もとまち

SSSS.DYNAZENONのもとまちのレビュー・感想・評価

SSSS.DYNAZENON(2021年製作のアニメ)
3.3
映画への復習も兼ねて今一度見直してみたのだが、やっぱりそんなに好きじゃなかった。主人公たちが紡ぐ淡々としたテンションの青春群像と、ダイナゼノンの熱血ロボットものっぽいノリが全然噛み合っておらず、毎回毎回チグハグした印象が残る。それぞれが戦う動機もなんだか漠然としていて、いちおう「街のみんなを守るため」的な描写があるにはあるが、それなら怪獣に襲われる一般市民のシーンとか被害を受けた街の風景とかをもっと入れるべきだったはず。戦闘シーンになると街のビルや車がほとんどCGオブジェクトとして処理されるため現実感が全く無く、ヴァーチャル空間のようにしか見えないのも難点。虚構世界を扱っていたグリッドマンと違って現実世界を舞台とした話なので大いに違和感が残る。「〜って、なに?」というタイトルが各話に示される通り、思春期の曖昧さをテーマに置いているのは分かる。それをロボット要素ともっと上手く絡めて、戦闘シーンにパッションが乗っていれば傑作だったのになぁ、と。よもゆめの恋愛模様にはかなりグッと来ただけに惜しい気持ちになる。

[追記]
グリッドマン・ユニバース見たけどダイナゼノン現実世界の話じゃなかったっぽい! 今更何なんだよその設定は!
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