リアルタイムで視聴したことがあった本作。懐かしいなーと思って1話観たら止まらなかった。R2まで短期間で一気に観た。こんなんばっかりよ。だからなんでもかんでも1話観るのは気をつけろと言っただろうに！手遅れ。
やっぱり面白いなー。自分の中の厨二心をくすぐる。ジャイアントキリングなところもすっごい好き。
確か、1回目観た時はスザクがとにかく邪魔だどっかいけと思っていた。ルルーシュが主人公だし、ルルーシュ目線で物語を観てしまうので、ルルーシュ頑張れ！スザク邪魔！となりやすい。今回もやっぱりそうなりそうだったが、立ち止まった。
私は日本人だ。もし日本が他国に占領されたならば、日本人としての尊厳を取り戻したいとは思うだろう。だが、命を落としてでも行動を起こすか？エリア11の中で、どうにか自分の居場所を見つけ、仕方なしにも生きられるのならば、そこで生きていくのではないか？どうもイレブンは差別の対象とはなっているが、生きられない世の中ではなさそう。それに、名誉ブリタニア人にもなれる。日本を取り戻したいという思いは持っていたとして、戦いによって取り戻そうとするだろうか。
カレンは戦いによって、スザクは日本人が認められる地位に登ることによって日本を取り戻そうとしていた。ルルーシュは目的が重なるからカレンと同じく戦いよって日本を取り戻そうとする。アニメだからそこに興奮し、いいぞいいぞ！と思うが、本当にこんなやり方でいいか？自分がこの世界の日本人であれば、スザクの道を応援したいし、自分も日本人が認められる道があるならばそちらを目指したい。
だから、このアニメで応援すべきはスザクなんじゃないかと思い直した。そして、希望の道だったのはユーフェミアの行政特区日本ではなかっただろうか。あれこそが日本の未来が開ける希望の道だった。
戦いに頼らず道を開く。そこを目指すことこそが最難関の道であり、すぐに武力によって解決しようとするのは愚かの極みだ。だからこそ、R2の最後のルルーシュの行動も、その過程でどれだけの人が亡くなったのか。戦争を無くすために人を殺す。あの作戦で本当の平和が訪れるとは思えない。
だが、アニメとして高揚感、絶望感、感動、せつなさ、なんと感情を揺さ振られることだろうか。最高でした。ありがとう。
