たろいも

ef - a tale of melodies.のたろいものネタバレレビュー・内容・結末

ef - a tale of melodies.(2008年製作のアニメ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作で明かされなかった少女2人と街の秘密が明かされていく物語。

前作に引き続き、オープニングを含む作中での音楽と映像の演出が芸術的で、かつ他に類を見ないほど刺激の強い物語だったため、最後まで集中して視聴することが出来ました。

全体としては、いかにもな当時の「深夜アニメらしさ」が感じられる作品だと思います。アダルトゲーム作品のアニメ化という挑戦的な作品の中でも、これだけシリアス路線を突き進みなおかつ感動を与えた作品を私は見たことがありません。
当時だからこそ生み出せた、一つの頂点を極めた作品であることは間違いないでしょう。

ただなんというのか、この時代の作品にありがちな事なのですが、とにかく少女たちの境遇が可哀想すぎました・・・見ていてとても辛かったです。鑑賞中につい何度も「この世界の児童相談所と警察はいったい何をしているのか!」とツッコミを入れたくなる悲しいシーンのオンパレードでした。

この作品が響く年代は限られるでしょうし、また青少年の健全な成長の妨げになりはしないかと少し心配になる作品でしたが、この年代の作品の持つまっすぐに突き抜けた「こう感じてほしいんだ!」という作り手の熱意ある演出には見ていて何度も心を打たれました。

作中のキャラクターたちがどうか幸せになってほしいと思わされる作品でした。

※途中、残酷な性的虐待のシーンが含まれているため、苦手な人は要注意。
たろいも

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