このレビューはネタバレを含みます
君を退屈から救いに来たんだ！
ずっと前から気になっており
漸く鑑賞致しました！
めちゃめちゃ好みの作品でした！！
当初は特撮版のグリッドマンも知らないし、
楽しめるのか不安でした。
OPの歌詞も出だしからチープに感じたし
ちょっとお子様向けの感じがして
正直期待していませんでした。
ですが話数を重ねる毎に
転々と繰り広げられる展開に混乱しながらも
まるで記憶喪失の裕太同様に、
その世界観にのめり込んでいました。
当初チープに感じたOPも話数を重ねる度に
グリッドマン本編に沿っている事に気付き、
グリッドマン、裕太、立花、内海、
そしてアカネに向けられたメッセージが
1つにまとめられた歌詞に胸が熱くなりました。
(今では鬼リプしてます！）
内容も男心をくすぐる合体に次ぐ合体！カッコイイ！
でもそれだけでは無く、
複雑に絡み合った世界観と複雑な人間関係が
この作品の醍醐味です！
何もかも投げ出したくなる息苦しい世界で
誰かを救うとは何なのか？
人の芯をつく内容運びと台詞の数々に
何度も感動しました！
そして何より言いたいのは新庄アカネ！
正直神様設定は驚きましたが
色々意味で愛おしく濃厚なキャラクター！
自分の都合の良い世界を作り現実逃避し、
邪魔な者を容赦無く消す非道ぶり。
ですが1番人間臭くないですか？
実際そうではありましたが
これは誰でも新庄アカネの様に辛い現実から目を背き、
自分に有意義な世界を望む。
現代社会においては当然の事です。
最終回に近付くにつれ嫉妬や、喪失感など
心情がどんどん人間らしく変化する。
正に本作は新庄アカネのストーリーです。
OPのラストフレーズや、最終回の立花と会話。
辛い事も、苦しい事も向き合う勇気。
新庄アカネを鏡に描かれた、
強いメッセージ性のある作品と感じました。
そして全12話を終えた後に
OP曲のOxT 『UNION』のPVを見ると
より一層このメッセージを感じ事が出来ました。
長々書いてしまいましたが、まとめると
男心を擽るコンテツをありながら
複雑に絡みあった世界観の中で、
仲間との絆と一歩踏み出す勇気を感じる作品です！
