ルパンといえば宮崎ルパンとカリオストロがとても有名でなかなかこれを超える評価がないけれど、このシリーズは個人的に別格によかった。
ある意味でこれまでのルパンに一区切りつける作品だったのだと思う。
これからも変わらない日常で物語は続くのではなく、それなりにけじめをつける作品。声優や原作者が変わっていく中での一区切りだったんだと思う。過去の作品に敬意を払いつつ、未来へ向かって歩き出す。そんな区切りを感じたシリーズだ。
銭形はなぜルパンを追い続けるのか?
ルパンにとって不二子とはなんなのか?
次元や五右衛門の存在とは?
自分たちは時代遅れのヒーローなのか?
この銭形のルパンを追い続ける理由は本当に泣けた。そうか、銭形が夢見るハッピーエンドの世界線はこれなのか…と想像して泣いた。
次元が「俺たちは時代遅れなのでは?」というルパンへの問いとその後の展開には胸が熱くなった。ルパンを見て育った世代がどこかで感じている自分たちのエンドロールに勇気をくれるメッセージだった。
語り始めるといくらでも語れてしまう。そんな密かに大好きなルパンシリーズ。