しさも悲しさも、「はんぶんこ」にできること。 なのはは自分の気持ちに気づく。 自分が、フェイトと「分け合いたい」こと。 「友達になりたいんだ」と、なのははフェイトに思いを伝える。 だが次の瞬間、空から雷光が鳴り響く。プレシアの次元魔法だった。 アースラとなのはたちのもとに雷が降り注ぎ、フェイトは直撃を受けて悲鳴をあげる。 助けようとしたなのはも弾き飛ばされてしまう。 落下するフェイトを助けたアルフは、6個のジュエルシードへと手を伸ばす。 だが、転送されてきたクロノがその手を止めた。 クロノを吹き飛ばすアルフだが、クロノはとっさにその場の半分…3個を手にしていた。 アルフは怒りと悲しみの声を上げ、その場から逃走する。 追跡しようとする管理局だが、プレシアの雷撃で追跡のための機器が機能停止していた。 雷が去り、静寂が戻った海上には、ただ巻き上げられた海水が雨のように降り注ぐだけだった。
アースラに回収され、リンディからのお叱りを受けるなのはとユーノ。 クロノとエイミィの調査により、管理局側は事件の黒幕がプレシアであることに気づく。 かつてはミッドチルダで次元航行エネルギーの研究を行っていた大魔導師。 違法実験による事故で放逐され、以後足どりがつかめなくなっていたはずの彼女が、いったい何を望んでいるのか。 調査を続ける一同。 一方、フェイトは再度プレシアからの激しい叱責を受けていた。 鞭打たれながら、フェイトはなのはの言葉を思い返す。 「ともだちに、なりたいんだ…」 長い叱責が終り、プレシアが姿を消したころにはフェイトは傷だらけで気を失っていた。 そんなフェイトに駆け寄り、プレシアの非道にはっきりと敵意を持つアルフ。 地下で一人ジュエルシードを眺め、自らの体を侵す病魔に血を吐きながら、 「もう時間がないわ…わたしにも、アリシアにも」 そうつぶやくプレシア。 アルハザードへ向かうには、ジュエルシードが9個では足りないのだと。 そんなプレシアのもとへ、怒りに燃えるアルフが訪れる。 プレシアのバリアを素手で突き破り、プレシアを問い詰めるアルフだったが、プレシアの一撃で戦闘不能に陥ってしまう。 自分を抹殺しようとするプレシアからかろうじて逃げ、転移するアルフ。 それを見送ったプレシアはフェイトのもとへと赴き、ジュエルシードを最低でもあと5つ、捕獲してくるように告げる。 アルフがいないことに気づくフェイトに、「あの子は逃げ出した」と嘘を告げるプレシア。 その嘘に気づきながらも、命令に背くことをしないフェイト。 なのはの家にはリンディが訪れ、この10日ほどの状況を、若干の真実と9割の嘘をとりまぜて、桃子たちに説明していた。 その鮮やかな語り口に困惑を隠せないなのはだが、「ご家族に心配をおかけしないための気遣い」というリンディの言葉でとりあえず納得する。 アリサはなのはからのメールを受け取った帰宅中の車中から、山中で怪我をして倒れている大型犬を発見する。 それはプレシアの攻撃で深い傷を負い、人間体を維持できずに気を失いかけているアルフだった。 アリサは鮫島に頼み、その「大型犬」を連れ帰る。 翌日の学校で再会を果たすなのはとすずか・アリサ。 アリサも怒りをいくらか収め、素直に再会のひとときを過ごすことにする。そんなアリサから「昨日、怪我した犬を拾った」という話を聞き、アルフのことに思い当たるなのは。 訪れたバニングス家の檻の中にいたのは、やはりアルフだった。 心配するなのはに背を向けるアルフ。 ユーノがアルフの話を聞き、なのははアリサたちと室内へと入っていく。 事態を監視していたクロノからの促しもあり、「フェイトを助ける」という約束のもと、これまでの全てを話すアルフ。 全ての事情を知った一同。 管理局は任務をジュエルシードの回収から、事件の元凶であるプレシアの逮捕へと変更。なのははクロノに問われ、「フェイトを助けたい」という意思をはっきりと提示する。 フェイトの悲しい顔は自分もなんだから淋しい。 それに、友達になりたいと伝えた返事をまだ聞いていない。 そう笑うなのはの言葉に、涙を浮かべるアルフ。 アリサたちのもとに戻ったなのはは、久し振りの友人とのひとときをしばし過ごす。 吹っ切れた様子のなのはに、これまでの思い…「なのはがどこか遠くに行ってしまいそうだった不安」を告げるアリサと二人を見守るすずかに、「どこにもいかない」と笑うなのは。 家で家族とのひとときを過ごし、翌早朝、ユーノと共にふたたび旅立つなのは。途中アルフと合流し、たどりついた臨海公園。 朝焼けの空の下、初めて出会った時と同じように、ふたたびめぐり合う二人の魔法少女。 アルフはフェイトを説得するが「それでも私は、あの人の娘だから」と、壊れそうな親子の絆を信じようとするフェイト。 なのははそんなフェイトに、「逃げればいいってわけじゃない。捨てればいいってわけじゃもっとない」 そう自分の思いを告げる。 自分がこだわること、信じたいことを変えられない、変えたくない。 不器用で、だけど純粋でまっすぐな思い。それはなのはがフェイトに強く共感を持つ部分でもあった。 なのはは静かにバリアジャケットを着装し、フェイトに向かって 事態のきっかけとなったジュエルシード…互いが持っている全てのシードを賭けての勝負を挑む。 「わたしたちの全ては、まだはじまってもいない…。 だから、本当の自分をはじめるために…。始めよう、最初で最後の本気の勝負!!」
かつては自分を慈しみ、愛してくれた母を思い、なのはとの対決を決意するフェイト。 それを正面から迎え打つなのは。 一方、管理局…クロノとエイミィは二人の戦いを見守りながら、フェイトの帰還先…プレシアの居場所を突き止めようとしていた。 夜明け近い海上で、二人の魔法が激突する。 二人の思いをこめた熾烈な空戦は、フェイト最大の攻撃魔法、フォトンランサー・ファランクスシフトからの一斉射撃を耐えきったなのはが返したディバインバスター、さらに追撃で放った全魔力を込めた砲撃魔法・スターライトブレイカーの直撃で幕を閉じる。 気を失い、海に落ちるフェイトを助けるなのは。 だがその直後、再び落ちたプレシアの怒りの雷に打たれるフェイト。 バルディッシュは致命的な破損を受け、フェイトが持っていた9個のジュエルシードも奪われてしまう。 プレシアが使った次元魔法をもとに、転送位置の割り出しをするエイミィ。 ジュエルシードを取り戻しながら、プレシアは自らの体を侵す病魔に血を吐きながらフェイトの映像を見つめる。 「そろそろ、潮時かもね…」 フェイトはアースラに連行され、時の庭園には武装局員が送られる。 そんな中、ついに明らかになるフェイトとプレシアの過去の真実と、プレシアの真意。 明かされた真実に衝撃を受けたフェイトは、真実の重さに耐えきれずに崩れ落ちてしまう。 プレシアは次元震を発生させ、約束の地「アルハザード」へと向おうとし、クロノはそれを止めるべく出動する。 呆然自失のフェイトを抱きしめ、なのははモニターの向こうで高らかに笑うプレシアを見上げる…。
時の庭園へと向うなのは・ユーノ、クロノ。 崩れ落ちたままのフェイトに、アルフは自分の想いと、これから訪れるはずの未来をそっと語り、なのはたちの手伝いへと向ってゆく。 フェイトは自らの短い過去を振り帰り、アルフと、「白い服の少女」との出会いと戦いの日々を回想する。 母を信じて、母のために生きてきた自分。 母に認めてもらうことだけがすべてだった自分。 もはやすべてが終わってしまったかのような虚無感の中、呆然とするフェイト。 だが、迷う心の中に、フェイトは戦いの中でなのはが自分に伝えた言葉を思い出す。 「逃げればいいってわけじゃない。捨てればいいってわけじゃ、もっとない」 「わたしたちのすべては、まだ始まってもいない」 一度は砕け、もはやかろうじて形を保っているだけの自らの杖…バルディッシュに、フェイトは問う。 自分はもう終わったのではなく、まだ始まってすらいなかったのかと。 バルディッシュは傷だらけの機体を起動させ、静かに「準備完了」を告げる。 どんなに傷ついても戦う意思を捨てない愛杖の姿に、 フェイトはバルディッシュもまた、自分とともに傷ついても戦いつづけてきたことを思う。 傷ついても砕けても、強く光を放つバルディッシュに涙を落とし、フェイトは想いを決める。 それは運命から逃げることでも、戦いや信じたものを捨てることでもなく。 愛する人の過ちすら疑わず、ただ信じることだけに逃げていた弱い自分… 「今までの自分を終わらせる」という答えだった。 バルディッシュを手に、庭園へと向うフェイト。 傀儡兵との戦いに苦戦しているなのはたちの元に訪れたフェイトは、一撃のもと傀儡兵を破壊する。 驚くアルフとなのはの前に、静かにたたずむフェイト。 出現した、強力な大型傀儡兵を前にどう戦うか悩むなのはに、フェイトは静かに協力を申し出る。 なのはは笑顔でうなずき、二人はそれぞれの砲撃魔法を同時発動させる。 そしてタイミングを合わせたフルパワー照射は大型傀儡兵を吹き飛ばし、庭園の外壁さえ撃ち抜いてゆく。 駆動路に向うなのはとユーノ、プレシアのもとへと向うフェイトとアルフ。 駆動路を守る大量の傀儡兵を前に、なのはを守ろうと前に出るユーノ。 なのははそんなユーノのもう一歩前に出て、ユーノへの感謝を伝える。 いつも一緒にいて、守っていてくれたこと。 背中がいつも温かいから、だから自分は戦えること。 一方、多大な犠牲を払ってもアルハザードへと旅立とうとするプレシアを、リンディが次元震の進行を押さえることで止める。 伝承に過ぎないアルハザードを信じようとする無謀を咎められたプレシアは、それを一笑に伏す。 道は、確かに存在すること。 実験の失敗、自分のすべてだった愛しき者の死、その後の暗鬱なる人生。 「こんなはずじゃなかった世界のすべて」を取り戻そうとするプレシアを、クロノが制止する。 世界はいつだってこんなはずじゃないことばかりで、ずっと昔から、誰だって、いつだってそうなのだと。 不幸から逃げるか戦うかは個人の自由だが、他人を巻き込む権利は誰にもない。 そう告げるクロノ。 そして、たたずむプレシアのもとにフェイトが訪れ、自らの想いをこめた言葉をかける。 迷いを捨て、まっすぐに自分の意思を示して指しだされたフェイトの手を、だが、プレシアがとるとこはなかった。 プレシアは、自らが願った「ただひとつの幸せ」とともに、虚数空間へと落ちていった。 庭園は、崩壊を始めてゆく…。
プレシアが落ちた虚数空間を呆然と見下ろすフェイト。 崩壊する庭園の中、落下してきた瓦礫で床が崩れる。 はぐれてしまったアルフの必死の声が響く中、フェイトはかろうじて落下を免れた。 そんな時、天井をバスターで撃ち抜いてなのはが現れる。 傷だらけの体で手をさしのべ、なのははフェイトを呼ぶ。 そんのなのはと虚数空間を見比べ、心を決めてフェイトは飛翔し、なのはの手を取ることを選ぶ。 ふたりの手はしっかりとつながれ、庭園は崩壊した。 脱出した一同はアースラの医務室で治療を受けるが、フェイトは護送室に隔離されてしまう。 次元干渉犯罪の重要参考人。それが、フェイトの今の立場だった。 次元震の余波が納まるまでの間、アースラの中で静かに数日の時が過ぎてゆく。 フェイトの処遇が気になるなのはは、クロノにそれを問う。 通常なら数百年以上の幽閉になるのが普通……だが、クロノはフェイトの無罪申告を進めるという。 「何も知らされず、ただ母親の願いをかなえるために一生懸命なだけだった子を罪に問うほど、時空管理局は冷徹な集団じゃないから」 そしてなのはの帰宅の日程が決まるが、ユーノの世界…ミッドチルダ方面は航路が安定せず、ユーノはまだ帰ることができないという。 困るユーノに、なのはは今までどおり自分の家で暮らすことを勧め、ユーノもそれを受け入れる。 帰宅し、家族や友人と再開を果たすなのは。 やっと戻った日常を過ごしながらも、心の中に残った気がかりはフェイトのこと。 日常に戻って数日が過ぎたある日、なのはのもとに電話が来る。 クロノからの連絡で、フェイトは裁判のため、本局に移動になるという。 その前に、フェイトが「会いたい」と言っていること。 早朝…海辺の公園へと訪れるなのは。 迎えたのは、バリアジャケットではなく普段着に身を包んだフェイトだった。 クロノとアルフ、ユーノは離れ、二人で話すことになるなのはとフェイト。 互いの前で、うまく言葉が出ない二人。 なのはは笑顔を、フェイトは小さな感謝をそれぞれ伝えあい、フェイトが「来てもらった理由」を切り出す。 なのはが伝えた、「友達になりたい」という言葉の返事。 フェイトは、自分でよければ、と思うが、「友達になる方法」がわからない。 「だから教えて欲しいんだ…どうしたら、ともだちになれるのか」 そんなフェイトに、なのはは友達になるのはすごく簡単、と、微笑んで答える。 「名前を呼んで…」 始めはそれだけでいい。 君とかあなたとかでなく、ちゃんと相手の目を見て、はっきり名前を呼ぶこと。 フェイトは静かになのはの名を呼び、なのはは笑顔で返事を返す。 そして、何度も何度も自分の名前を呼ぶフェイトに、涙を落とすなのは。 フェイトもまた、「友達が泣いていると自分も悲しい」ということを知り、二人は抱き合い、小さな約束をする。 きっとまた会えること。 会えたらまた、互いに名前を呼び合うこと。 フェイトは「なのはに困ったことがあったら、今度はわたしがなのはを助けるから」と微笑む。 アルフはフェイトの笑顔に涙を落とし、ユーノはそれを慰める。 そして、別れの時。 なのははフェイトに、想い出の証として自分のリボンを差し出し、フェイトもそれに答える。 「きっとまた」の約束とともに、フェイトたちは去って行った。 そして海を前に、降ろした髪を風に揺らし、なのははユーノに促され、笑顔で振り向く。 小さな事件は終りを告げた。 それぞれの日常を過ごしてゆく一同。 平凡な小学生に戻り、アリサやすずかたちと笑いあうなのは。 管理局の任務に戻るアースラの面々。 移送の間、アースラの一室でなのはにもらったリボンを結んでみるフェイト。 空を振り仰ぐなのは。 いま、新しい時が始まってゆくのだった。
魔法少女、続けてます。
魔法少女、育てます。
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