ろいろい

プリンセスチュチュ「雛の章」のろいろいのレビュー・感想・評価

3.1
※「卵の章」と同じレビュー内容

💠favorite line💠
"私と一緒に踊りましょう?"

🎞️story&information🎞️
金冠学園でバレエを勉強している落ちこぼれの女の子・あひる。
その夢は憧れのみゅうとと一緒に踊ること。
そんな彼の失くした心を取り戻すため、あひるはプリンセスチュチュへと変身して――。


監督は河本昇悟。

クラシックに主人公の姿を投影させ、ライトモチーフとして物語を組み立てていく手法が特徴的。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
2002年に放送されたバレエファンタジー作品。
全26話。

一見子供向け。中身は大人向け…ではなく大人でも楽しめる作品。

ストーリーは、
学園でバレエを勉強している落ちこぼれの女の子が、好きな男の子の失くした心を取り戻すためにプリンセスチュチュへと変身する
というもの。

バレエとクラシック音楽を物語全体の原動力として用いた珍しい作品で、
前半13話を「卵の章」、後半13話を「雛の章」に分けることができる👀

OP・EDを担当するのは故・岡崎律子。
「フルーツバスケット」で有名な方で、もちろん文句のない音だった👏

構想10年以上という長い準備期間を経て世にでた本作、
実は単なる子供向け作品ではない。
前半13話はたしかに子供向けではあるものの、後半になると現れる"違和感"。
そこには「物語の物語」を目指したメタフィクションが存在した。

何が"リアル"で何が"ファンタジー"なのか。
物語の書き手と登場人物。そして物語と現実。
混乱した物語の中で、物語が視聴者に語り掛けてくるものは、
物語の登場人物が物語を超えるにはどうしたらいい?
予め決められた運命を打ち破り、自ら選択した運命へ向かうにはどうしたらいい?🤔

切ないラストは自分の運命を受け入れ抗った"醜いアヒルの子"の開放を表現していて
心打たれるものがあった。


ただ、構想10年と聞いてしまったら微妙な評価に…
厨二病の代表例である「この世界は誰かによって描かれた物語」というものを作品にしただけで、
驚く設定でもなんでもないし、演出も秀でているものがあるわけでもない。
しかも、実は〇〇でした!本当は〇〇でした!展開が多いので子供騙し程度の印象が大きくなってしまった。

とは言え、表面的には素晴らしい作品だし、熱心なファンが存在するのも事実。
ハマる人にはハマる作品なので、気になったら見てみて欲しい。

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story:dアニメストア参考
information:Wiki参考
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