このレビューはネタバレを含みます
3話と8話が好き。
8話はあとで調べたら練炭自殺のあとから影が消えていたそう。全体のストーリーの中でも一番安心してみれた。そしてちょっと泣いた。
最初の方は実態がよくわからなくて怖さが結構あった。少年バットの正体はタイトルからも想像しやすかったかもしれない。
信じていた人に裏切られた現実を受け止められずに、現実から逃げるために結果的に記憶を失くした蛭川の娘と、ストーリーで触れられもしなかった母親が一番不憫で可哀想だし父親はキモすぎる。
最後刑事のおじさんが、『居場所のない現実こそが自分の居場所なんだ』的なこと言ってたけど、そんなかで踏ん張って正気で生きていくことが簡単にできたら人身事故で電車は止まらんよ…。
大なり小なり、人の心の中にまろみ(少年バット)は存在しているけど、そこと距離感の取り方をまちがえるとみんなまどろみの中から抜け出せなくなっちゃうから気を付けろよってことだと自分なりに解釈した。
あとはオープニングが怖くて不気味で爽快で秀逸すぎる!平沢進ってどんな頭してるんだ。