Prime Videoで、『Yes!プリキュア5』は販売中です。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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購入 | 初回30日間無料 600円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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600円(税込) | 初回30日間無料 | 13,000作品以上 | 可能 | 3端末 | - |
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Rakuten TVで、『Yes!プリキュア5』はレンタル配信中です。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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レンタル | なし 登録無料 | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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登録無料 | なし | 0 | 可能 | 1端末 | - |
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Huluで、『Yes!プリキュア5』は見放題配信中です。
Huluに登録すると、100,000作品以上の見放題作品を鑑賞できます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | なし 1,026円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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1,026円(税込) | なし | 100,000作品以上 | 可能 | 1端末 | - |
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夢原のぞみは、サンクルミエール学園に通う中学2年生。ドジだけど明るくて心優しい、いつも前向きな女の子です。ある日、図書館で不思議な本・ドリームコレットを見つけたのぞみは、パルミエ王国からやって来たココと出会います。ココは邪悪な組織・ナイトメアに滅ぼされてしまった故郷を元の姿に戻すため、どんな願いも一つだけかなえる力を持つというドリームコレットを探し続けていたのです。ただし、願いをかなえるには55のピンキーを集めなければなりません。しかも、ドリームコレットを狙うナイトメアが、次々と恐ろしい刺客を送り込んできます。ナイトメアに立ち向かうことが出来るのは、ピンキーキャッチュで変身したプリキュアだけ…ちょっとこわいけど、困っているココを放っておくわけにはいきません。仲間を集めて、頑張ることにけって~い!
『夢原のぞみ』はサンクルミエール学園の二年生。何か夢中になれるものを探しているけれど、なかなか見つからずにいる普通の女の子だ。そんな彼女が出逢ったのは、不思議な魅力をたたえたステキな男の人。スクールバスに遅れないよう急いでいて、曲がり角でぶつかってしまった彼である。ヒラヒラと表れた桃色の蝶を、まるで呼び寄せるように指の上にとまらせた彼…。優しい笑顔を向けてくれた彼…。でも何かを感じ、「やつらか…!?」と突然けわしい表情をして走り去った謎の彼…。名前もわからない彼は、果たして何者…!? のぞみの周囲には、先輩にも後輩にも魅力的な子ばかり!!新入生の後輩には、女優志望のアイドル『春日野うらら』がいるし、先輩には生徒会長の『水無月かれん』や、その親友『秋元こまち』もいる。特に親友の『夏木りん』は、色々なクラブから誘いが来るほどのスポーツ少女で、誇らしくもあり、羨ましい存在だった。それに引き換え、自分は何をしても失敗ばかり…。手芸部では、糸が針に入らなくて退部。演劇部にいた事もあるが、転んだ拍子にセットを破壊して出入り禁止。吹奏楽部では、演奏の気持ちよさに居眠り。いまだにクラブを決められずにいた。 授業が終わり、りんはクラブ活動へ…。教室に残されたのぞみは、窓の外にあの男の人を目撃し、慌てて後を追いかけた。しかし、図書館に駆け込んだはずの彼の姿はすでになく、図書委員のこまちも生徒会長のかれんも「図書館には、私たち以外は入って来ていない」と言う…。本当にいないの…!?絶対に見たはずだけど…。そこでのぞみは、自分で館内を探し、ついにあの男の子と再会した…!! …だが彼は、目の前で突然不思議な小動物に姿を変える!しかもそこへ、不気味な紳士まで登場。いったい、何がどうなっているの…!? 小動物の名前は『ココ』。『ドリームコレット』なるアイテムを探して、この図書館にやって来たのだ!! 不気味な紳士風の男は、その「どんな望みでも叶える」というドリームコレットを奪いに現れた『ナイトメア』という組織の一員のようだ。どうやらココは、故郷を復活させるために、このドリームコレットが絶対に必要らしい…。その必死な願いに共感したのぞみは、再び現れた桃色の蝶に導かれるようにして、伝説の戦士『プリキュア』に変身し、怪人に変身した紳士風の男と、その男が出現させた怪物『コワイナー』を撃破するのだった…!!
異世界にある『パルミエ王国』からやって来た、ぬいぐるみのように可愛らしい『ココ』。彼との出逢いで伝説の戦士『プリキュア』のひとり『キュアドリーム』に変身した夢原のぞみは、ココの願いを叶えるために戦う決意をしていた。ココの願いはただひとつ。『ドリームコレット』なるアイテムを完成させ、故郷を復活させる事。だがそれを妨害し、ドリームコレットを横取りしようとする組織『ナイトメア』が現れた。ナイトメアの妨害を退けたのぞみは、あと4人いるはずの仲間を探し始めるのだが…。そんな中、彼女のクラスに新しい先生がやって来る。 先生の名前は『小々田(ここだ)コージ』。生徒の誰もが憧れる、若くカッコいい男性教師だ。だがその正体は、人間に変身したココ…。のぞみに何かあったら…と心配して、そばにいてくれるらしい。とにかく、ようやく仲間探しを始めた彼女は、まずは親友の『夏木りん』に声をかける事にした。「りんちゃん、一緒にプリキュアしよっ♪」…だがりんは興味がないといった様子。おとぎ話のような話を一応は信じてくれたが、「用事があるからパス」とそっけなく立ち去ってしまう。 のぞみの誘いを断ったものの、幼なじみとしては簡単に放っておけず、りんはひとり悩んでいた。思えば、小さい頃にも同じような経験があった。考えなしに行きたい方へ行き、迷子になっては泣いてばかりいたのぞみ…。心配は心配だけど…。だがそんな彼女の前に、ナイトメアの刺客『ギリンマ』が現れた。そこで初めて、のぞみが大変な事に首を突っ込んだ事を思い知らされるりん。このままじゃいけない。のぞみには無理だ。ケガだけでは済まないだろう。生命の危険だってある。プリキュアなんて止めさせなきゃ…!! しかし、のぞみは戦う事を止めなかった。「ココの願いを守るって約束したから…」。キュアドリームに変身し、まるで別人のように勇敢に戦う彼女。その姿を初めて目の当たりにしたりんは、かつての二人を思い出す。あれは、迷子になって泣いていた幼い日の記憶…。寂しくて、怖くなったりんを、のぞみが励ましてくれた…。頼りない存在だけど、支えてくれる大事な親友。それを思い出した彼女は、のぞみを失いたくない一心でプリキュアになる事を決意。桃色の蝶を呼び寄せ、情熱の戦士『キュアルージュ』に変身した!! だがその戦いの様子、実は下級生の『春日野うらら』に見られていて…!?
春日野うららは、女優志望の人気アイドル。のぞみたちの後輩で、今年『サンクルミエール学園』に入学したばかりの一年生である。特技は、はじけるような笑顔。しかしオーディションで見せる笑顔とは反対に、学園では孤独だった。仕事のせいか、友だちもできず、いつも一人ぼっち…。そんな彼女に、ごくごく自然に話しかけてくる存在。それは、希望の戦士『キュアドリーム』に変身する夢原のぞみ、そしてその親友で、情熱の戦士『キュアルージュ』に変身する夏木りんの二人だった。 前回の戦いを、偶然目撃してしまったという彼女。「プリキュアって何なんですか!?」…純粋に疑問に思っただけだったが、正体を知られたくなかったりんは大慌て!! 昼休み終了のチャイムを口実に、のぞみを連れ、うららの前から逃げ去ろうとした。しかし弁当箱を置き忘れていたのぞみは、りんの態度に驚いて立ち尽くしていたうららの元に戻ってきてしまう。そして何を思ったのか、次の授業をすっぽかして、うららを連れて校内の案内を始めるのだった。その中でうららは、入学以来、誰にも見せた事のないような弾ける笑顔を見せる…。 大舞台に立つことだけを夢見て、学校でひとり黙々と台本を読んでいたうらら。今はセリフもあまりないような端役だけれど、いつかきっと皆を感動させたい…。そのためなら、孤独も我慢できる。うららは、寂しそうにそう告げた。だがのぞみは、それを笑顔で否定する。「…一人じゃないよ。だって私たち、もう友だちじゃない」。初めてできた、本当の友だち…。それが嬉しいうらら。そこへ、のぞみたちを探しに来たりんとココが合流。突然現れた、ナイトメアの新たなる敵『ガマオ』に立ち向かった…!! 失敗の責任を取らされ、ナイトメア幹部の手で処分されたギリンマ。彼に代わってプリキュアの前に現れたのが、ガマオだった!! ひとり逃げるよう言われたうららだったが、初めてできた友だちを残しておくことができず、思わず戦いの場に戻ってきてしまう。「のぞみさんやみんなを…みんなを放して!!」。その強い心が、黄色の蝶を呼び寄せ、彼女を『はじける戦士・キュアレモネード』に変身させた!! そしてうららは、キュアドリームやキュアルージュと力を合わせ、デビュー戦を勝利で飾るのだった。
夏木りんがキュアルージュになり、春日野うららがキュアレモネードになった。のぞみを加え、これでプリキュアは三人。残す仲間は『やすらぎのプリキュア』と、『知性のプリキュア』のみ。ココの親友を復活させ、彼の故郷を守るためには、この二人は不可欠である。一刻も早く仲間を探さなければ…。だが学園内では不思議な噂が飛び交い、のぞみたちも、あまり目立った行動が取れなくなりつつあった。何故ならその噂の元はナイトメアとの戦いにあり、上級生の『秋元こまち』と『水無月かれん』が、のぞみたちに感心を抱き始めていたのだ。 「騒ぎが起きた現場の近くには、のぞみたちの姿があった」…生徒からの証言を受け、彼女たちを問い詰めるかれん。最初は言いよどんでいたのぞみだったが、何を思ったのか突然切り出す。「仲間になってくれませんか?」。彼女が考えるには、この二人の先輩は残るプリキュアのイメージにピッタリらしい。こまちは図書委員で、どこか癒し系の雰囲気を持っている。ならば、『やすらぎのプリキュア』にぴったり!! それにかれんは生徒会長。『知性のプリキュア』になってもらうなら、先輩以外に考えられない…と。 だが、突然夢のような事を話されても、とてもではないが信じられない。かつて、りんがそうであったように…。案の定、生徒会長のかれんは怒り、おっとりとしたこまちも小説か何かだと思ったまま席を立ってしまうのだった。それでもその日の夕方、うららはかれんを説得しようと試み、のぞみはもう一度話を聞いてもらうため、こまちがいる図書館を訪れる。そこでのぞみは、こまちが小説家を目指していること、そのために悩んでいる事を打ち明けられるのだった。コンクールでは落選、人に話しても「なれるわけない」と笑われるばかり…。 しかし、のぞみだけは笑わなかった。こまちの夢を聞き、逆に応援してくれたのである。そんな二人の前に現れた、ナイトメアの新たなる敵『アラクネア』。彼女はナイトメアのエリートだ。彼女とキュアドリームの戦いを、そして後から駆けつけたキュアルージュとキュアレモネードの姿を見たこまちは、ようやくすべてを理解。自分の夢を応援してくれたのぞみを助けたいと願い、ついに緑色の蝶を呼び寄せる。さあ、やすらぎの戦士『キュアミント』に変身だ!! これで四人。残るプリキュアは、あとひとり…!!
生徒会長の水無月かれんは、頼りになる先輩。生徒たちから絶大な信頼を得ており、頼まれたら最後まで面倒を見てくれる責任感の強い少女だった。そのため、甘やかしすぎかと思われるような場面でも、ついつい「結局、私がやらなきゃダメみたい…」と引き受けてしまう。親友は、プリキュアになったばかりの三年生・秋元こまち。だがこまちが四人目のプリキュアになった今、生徒会の仕事も忙しくてかれんは孤独な状態…。 のぞみたちが探していた仲間は、あとひとり『知性のプリキュア』を残すのみ。それには水無月かれんがピッタリだと考えたのぞみたちは、彼女の自宅を訪ねる事にした。先輩は頭もいいし、生徒会長をしている。最後の仲間に加えるなら、先輩以外は考えられない!! 屈託のない表情で接してくるのぞみ・りん・うらら・こまち。そんな一同の姿に、 久しぶりの安らぎを感じるかれん。しかしプリキュアになる事に関しては、相変わらずらしい…。非現実的だと切り捨て、ココや、彼女たちが集めていた妖精『ピンキー』を目の当たりにしても、取り乱すだけで受け入れてくれなかった。 そこへ、ナイトメアの新たなる敵『ブンビー』が現れた!! 彼は今までの敵とは違う。これまで登場した3人のナイトメアのメンバーを派遣していたのは彼であり、上司にあたる存在だったのだ!!変身したブンビーに、四人がかりで対抗するプリキュアたち。しかし圧倒的なパワーの前に苦戦を強いられてしまう。やはり五人揃わないと、幹部クラスの敵と戦うのは難しいのか!? だがそこへ、一羽の蝶がヒラヒラと現れた。あの幻想的な蒼い蝶は、これまでのぞみたちをプリキュアに変身させてきた蝶…。ならば、やはりかれんも…!? ブンビーの出現に怯えていたかれんだったが、ついに戦う決意をした。「結局は、私がやらなきゃダメみたい」…それはいつもの事。生徒会長だから、自分の考えを捨てる事には慣れている…。手を差し出し、蝶を受け入れて変身しようとするかれん。だが、彼女は変身できなかった。まるで拒絶されるように、蝶が消え去ってしまったのである。初めて感じた無力感。「私は何もできないの…!?」。結局、ブンビーが作り出したコワイナーは撃破したものの、ピンキーはブンビーに奪われて痛み分けの状態。それでものぞみは先輩を仲間にする事を諦めていないようで、「また来ます」と笑顔で告げ帰宅するのだった。
水無月かれんは落ち込んでいた。のぞみの誘いを受け、ようやくプリキュアになる決意をした矢先。青色の蝶は出現したものの、まるで拒否されるように消失してしまったのである。これまで生徒会長としてどんな事でもこなして来たかれんにとって、それは初めての挫折だった。「結局、生徒会長である私がやらなきゃダメ」…そう思っていたのに、自分はのぞみたちを助けることができなかった…。一方ののぞみたちも、かれんに起こった出来事に戸惑いを隠せずにいた。やはり、新しい仲間を探すしかないのか…? かれんが落ち込んでいた頃、のぞみたちは、かれんの世話係である『じいや』から、彼女が密かに抱える孤独の理由を告白されていた。思えば彼女は、幼い頃からずっと周囲に気を使い続けてきた…。演奏会で世界各国を飛び回る両親を心配させまいと、寂しさをグッとこらえて来たのである。もし自分が「早く帰ってきて」とワガママを言えば、両親だけではなく、両親の演奏を楽しみにしている世界中のファンを悲しませる事になるだろう…。だからガマンしなくちゃ。本心では、一日でも早く両親に帰ってきてもらいたい、甘えたいと願っているのに…。 だが、のぞみたちと接している時のかれんは、そんな寂しさも吹き飛ばすような笑顔を見せていた。あれは、じいやでも見た事のないような輝く笑顔。だからじいやは、のぞみたちに頭を下げる。これからも仲良くして下さい…と。しかし今のかれんでは、仲良くするどころか、のぞみたちと一緒にいる事さえ辛いらしい。プリキュアになれず、彼女たちを助けられなかったのが負い目になっていたのだ。それでも、のぞみだけは諦めずにかれんを仲間にしようと熱心に話しかける。「もう決めたから」…それが、プリキュアに誘う理由。 のぞみは、かれんの寂しさ、優しさ、両親を愛する心を最初から見抜いていた。そんな彼女と接していたから、かれんも心を開くことができた。ようやく戻る、心からの笑顔。それが彼女の心を変えたのか、ブンビーとコワイナーが現れると、今度こそ心から仲間たちを救いたいと願い、ついに五人目のプリキュアへと変身を遂げる!! 生徒会長という立場ではない。絆で結ばれた仲間の一人として…。ようやく全員集合したプリキュアたちは、華麗な連携プレーでコワイナーを撃破。ブンビーを退散させ、奪われていたピンキーを奪回する。さあ、次はココの親友を復活させる番だ!!
プリキュアも5人全員揃い、いよいよココの親友を復活させる時がやって来た!! のぞみたちは誰もいない生徒会室にやって来ると、変身に使うピンキーキャッチュを、ココの親友が封じられているドリームコレットに近づけてみる。…すると、ココと同じように愛らしい姿の『ナッツ』が出現!! 思わずのぞみたちも瞳を輝かせた!! しかし親友であるはずのナッツは、突然ココをぶつと、激しい口調で冷たく言い放つ。「こんな大勢の前でドリームコレットを開くとは、どういうつもりナッツ!!」 とりあえず満場一致でのぞみがリーダーに決まり、次は秘密基地探しをする事に…。しかしナッツだけは、場の和やかな空気から一人浮いている状態にあった。のぞみたちは信用できない、隙を見てドリームコレットを奪うつもりではないか…。いくら初対面で、彼女たちの良さを知らないとはいえ、ここまで疑い深いのには何か理由があるはず…。その理由を知っているココは、どこか複雑な表情をしていた。しかし、そんなメンバーの中で、のぞみだけは笑顔を見せる。そして複雑な状況があった事を理解し、友だちになれるよう頑張るとココを励ましてくれた。 ココの居場所を確保すると同時に、秘密の話し合いにも適した場所…。秘密基地を探していたのぞみたちは、かれんの家で使っていたという物置を使うことにした。しかし物置とは名ばかり。そこは住むことも立派にできる、一般住宅級のすばらしい物件だったのである。これなら広すぎず狭すぎず、秘密基地にピッタリ!! のぞみたちは、さっそく大掃除にとりかかった。しかし彼女たちは、はしゃぐばかりでまったく作業が進まない…。しかもそこへ、またもやナイトメアの『ギリンマ』が登場。大バトルへとなだれこむ!! ギリンマは、ナッツを見ておもむろに語り出した。それはココとナッツの故郷がナイトメアに攻め込まれた時の話。どうやらナッツは、ピンキーに化けたナイトメアの手先をうっかり王国の中に入れてしまい、それで国を失ってしまったようなのだ。ナッツが他人を信用しなくなったのは、まさにその過ちが原因…。だがプリキュアもココも、その事を責めなかった。むしろ、王国を甦らせるために一緒に励まそうと言ってくれたのである。これでようやくのぞみたちを受け入れたナッツは、ココと同様に人間の姿を借り、秘密基地で彼女たちをサポートする事にしたのだった。
キュアルージュに変身する夏木りんと、キュアアクアに変身する水無月かれんは、お互い気の強い者同士。りんはスポーツ少女で負けず嫌い。かれんは上級生で生徒会長、常に自分が正しいと思っている。かれんがプリキュアの資格を得られずに悩んでいた頃から、何となく性格が合わない二人だった。それが、秘密基地のショップが本格始動した頃から、さらにひどくなってしまう。互いに持ち寄った花の、どちらがインテリアとして合うのか? ティータイムのお茶は、紅茶なのか緑茶なのか? 対立は激しくなるばかり…。 りんとかれんの雰囲気がギスギスし始めた頃、ナイトメアでも不穏な空気が流れ始めていた。バイトや社員を管理する、ブンビーの資質が問われていたのである。伝説の戦士『プリキュア』が五人揃ってしまったというのに、まるで危機感がない。相変わらず緊張感のない様子で、前に一度失敗したアラクネアに、再びプリキュアを襲うよう指示している…。ナイトメアの最高権力者『デスパライア』にブンビーの様子を報告していたカワリーノは、管理者として、より一層の厳しい管理をデスパライアに約束した。 学園でもりんとかれんの仲は最悪だった。せっかくの昼食タイムなのに、二人は仲間たちの説得に耳を傾けず、相変わらず角を突き合わせている。挙句の果てに、なぜか大食い競争をするハメになり、ひたすら意地を張り続けるのだった。このままでは、プリキュアのチームワークはバラバラに…!? そんな時に限り、のぞみ・うらら・こまちの前に現れるアラクネア。彼女は、どうやってりんとかれんを仲直りさせるかを相談していた三人に襲い掛かると、瞬く間にからめ捕って人質にしてしまう…!! のぞみたちを人質にしたアラクネアの要求は、ココにドリームコレットを持ってこさせる事だった。ココからその話を聞いたりんとかれんは、反発しつつも共に救出に乗り出す。ドリームコレットは渡さない。仲間たちも助けてみせる…!! その想いは、りんもかれんも一緒。どんなに性格があわなくても、仲間を想う気持ちは同じだったのだ。その事に気付いた二人は、力を合わせてアラクネアに反撃。救出と、アラクネアの撃退に成功する。だが負けず嫌いの性格だけは簡単に変わらず、意地の張り合いはまだまだ続くのだった…。
『聖クルミエール学園新聞』の編集長『増子美香 (ますこ みか)』は、学園の誰もが認める敏腕記者。生徒が知りたいだろうと思う出来事は、どんな事でも積極的にアタックして記事にする情熱的な女の子だった。そんな彼女が新たに目をつけたのは、のぞみたち五人の関係…。生徒会長・アイドル・評判の図書委員・スポーツ万能少女…そしてその中に混じる、特に目立つような存在ではない夢原のぞみ。学年も違えば、つい最近までまったく交流がなかった五人。「そう言えば、この五人…なんで一緒にいるんだろ?」…美香の鋭い眼差しがのぞみたちに向けられる…。 放課後、のぞみたちの帰宅に狙いを定めた美香は、後をつけて秘密基地であるショップ『ナッツハウス』へとやって来た。そこで思い切って入店し、五人が勢揃いしている理由を強い調子で問いただしてみる。かれんは「偶然よ」と苦しい言い訳をして、どうにかプリキュアであることを隠そうとするが、言いつくろうとすればする程、どこかワザとらしくなってしまう…。そこにある人形(ココとナッツ)は? 動いたように見えたけど? このお店の人はどうしたの? 留守なのに勝手にいていいの? 美香の追及は止まらない…。 このままでは有効な情報が得られないと考えた美香は、今度は外に出て聞き込みをしようとした。だがそこで不幸にもアラクネアと遭遇してしまう。人質として捕らえられ、無人のビルへと連れ込まれる美香。異常を察知したのぞみたちが後を追うものの、美香が目の前にいる状況では変身することができない!! そんな中、果敢にも美香が抵抗してアラクネアから逃れる事に成功。柱の影に隠れ、のぞみたちの様子を見ることができない状況を自ら作ってくれた!! この隙にのぞみたちは変身。正体を知られる事なく、プリキュアになって反撃に出る!! 美香がいる事でやや手こずったものの、彼女たちはどうにかアラクネアを撃退した。だが今度は、プリキュアとしての自分たちに取材の矛先が向けられ、またまた面倒な事に…。そこで今度はナッツが登場。ナッツハウスまでプリキュアを追いかけてきた美香に、どうにか取材を諦めるよう優しく説得した。お陰でのぞみたちへの厳しい追及はなくなったものの、その一方ですっかりナッツに恋してしまった美香は、その時の様子を『街で見かけた超イケメン』と題してちゃっかり発表。これからもナッツの近況を報告すると学校中に宣言するのだった。
ナッツが倒れた!? 学校帰りにナッツハウスを訪れたのぞみたちに、突然衝撃が走った!! だがそれは病気や何かではなく、ただの空腹…。しかも2日間なにも食べていなかったらしいのだ。ココがシュークリームを食べさせようとした事もあったようだが、誰かに借りを作るのがイヤなナッツは頑固にそれを断っていたのである。とりあえず、こまちが皆と一緒に食べようと思って持って来たマメ大福を一心不乱に腹に詰め込むナッツ。でもどうしてこんな事に…。考えた一同は突然気がつく。 「もしかして、このお店には…ひとりもお客が来たことないんだ!!」 「何でお客が来ないんだろう?」…商品のアクセサリーには自信がある。放っておいてもお客が来るレベルだ。でも、やっぱり大事なのは宣伝する事!! そこで一同は、クチコミとマスコミを使って一大宣伝作戦を決行!! さっそく学園でやってみた。しかし、くちベタなこまちやかれんではうまく伝えられないし、マスコミを使おうにも、新聞部の美香は「サンクルミエール通信は中立なジャーナリズムです!! 事件・社会問題、そういうのを扱うの!! 宣伝なんて絶対にだめ!!」と聞いてくれない。さっそく壁にぶちあたった一同は…!? 落ち込んでいた一同を元気付けたのは、こまちの励ましだった。自分の家の老舗和菓子屋も、実は祖父の時代にお客離れの危機に直面していた。当時は老舗という看板に甘え、いい商品には自然とお客が集まると考えていてそうなってしまったのである…。大切なのは、自信のある商品を自信があるとお客に伝える事。かつて祖父は、そう反省してチラシを近所に配ったという。だから今こそ、それに習ってチラシを配布したらいい…と、のぞみたちを元気づけるこまち。この励ましに救われた一同は、さっそく手製のチラシ作りを開始した。 力を合わせて紙面を描き上げ、やっとの思いで完成させた一枚。それを元にピンキーがコピーしたチラシの束を抱えたのぞみたちは、さっそく夕方の街にくり出して配り始めた。途中、ガマオとコワイナーに襲撃されるアクシデントはあったものの、結果は思わぬ結末で大成功。何と、以前からナッツを追いかけていた美香が、彼が店主だと知った途端「ナゾの超イケメン、正体分かる!! その名もナッツ様!!」と記事にしてくれたのである!! これでナッツハウスの存在を知った女子生徒が大挙して押し寄せ、彼の店はようやく軌道に乗るのだった。
数学の小テストで18点を取ってしまったのぞみ。平均点は80点なのに、これはあまりにも酷すぎる。しかももうすぐ中間テスト。このままでは、果たしてどうなるか…。そこで仲間たちは、のぞみを心配して勉強会を開くことにした。場所はもちろんナッツハウス。学年トップのかれんを筆頭に、全員で学力アップを図ろうとするのが狙いだ。しかし、授業だけですべて頭に入れてしまうかれんとは反対に、のぞみにはまったく集中力がない。仲間たちが真剣に取り組んでいる間も、勉強より大空に浮かぶ熱気球を眺めてしまう…。 かれんに「どこが分からないの?」と聞かれても、のぞみは「どこが分からないかが、わかんない~」と早くも弱気モード。みんなが勉強を終わらせてお茶をしている間も、ひとり参考書と格闘していた。仲間たちはそんな彼女にヤル気を出させようと、「プリキュアをやっている場合じゃない、しばらくは4人で活動しよう」と焚きつけようとするが、それが裏目に出てしまう。ショックを受け、ナッツハウスを飛び出してしまうのぞみ。心配し、彼女を追うココ。ナッツは、ココなら大丈夫だとかれんたちに言うが…。 ナッツによれば、ココは王国にいる時から面倒見が良かったらしい。そんなココなら、きっとのぞみの悩みにも応えてあげられる。その言葉を信じ、のぞみに厳しくしすぎた事を反省するかれんたち。その頃、ココに説得されていたのぞみは、彼の提案で熱気球の見学に訪れていた。体験コーナーで熱気球に乗り、少しだけ機嫌を直すのぞみ。ココはそんな彼女に告げる。「のぞみの気球は、今、地上で空気を入れているところかな」…と。可能性という名の気球は、色々なものを見たり体験したりして膨らむ。テストは、その気球をより膨らませるもの。将来の夢ができた時、もっと高く飛ぶためのものである…と。 ようやくヤル気を出したのぞみだったが、人より覚える事が遅いのは大きな不安。しかし、それに対してもココは優しく言った。「回り道しても、時間がかかったとしてもいいんだよ。それに、力になってくれる友だちがたくさんいるじゃないか」…これで完全に立ち直ったのぞみは、突如現れたアラクネアとコワイナーを、迎えに来た仲間たちと力を合わせて撃退。みっちりと勉強し、期末テストに挑んだ。結果は相変わらず低空飛行のままではあったが、落第した教科はなし。歩みはゆっくりだけれど、これからも勉強を続けていく事を宣言するのだった。
近頃のうららは食欲も旺盛。何だか張り切っているようにも見える。それもそのはず、何と次の日曜、遊園地のショーで初司会を務めることになったのだ!! 芝居の仕事は今までもあったのだが、司会の仕事は初挑戦。しかもお客さんであるキッズの反応が生で返って来るステージショーとあっては、テンションが上がらないはずがない!! のぞみやココといった仲間たち、サンクルミエール通信の敏腕学生記者『増子美香』、うららの担当マネージャー『鷲雄浩太』に見守られ、彼女は全力で挑もうとするのだが…!? 衣装に着替えて、いよいよリハーサル開始!! ショーに登場するカエルの『ケロケロ』、牛の『モーモーくん』、虎の『トラオ』も次々と現れ、うららのテンションも最高潮だ!! だがそこでアクシデントが発生してしまった。どうやら今日のショーの主役、うさぎの『ウサ子』を演じるはずだった人が急病で、突然来られなくなってしまったのである。主役がいないのではショーを中止するしかないか…!? しかし今日はうららの初舞台。中止になんかしたくない!! そこでのぞみが決心した。「その役、私がやります!!」 演劇部を3日でクビになったのぞみに、主役なんて務まるはずがない…。不安のあまり止めようとするりん。だが、かれんやこまちもスタッフとしてバックアップする事を志願したことで、ようやく彼女も決意した。そして一致団結してショーを成功させようと意気込む。一方、チラシ配りに化けたナイトメアの社員『ギリンマ』は、観客でいっぱいになったステージで、プリキュア5を始末しようと画策していた…!! ステージの途中で出現したかと思うと、コワイナーを放つギリンマ。そこで彼女たちは、激しいスポットライトで観客の目をくらませている間に変身しようとする!! ほのぼのとしたショーから一変。爆発あり、乱闘ありで、いつの間にかアニマルショーはアクションショーに早代わり!! 舞台監督やスタッフ、マネージャーは唖然とするものの、子供たちは大喜びだった。事件解決後、またもや美香がプリキュアの事を記事にしようとしたが、ナッツの機転で回避。ナッツと美香が劇的再会を果たしたという記事がトップに掲載され、難を逃れる事となる。だがその一方で、プリキュアショーを気に入った舞台監督が、再びうららに出演をオファー。彼女を使って謎の戦士たち(プリキュア)を引っ張り出そうとするプランが企画されるなど、事件はしばらく尾を引くのだった。
学園のあらゆる運動系クラブから声がかかり、今やスーパー助っ人として活躍するスポーツ万能少女『夏木りん』。今年もすべての大会に出場しようと張り切っていた彼女だったが、思わぬ事情でそれができなくなってしまう…。何と、全大会がすべて同じ日に開催される事になってしまったのだ!! 「りんがいれば優勝確実」と言われるほどの彼女は、陸上・柔道・バスケ…どの大会に出るべきか、スケジュール表を見ながら頭を抱える。去年はすべての大会で大活躍できただけに、本人はもちろん学園全体が騒然となっていた。 りんの家では両親が花屋を営んでいた。弟と妹は、まだやんちゃ盛りで誰かが面倒を見なければならない。だから彼女が早く帰って家の手伝いをする必要があった。ひとつのクラブに打ち込みたい気持ちはある。でも家の事情を考えれば、きっとそのクラブに迷惑がかかってしまうだろう…。だから彼女はどれかひとつに所属することをいまだにためらっていたのである。しかし今年の大会がこのような状況では、どれかひとつに選ばなければならないだろう。彼女の悩みは増すばかりだった。そんな中、彼女はある『同好会』に急速に惹かれ始める…。 りんが特別な思いを寄せていたのは、まだクラブとして認められていない『フットサル同好会』だった。フットサルとは、ミニサッカーよりも手軽に楽しめるコンパクトサッカーの事。ゴールを守るゴレイロ(キーパー)+フィールドプレイヤー4人で行ない、室内でもできるスポーツである。だがこの同好会のメンバーは4人。りんがいて、初めて試合ができるという規模のものだ。りんが自分達を選んでくれれば試合にも出られて嬉しい、しかし試合に出ることだけが目的ではないし、選ぶのは彼女の自由。そんなメンバーの暖かい言葉を偶然聞いてしまったりんは…!? 彼女が決断を下したのは、ナイトメアの元アルバイト怪人『ガマオ』の襲撃を受けた際の事だった。幼い妹と弟を戦いに巻き込まないと思った瞬間、二人の面倒を見るために同好会入会を諦めようと思ったのである。しかしそんな彼女に幼い弟と妹は言う。「どうして? やればいいのに。お姉ちゃんフットサル好きでしょ? 私たちいい子にしてる…。おうちでもお母さんの言うことちゃんと聞く…。だから…フットサルやって…!!」…これでようやく決意したりんは、フットサル一本に打ち込む事になるのだった。
りんのフットサル部をはじめ、手芸部、柔道部、演劇部…それぞれの部活は、部費が足りずに悩んでいた。新しいボールを買いたい、設備を整えたい、衣装代が足りない…これじゃ、まともな部活なんてできない!! しかし生徒会長のかれんに訴えたところでどうにかなる問題ではなかった。部費は、それぞれ決まった額が割り当てられている。いくらかれんが同情しようと、それを増やすのは物理的に不可能だった。年間で決まった以上の部費を増額すれば、その分、学校行事などの予算を削らなければならないし…。 以前のかれんであれば、そういった訴えがあっても機械的に「NO」と言ってあしらっていただろう。しかしのぞみと出逢ってから彼女は変わった。無理と分かっていて教頭先生に頼んだのである。だが、それで増額が認められるほど甘くはない。教頭は、とりあえず理事長に相談してみるとは言ってくれたが…。そこで一同は、こまちの説得とのぞみの提案を受け、自分たちで解決しようと決意した。ただ生徒会長を頼るだけじゃいけない。その前に、自分たちにも出来ることが絶対にあるはず!! 全員でアイデアを出し合い、一丸となって解決するのだ!! 演劇部は、次の公演用の衣装代が足りないらしい。ならば手芸部を頼ろう!! ちょうど手芸部は、作品発表会の会場を押さえる費用がなくて悩んでいた。ならば手芸部に衣装を作ってもらい、演劇の舞台を作品発表の舞台にしてしまえばいいんだ!! 空気が抜けたフッサル部のボールは、美術部の作品素材としてあげた。フットサル部のトレーニング器具は、柔道部のおさがりを譲ってもらって、予算はボールの補充に充てることにする…。それぞれの部活で創意工夫し、とりあえず乗り切った予算不足危機。だが安心したのも束の間、かれんたちの前にナイトメアのブンビーが現れた!! どうやらブンビーも、予算削減で自らが出てくることになってしまったらしい。それに対しプリキュアたちは、予算危機を乗り越えた時と同じように、それぞれの技を有効に活用。弱点を補いあってブンビーとコワイナーを撃退した。ようやく一件落着し、学園のテラスで一息つくかれんたち。売店のおばちゃん『おタカさん』は、そんな彼女たちに理事長からの差し入れを渡すと、笑顔でねぎらいの言葉をかける。そんなおタカさんの胸元には、誰も気づいていないようだが、理事長がしていたのと同じブローチが輝いていた…。
のぞみの母『夢原恵美』とりんの母『夏木和代』は学生時代からの親友。家族ぐるみの付き合いは、娘たちが産まれた今でも続いていた。そんなある日、のぞみの母・恵美が体調不良で熱を出してしまう。母を心配したのぞみは、ここぞとばかりに大ハリキリ! 今日ばかりは母をゆっくり休ませようと、自分から家事をすると言いだした。だがのぞみは何をやっても失敗ばかり…。熱を下げるために氷とタオルを用意するはずが、あやまって廊下で転倒。洗い物をすれば皿やコップを割り、洗濯でもトラブルを…。 のぞみの不器用さは、仲間たちも良く知っていた。かれんが生徒会の資料運びを頼んだ時は、その資料の束をあやまってバラ巻いた。うららが勉強を教えてもらおうとした時は、気づくと自分がのぞみに勉強を教えていた。図書館の整理をこまちが頼んだ時には、本のタイトルを見ただけで居眠り。ナッツが店の掃除を手伝ってもらった時は店が水浸しに…。これは危ない。のぞみの母が心配だ…。りんから事情を聞いた仲間たちは、のぞみの家事を助けるために立ち上がる!! その頃、のぞみは自分の不甲斐なさを嘆いていた…。 母におかゆを食べさせようとしたのに、出来上がったのはコゲた謎の物体…。皿や調理器具も台所の流しにギッシリと詰め込まれ、のぞみは「自分には何もできないのかな…?」と落ち込んでしまう。そこへやって来たのは、りんの母・和代。彼女はのぞみを心配し、夕食を作りに来てくれたのだ。そこでのぞみは思わず打ち明ける。「私…何やってもうまくいかなくて、かえってお母さんに心配かけちゃった…。余計、具合…悪くなってなきゃいいけど…」。それを聞いた和代は、彼女に優しく告げる。 「お母さん、すごく嬉しかったと思うな。自分のために一生懸命頑張る子供の姿を見たら嬉しいものよ。元気が出るに決まってるじゃない」。これで励まされたのぞみは、卵を買いにスーパーへ直行。のぞみのために夕食の買い物をしていた仲間たちと合流すると、そこでアルバイトをしていたというガマオと戦闘する。そしてりんたち仲間を加えて自宅に戻ると、母のために卵入りのおかゆを作り始めるのだった。しかし五人の家事の腕ものぞみと大差なく、台所では大騒ぎ!! 「やれやれ」と、恵美どころか和代まで頭を抱えてしまう…。
秋元こまちの夢は、人を感動させられる作家になること。特に、のぞみの父のような童話作家が目標だ。そのためにコツコツと作品を書き上げ、仲間たちに感想を求めようとする。作品のタイトルは『海賊ハリケーン』。胸が躍るような大冒険活劇だ。だが、仲間たちが「面白い」と絶賛する中、ひとりナッツが呟く。「…何を訴えたいのかがわからない」。こまちは慌てて説明しようとするが、文章で訴えられないのなら意味がない…と、ナッツはいつものクールな態度で突き放した。別に、悪気があってそう言ったのではないのだが…。 いくらナッツがパルミエ王国一番の読書家だとは言え、あれはあまりにも酷すぎる!! 確かに彼は正直に感想を言っただけだ。だがその不器用な発言は、こまちを深く傷つけてしまう…。すまないと思う気持ちはある。しかし、感想は正直な気持ちだから間違ってはいない。彼女にどう接したらいいか、本で調べれば分かると考えたナッツだが、そんな本などどこにもない…。一方のこまちは、深く落ち込んだままだった。あの作品は自信作だった。それを否定された今、夢を諦めた方がいいのかも…。 翌日、ナッツハウスにこまちの姉『秋元まどか』がやって来た。彼女は妹の代わりに…と、ナッツが好きな豆大福を届けに来てくれたのである。そこで再び、彼に反発するかれんたち。「正直に言えば、相手を傷つけてもいいの?」。そんな中、まどかがナッツをフォローした。「ナッツさん、気にしなくていいよ。少しキツく言われたくらいでスネるあの子が弱いだけだから」。その言葉に煽られるようにして、さらにヒートアップするのぞみたち。あの作品には元気づけられた、技術よりも書き手の熱意が大切!! 意を決したナッツは、まどかに頼んで秋元家を訪れることにするが…。 だがこまちはと言うと、やはり作家の夢を諦めようとしていた。そこでナッツは語気を強める。「夢はどうする!? そんなに簡単に諦められる事なのか!? お前の夢に対する気持ちはその程度か!?」。さらに彼女は、ナイトメアとの戦いの中でも気付かされた。「失敗してもいい、またやり直せばいいんだ!! 大切なのは諦めない強い意志!!」…そうしてようやく立ち直ったこまちは、照れながらも適切なアドバイスを送ってくれたナッツとも仲直りし、またチャレンジし直そうと決意するのだった。その一方で、ナッツは相変わらず不器用なままのようで…。
ナッツ効果でナッツハウスの商品はすべて売り切れ。「新しい商品を考えないといけないな」…一同が頭を悩ませる中、りんは一心不乱にアクセサリーを作っていた。スポーツ以外に興味を示さなかったりんがアクセサリー!? 今になってオシャレに目覚めたの!? おまけに部活の道具が入ったバッグをナッツハウスに忘れて帰るなんてありえない!! 彼女の様子を奇妙に思ったのぞみたちは、その理由を突き止めようと、全員そろって彼女の家を訪ねてみる。そこで目撃した真実とは、何と…!? お客さんの青年を接客していたりんの様子から、一同は彼女の変化の理由を知った。そうか、りんはあの青年に恋をしていたのだ!! それを決定付けたのは、のぞみの思わぬ一言。「前にりんちゃんがアクセサリーを身につけた時って、確か好きな人ができた時…」。相手の青年は、どうやら優しくて良い人のよう…。全面的にバックアップする事を決意したのぞみたちは、照れて強がるりんに協力。素敵な服に着替えさせると、青年の自宅へと配達のお仕事に行かせるのだった。 「おそろいになるから」とナッツが渡してくれたブレスレットを握って、青年の家の前でモジモジするりん。自分がしているのと同じブレスレットをしてくれたら、どんなに嬉しいだろうか…。そう思うからこそ、彼女はドアベルの前で不安に駆られてしまった。チャイムを鳴らすだけなのに、それがなかなかできないもどかしさ。だがそんな淡い想いも一瞬にして吹き飛んでしまう。何と青年には恋人がいたのだ!! しかもりんが届けた花は、その恋人に渡すためのもの。告白しようとしていた彼女はショックを受けてしまう…。 自分がしていたブレスレットと、ナッツが渡してくれたブレスレット。それを「いつもお店に来てくれるから」…とごまかしながら二人に渡し、りんは青年への想いを断ち切ろうとした。だが落ち込む暇もなく、ナイトメアの刺客『ギリンマ』が襲い掛かる!! その中で大切な事に気付かされるりん。そうだ、失恋くらいで落ち込んでちゃダメなんだ!! 「私はいつだって前向きでいたい!!」。戦闘後も過剰に心配してくれるのぞみたちに心強いものを感じたりんは、そうやって少しずつ失恋のショックから立ち直っていくのだった。
普段の生徒会長…水無月かれんってどんな人!? 新聞部に届いた、生徒からの多くのリクエスト。それに応えようと、今度の『サンクルミエール通信』で生徒会長の特集が組まれることになった!! しかもただのインタビューではなく、自宅に押しかけて、知られざるプライベートをリポートするという完全密着ドキュメント。誰かをゲストに呼んだりせず、かれん本人に迫る注目の企画である。たったひとりの記者『増子美香』の狙いは、ズバリ『素顔の生徒会長』。果たして、どんな素顔が隠されているのだろうか…!? 日曜日。訪れた増子を快く出迎え、取材は落ち着いた雰囲気で始められた。しかし異変はすぐに訪れる…。見たこともない『お手伝いさん』が、次々と現れたのだ!! 変装しているようだが、あれは絶対のぞみたち…。心配して様子を見に来たなんて言い訳していても、理由はそれではない。面白がって見物に来ただけなのだ。今日は、かれん以外は人払いをすると増子に約束したのに…。とりあえず増子に悟られないよう、のぞみたちをあしらうかれん。しかし仲間たちはさらに面白がって…。 かれんは最後までのぞみたちを隠すつもりだったようだが、結局はバレてしまった。「もー!! あれほど邪魔しないでって言ったのに!!」…ゾロゾロと出てきたのぞみたちに、ついに爆発する彼女。しかしその様子を、増子は意外そうな表情で見つめた。「何か…意外な感じがする」…増子が知っているかれんは、常に冷静で感情をあまり表に出さないタイプ。しかし今日の彼女は、怒ったり、ムキになったり、凄く活き活きとしていた。その疑問に、執事の『じいや』が答える。「あの方たちが遊びにいらっしゃるようになってから、お嬢様は変わられました」。 増子はじいやの話から、本当はかれんが寂しい想いをしていたこと…。のぞみたちとの出逢いで、すっかり明るくなったことを知った。仲間…その言葉を意識した途端、彼女はふと呟く。「何か…羨ましい」。新聞部とは言え、記者は自分だけ。そんな環境が、思わず重なったのである。さらに彼女は、アラクネアの襲撃に際しても、謎の戦士たち(プリキュア)の仲間を想う心に深く感動。これまでは独断で記事を掲載する強引さがあったものの、プリキュアに関しては本人たちの承諾を得てから、改めて取材しようと心に決めるのだった。
ナッツハウスの前をうろつく、怪しげなサングラス二人組…。不審に思ったナッツが問いただしたところ、驚くべき正体が明かされた!! ひとりは『春日野平蔵』…うららの祖父。もうひとりは『春日野ミッシェル』…うららの父親だったのだ!! 平蔵は自分がもっと若ければ、のぞみたちにアタックしただろうと冗談を言うほどの元気な老人。ミッシェルは、日本にやって来て二十年になるというフランス人である。二人ともうららの様子がおかしいと聞かされ、心配になって様子を見に来たらしいのだが…。 平蔵とミッシェルに「うららの様子がおかしい」と教えたのは、マネージャーの『鷲雄浩太』だった。それで心配のあまり影から見守ろうとしたのである。どうやら父も祖父も、昔からこのような調子だったらしい。気がかりな事がある時には、何を置いても彼女を優先してくれたのだ。それが彼女にとっては、嬉しいやら照れくさいやら…。それもこれも、母親がすでに病気で他界しているため。祖父も父もマネージャーも、過保護なくらい心配してくれていたのである。そしてその想いは、のぞみたち仲間も一緒…。 やっぱり、ここ最近のうららは様子がおかしい!! 気がついていたのぞみたち四人を加え、こっそりと後をつけてみることにした一同。マネージャーによれば、仕事場でもソワソワしたり、ノートを覗き込んでクスクスと微笑んでいたことがあったという…。そして今、彼女はそのノートを見つめながら、どこか仕事に挑む時と同じような真剣さで買い物をしている。「この買い物、絶対に何かある」…確信する鷲雄マネージャー。そんな中、路地裏に入ったはずのうららが突如姿を消してしまった!! うららを連れ去ったのはギリンマだった!! その中で明かされた母との思い出…。実は彼女のノートには、母との思い出がたくさん詰まっていた。共に過ごした短い時間。母特製カレーのレシピ…。だから今回、その特製カレーを再び作ってみようと思い、ノートを頼りに色々と計画を立てていたのである。すべては母のカレーを囲み、父や祖父と楽しく過ごしたあの日の思い出を再現するために…。ギリンマを撃退したうららは、その事を素直に告白。祖父たちを心配させた事を詫びた。そしてその夜、念願だった母の味を再現したうららは、おいしそうにカレーを食べる一同を満足そうに見つめるのだった…。
うららの夢は、女優さんになって多くの人たちに夢を分け与えること。そのための発声練習は欠かさないし、一日でも早く素晴らしい演技力を身につけたいと願っていた。そんな彼女にもたらされたのは、歌手デビューのチャンス。どうやら先日のぬいぐるみショーのステージを関係者の偉い人が見ていたらしいのだ。しかし、うららは何故か浮かない顔…。のぞみやりんが大漁旗を作って応援しようと張り切っているのに、大騒ぎする仲間たちの中で沈んだ表情をしていたのである。それは、自分で歌詞を書かなければならないから? それとも…。 新曲デビューイベントの会場も決定し、応援に行こうと今から練習するのぞみたち。だがうららは、そんな状況に耐えられずナッツハウスから飛び出してしまった。夕日の橋の上で、ひとり落ち込むうらら。その時になって、ようやくのぞみたちは知った。彼女は女優さんを真剣にめざすあまり、歌手デビューは寄り道にしかならないと考えていたのである。「迷ってないで、やってみればいいんじゃない?」…のぞみは笑顔で言う。「みんなに笑顔を分け与えたいなら、それは女優さんも歌手も同じだと思うけどな…」。 演技と歌の違いはあるけれど、うららが頑張った分、その想いは“みんな”に届く…。のぞみの励ましを受け、ようやくうららは本気になって取り組む決心ができた。歌詞を考え、イベントのギリギリまで曲をよく聴いて、何度もくちずさむ…。客席が空席だらけになるのでは?と心配したのぞみたちも当日はチラシ配りに奔走し、全力でバックアップしてくれた。だがそんなうららの前に、またもやあの怪人が現れる…。警備員のアルバイトをしていたガマオが、ドリームコレットを奪おうと接近して来たのだ…!! 大事なステージ衣装をコワイナーに変身させられ、何としてでも取り返そうと抵抗するうらら!! のぞみたちも合流し、一同は彼女の夢と想いを守るために戦った!! だがガマオとコワイナーを撃退して衣装を取り戻したものの、それはもうボロボロになってしまってステージには使えない…。だがココとナッツがあらかじめ別の衣装を用意しておいてくれたおかげで問題は解決。うららはのぞみたち仲間と共にステージに立ち、客席を魅了するのだった…。「春日野うらら、これからもよろしくお願いします!!」。
いつものように学校へと急ぐのぞみは、登校途中でカワイイぬいぐるみを拾う。だがそのぬいぐるみがカバンに入れたとたん、ニヤリと笑ったことにのぞみが気付くはずもなかった。そして待ち遠しいお昼ご飯の時間。今日のおかずはふんわり甘いたまご焼きだと喜んでいたのぞみだったが、なぜかお弁当箱はカラッポになっていた。あまりのショックに固まってしまうのぞみ。しかしその話を聞いたナッツから豆大福をもらい、のぞみはふたたび元気を取り戻す。…が、ちょっと目を放したスキに豆大福は今朝拾ったぬいぐるみに全部食べられてしまっていた。 ぬいぐるみみたいな生き物が豆大福を食べて、しゃべったことにおどろくのぞみ。しかしりんたちはココとナッツを指さして何を今さらと冷静な態度だ。そのココとナッツを見て、今までぬいぐるみのふりをしていたミルクは急に態度を変える。実はココとナッツはパルミエ王国の王子様であり、ミルクはそのお世話役見習いだったというのだ。だけど王国が襲われたときにみんなと離ればなれになり、ミルクはそれからずっと逃げ回っていたという。でも自分のお弁当や豆大福を食べられたうえ、ナマイキな態度をとるミルクにのぞみは納得がいかなかった。 ナッツハウスから帰る途中、みんなからミルクが今まで見知らぬ世界を一人で暮らしていてきっと心細かったのではないかと言われて、ようやく許せる気持ちになるのぞみ。そのころミルクはココとナッツのためにお夕飯を用意すると、ナッツハウスの外へ買い物に出かけてしまう。ココとナッツはあわててその後を追いかけたが、そこへドリームコレットを奪おうとギリンマが現れた。このココとナッツのピンチに駆けつけるミルク。「パルミエ王国が復活したとき、お二人がいなければいけませんミル!」ミルクは自分の体を盾にして必死に二人を守ろうとする。 そんなミルクを笑い、夢をバカにするギリンマ。そこへのぞみたちが駆けつけ、プリキュアに変身してギリンマとコワイナーに戦いを挑んだ。たった一人でさみしい思いをしてきたミルクの夢を守るため、必死にココとナッツを守ろうと勇気をふりしぼったミルクのため、一生懸命に戦う5人のプリキュアによって敵は撃退された。しかしそんなのぞみたちに感謝もせず、また憎まれ口を言うミルク。でもようやく安心したのかスヤスヤと眠ってしまう。そのようやく安心したような寝顔を見て、今まで無理をしてきたミルクの気持ちをみんなは理解していた。
今日はナッツハウスのバーゲンセール。のぞみたちも開店前のお手伝いにやって来ました。しかしミルクは自分がいれば大丈夫だとのぞみたちに対抗心を燃やし、お手伝いをがんばります。だけどココとナッツの役に立つどころか、失敗ばかりで落ち込むミルク。そこでミルクは値札を持って、自分をナッツハウスの商品として売ろうと考えるのでした。そんなミルクを見つけた取材中の美香は、一目で気に入って買おうとしてしまいます。大あわてで美香を止めるのぞみたち。結局ココに間違えて店に出したんだと言われて納得してあきらめる美香でしたが… どうしてあんなことをしたのかと聞くみんなに、ミルクは自分を売って、その後こっそりと戻ってくることを繰り返せば、ココとナッツにお金がいっぱい手に入ると言うのでした。そんなミルクの間違った考え方をしかるココとナッツ。そのきびしい言葉にすっかり落ち込んでしまったミルクは、もう役立たずの自分はナッツハウスにいることはできないと家出をしてしまうのでした。しかしミルクが家出したことに気がついたみんなは、すぐにその後を追いかけます。だけどすでにミルクは、アラクネアに見つかって捕まってしまったのでした。 アラクネアに捕まったミルクを追いかけて、怪しい水槽が並ぶ場所へと誘い込まれるのぞみたち。現れたコワイナーを倒して、ミルクを取り戻すためにプリキュアへと変身します。「アンタたちがひどいことを言ったから家出したんじゃない?」と言うアラクネアに、本当に大事な仲間だからこそ、きびしい言葉をかけると言い返すプリキュアたち。そして今まで一人ぼっちでさみしい思いをしてきたミルクのためにも絶対みんなのもとに連れ帰ると、がんばるプリキュアたちは見事な連携攻撃でミルクを取り戻し、コワイナーを倒すのでした。 今回の事件をきっかけに反省して、ちょっぴりおとなしくなったミルク。でもこまちの持ってきたサンクルミエール通信で、自分のことがかわいくて気品があるとほめられていると知ると、またいつもの調子に戻ってしまいます。そしてココからミルクが人間でいうと中学生で、のぞみと同じくらいの歳だと聞かされておどろくのぞみたち。そのおどろいているスキにまたのぞみの豆大福を食べてしまうミルク。いつもの調子に戻って、またしてものぞみとケンカをするミルクを見ながら、みんなは確かにのぞみとミルクが同じレベルだと納得するのでした。
ビーズを使ってナッツハウスの飾りを作っていたのぞみたち。でもイタズラしたミルクを追いかけた拍子に、のぞみはその飾りを壊してしまいます。ここ数日の苦労が水の泡になって怒るりん、かれん。うららと、こまちがなだめようとしますが、かえって怒らせてしまい5人の仲は最悪の状態になってしまうのでした。翌日のランチの時間、いつもの場所で一人っきりで落ち込むのぞみを励ますココ。昨日の騒ぎで残ったビーズを使って作ったキーホルダーをココからもらって元気を取り戻したのぞみは、みんなと仲直りすることを「けって~~い!」するのでした。 いつもと違って気まずい雰囲気で学校から帰るこまちとかれん。そこへ黒い仮面を持ったギリンマが現れます。プリキュアに変身して迎え撃つ二人でしたが、ギリンマは黒い仮面を付けて怪物のような姿になって襲ってきました。そのスゴイ攻撃の前に倒されてしまうキュアミントとキュアアクア。そして二人はナイトメアの大幹部カワリーノによって黒い球に閉じ込められ、悪夢の世界へと落とされてしまいます。これこそが、いつも5人で力を合わせて戦うプリキュアを倒すため、5人をバラバラにしようというカワリーノの作戦でした。 一人で学校から帰るりんを追いかけて、のぞみのことを聞くうらら。でもりんはのぞみのことをまだ許せず、思わずうららにもつらく当たってしまいます。そんな時、路地裏でピンキーらしいものを見て追いかける二人。しかしそれはナイトメアの罠。怪物化したギリンマを前にしてプリキュアに変身した二人でしたが、バラバラでは勝てるはずもなく、キュアルージュがあっという間に倒されてしまいます。一人がんばるキュアレモネードも奮闘むなしく敗れます。そして二人もカワリーノによって、悪夢の世界へと引きずりこまれてしまうのでした… さっき感じた嫌な気配に、まだナッツハウスへと来ないりんたち4人を心配するのぞみや、ココ、ナッツ。そんな時、カワリーノがのぞみたちの前に姿を現します。捕まえた4人の仲間の命が惜しければドリームコレットを渡せというカワリーノに、のぞみは「みんなを傷つけたらコレット壊すから!」と強気に出るのでした。その言葉に押されて仕方なく、のぞみたちをナイトメアの本部へと連れて行くカワリーノ。でもそこで待っていたのはナイトメアの支配者であるデスパライアと、絶望の仮面を付けさせられた4人のプリキュアたちの姿でした!
ナイトメアの本部に乗り込んだのぞみたちの前に現れたのは、絶対外れることのない絶望の仮面を付けた4人のプリキュアでした。怒ったのぞみはキュアドリームに変身しますが、仲間だったはずのみんなに押さえつけられ絶望の仮面を付けられてしまいます。勝利を確信したカワリーノは、5人のプリキュアを奈落の底にある異次元空間へと落とすのでした。しかしココは危険を承知で、みんなの後を追って異次元へと向かいます。そのころ異次元の中にある夢の世界へと落ちたのぞみたちは、つらい現実を忘れて楽しいだけの偽りの世界にひたっていました… 美味しいものを食べて、みんなと仲良くしているのに、何かを忘れているような感じで妙に落ち着かないのぞみ。その気持ちはココからもらった鈴付きのキーホルダーを見ると強くなりました。そのころ異次元では、ようやくのぞみを見つけたココが必死に呼びかけていました。その言葉が夢の世界にいたのぞみに届いて、楽しいだけじゃダメ、今をあきらめずに頑張らなきゃいけないという気持ちを思い出させます。そして夢を取り戻したのぞみの強い気持ちによって、絶対に外れることがないと言われた絶望の仮面が、ついに砕かれるのでした。 そしてのぞみとココは、絶望して夢の世界にいるりんたちにも語りかけます。「5人一緒なら無理なことなんて何もない、何でもできるんだよ!」のぞみの言葉によって、みんなは希望を取り戻すのでした。そしてみんなの絶望の仮面も砕かれて、プリキュアたちはナイトメアの本部へと戻ってきます。その姿を見て怒り心頭のカワリーノは、今度こそプリキュアたちを倒そうと、闘技場のような場所へとみんなを引きずり込むのでした。ふたたび現れた怪物化したギリンマを相手に、プリキュアはお互いを助けあいながら5人の力を一つに合わせて戦います。 しかしカワリーノはギリンマをさらにパワーアップさせてしまいました。でもプリキュアの5人は、もうどんな敵が相手でも絶対にあきらめることはありません。そんなプリキュアの戦いを見て、ミルクのみんなを助けたいと思う強い心が新たな力を生み出します。そして新たな必殺技「プリキュアファイブエクスプロージョン」が決まり、ついに強敵ギリンマを倒すのでした。その後、ナッツハウスに戻ったみんなは協力してビーズを使ったチョウの飾りを完成させます。みんなと一緒に作ることができて、ミルクはちょっぴり照れていたのでした。
夏休みに入って、のぞみはとっておきの計画を立てました。それはみんなで集まって旅行をするプリキュア合宿。でもノートまで作って一人ではりきっていたのぞみだったけれど、考えていたのはおやつのことだけ、みんなのスケジュールや行き先などはまったく考えていませんでした。そこでみんなの夏休みの都合を聞くと、かれんが別荘を持っていることがわかりました。しかも島一つまるごとだと聞いて、みんなは目を輝かせます。みんなが一緒に行くことをかれんがOKしたことで、プリキュア合宿の場所が「けって~~い!」するのでした。 そして次の日。合宿に必要なものを買うために、のぞみたちはスーパーへと買い物に出かけます。お菓子を山ほどカゴに入れるのぞみとうらら。ジュースをオレンジにするか、グレープにするかでにらみ合うりんとかれん。みんな楽しそうに買い物をしますが、いつの間にか買い物カゴの中がスゴイ量になってしまいました。そこでりんのキビシイいらない物のチェックが入ります。でもラジカセをいらないと言うりんに、合宿で絶対必要なものと言うのぞみ。そんな時、突然明かりが消えて、どこからか不気味な笑い声が聞こえてきました… アラクネアが現れ、ラジカセをコワイナーに変えてしまいます。プリキュアに変身して戦うみんなだったけど、アラクネアの力によってパワーアップしたコワイナーに、ピンチになってしまうのでした。もうあきらめろと言うアラクネアに、必死に立ち向かうドリーム。そしてこの間のようなつらい思いをしないよう、合宿の楽しい思い出をラジカセに残しておきたかったというドリームの言葉に、みんなもあんなことにもうなりたくないし、もう2度とならないと決意を新たにしてコワイナーに立ち向かいます。そんな時、突然ドリームの胸のリボンが光りました! リボンの中から、ドリームの新しいアイテム“ドリームトーチ”が現れます。その新しい必殺技“プリキュアクリスタルシュート”によってコワイナーも倒されました。プリキュア合宿の目的がわかって、のぞみがただ遊びたいだけでないことを知り感心するみんな。のぞみも心の中にみんなの声を残せばいいと、ラジカセを買うことをあきらめます。でもカゴの中はまだいっぱい。ココとナッツ、それにミルクがいつの間にか自分たちの大好物のシュークリームや豆大福、チョコを入れていたからです。そしてまた、りんのチェックが始まりました…
かれんの別荘がある島へとやって来たのぞみたち。青い海に、緑あふれる森、一人ずつに用意されたステキな部屋と、のぞみたちはそのあまりの豪華さにビックリ。その雰囲気にココとナッツは、自分たちのいたお城のことを思いだしました。そしてみんなで円陣を組んで、これからはりきって遊ぶことを誓うのぞみたち。のぞみとりんとうららは海に出て、晩ご飯のおかずになるものを釣ろうとがんばるのでした。一方、かれんはさっそうと水上スキーを楽しみます。そのころこまちは小説のアイディアを探しに、一人で森の中へと入っていきました… こまちは森の奥でピンキーを遊ばせているナッツを見つけます。ナッツはピンキーも遊びたいだろうと、一人でお世話をしていたのでした。ナッツと一緒にピンキーのお世話をするこまち。遊びつかれたピンキーを寝かしつけて、二人は見晴らしのいい丘へと落ち着きます。こまちのそんな姿を見てナッツは、こまちのやさしい心にあらためて気付きました。そして「…こまちといるとなぜか安らぐ」と、感謝するのでした。その言葉を聞いたこまちは、急にドキドキしてナッツの顔を見られなくなってしまいます。そしてあわててその場から離れるのでした。 楽しい夕食も終わり、忘れ物を捜しに船へと戻ったのぞみとココ。そこでキレイな星空をながめながら、ココのためにも必ずピンキーを集めてパルミエ王国を取り戻すことを誓うのぞみ。それを聞いたココはパルミエ王国に帰ったら、まず最初にのぞみを招待することを約束します。お城の舞踏会にあこがれていたのぞみは大喜び、そこでココはそんなのぞみをダンスにさそいました。星空の下、二人っきりでダンスを楽しむのぞみとココ。でもせっかくの楽しい時間を、この島まで漂流してきたガマオが現れて、台無しにしてしまいます。 仮面を付けられた海がコワイナーになって襲ってきました。その強力な攻撃に苦戦するプリキュアたち。しかし壊された自然を見て、キュアミントの怒りが爆発します。その気持ちに応えるかのようにキュアミントの胸のリボンから“プリキュアシンフォニー”が現れました。そして新たな必殺技“プリキュアミントシールド”がコワイナーに炸裂して、島は無事守ることができるのでした。思わぬハプニングもあったけど楽しかったプリキュア合宿。最後は部屋が広くて落ち着かなかったため、みんなで一緒のベッドでゆっくりと休むのでした。
サンクルミエール学園にある使われていない旧校舎。そこには昔ローゼット伯爵という人が住んでいたお屋敷がありました。でもローゼット伯爵は、愛する恋人が事故で死んでしまってからすっかり気を落としてしまい、その後を追うように亡くなってしまいました。それ以来、恋人の命日になるとローゼット伯爵の幽霊が現れて、同じ年ごろの女の子を見つけると手を伸ばしてくるという――こまちの話すその話しを怖がるみんな。特に怖がりのりんは大変です。そしてこまちの発案で、みんなはその命日の夜に旧校舎へ肝だめしに行くことにしました。 幽霊に会えるとワクワクしているこまちを先頭に旧校舎の中へと進むみんな。でもそこにはプリキュアに恐怖を与えようとアラクネアが潜んでいたのでした。アラクネアのあやつるガイコツを見て逃げだしたりんは、みんなからはぐれて一人っきりになってしまいます。そんなりんの前に現れたのは幽霊をスクープしようとしていた美香でした。美香と一緒に行動するりんでしたが、またしても現れたガイコツから逃げ出すときに一人になってしまいます。そこへ今度はローゼット伯爵の幽霊が現れて、りんに向かってスーッと手を伸ばしてきたのです。 のぞみたちは気絶していたりんを見つけます。りんの話しと、美術室で見た彫刻と絵からローゼット伯爵が、恋人にそっくりなりんに髪飾りをあげようとしていることを推理するこまち。りんはその思いを遂げさせるため、みんなからもう一度ローゼット伯爵に会うように説得されます。こうしてローゼット伯爵の元に向かったりんたちは、気がつくと花園に囲まれたお屋敷へと移動していました。そこにはにこやかな笑顔でローゼット伯爵がりんを迎えます。そしてローゼット伯爵がりんに髪飾りを渡そうとしたその時、アラクネアがその姿を現しました。 巨大なガイコツのコワイナーに壊されたお屋敷を見て怒るプリキュアたち。ローゼット伯爵の思いがつまったお屋敷を守るため、“プリキュアシンフォニー”を取り出したキュアルージュの新必殺技“プリキュアルージュバーニング”がコワイナーを倒します。ローゼット伯爵はそんなりんへ、自分のためにがんばってくれたお礼にと髪飾りをプレゼントしました。すべてが終わった後、ローゼット伯爵の幽霊をまだ怖がっている美香にりんは「思いが通じ合えば怖いものなんてない」と言います。そしてその髪にはローゼット伯爵からもらった髪飾りがついていました。
夏祭りにお店を出すことになり、こまちは自分の家の和菓子を使ったスペシャルかき氷を作ることになりました。もちろんのぞみたちも、その出店のお手伝いをすることを「けって~~い!」します。そしてこまちがかき氷のトッピングを考えている間、のぞみたちは出店に使う物を考えたり、カップに絵を描くなどお手伝いを進めます。お姉さんのまどかからも友達と協力して頑張れといわれ、いよいよこまちの考えたスペシャルかき氷が完成します。試食したのぞみたちの評判もよく、こまちは自信を持って明日の夏祭りの日を迎えるのでした。 夏祭りの当日、出店に使う予定の氷が届きましたが、こまちが目を放しているときになくなってしまいます。あわてて代わりの氷を探すこまちでしたが、どこの店も売り切れで氷が手に入りません。もうダメだとあきらめかけるこまちに、「自分が納得いくまで行動しないと、必ず後悔する」とかれんが言葉をかけます。それは中学一年生のときに、こまちが自信をなくしたかれんにかけた励ましの言葉でした。そしてその苦労を共に乗り越えて、二人は今のように仲良くなったきっかけの言葉でした。その言葉を思いだしたこまちは、かれんと一緒に頑張る決意をします。 しかし氷はやはり見つかりません。でものぞみたちの会話から、こまちは氷の代わりにおばあちゃんから送られてきた夏みかんを使うことを思いつきました。そしてかれんがテキパキとみんなに指示を出して、急いで出店の準備を進めます。こうしてみんなの努力もあって夏祭り用の新メニュー“こまちアラモード”が完成しました。ナッツも本格的な飾りを作ってこまちに渡します。その飾りを貼り付けるためのガムテープを買いに出かけたのぞみでしたが、途中でガマオと出会ってしまいました。襲ってきたガマオと戦うため、駆けつけたみんなはプリキュアに変身します。 お面から作られたコワイナーに苦戦するプリキュアたちでしたが、氷を盗んで食べた犯人がガマオだと知り、みんなの怒りが爆発します。お祭りを台無しにしようとするガマオを倒すため、キュアアクアが“プリキュアシンフォニー”を取り出し、新必殺技“プリキュアアクアトルネード”を炸裂させました。そして無事にコワイナーを撃退したみんなは急いで戻り、こまちのお店がついに開店します。出店はみんなの努力によって大成功。一度に30人前の注文が入るほどです。ようやく笑顔を取り戻したこまちを見て、かれんは少しは恩返しができたと喜ぶのでした。
夏休みも終わりに近づいたある日のこと、のぞみは宿題がまだ終わらずに困っていました。そこでうららから宿題の自由研究のヒントになるかもしれないと、自分の仕事先に一緒に来ないかとさそわれます。喜んで一緒についていくことにするのぞみ。それに興味を持ったミルクもナッツハウスの夏休みということで、ココとナッツと一緒にのぞみに着いて行くことになります。コンサート会場の楽屋へと入ったのぞみ。そこへ突然電話がかかってきました。誰もいないので仕方なくのぞみが電話に出ると、それは次の仕事のスケジュールの変更を伝える電話でした… スケジュールの変更を伝えようとマネージャーの鷲雄を捜すのぞみはコンサート関係者からうららのマネージャーに間違われてしまいます。そこへ急にキーボードの人が来れなくなったとの連絡が! そこでのぞみはその代わりとしてかれんを呼びました。そのおかげで無事にコンサートは成功、うららたちは次の現場である時代劇の撮影所に向かいます。しかし今度は和服の着付けができる人がいなかったり、セットの花がなかったりと次々に問題が起きてしまいました。でものぞみは着付けのできるこまちや、花屋のりんに頼んであざやかに問題を解決します。 監督からエキストラが足りないと言われて、のぞみはみんなに時代劇の出演を依頼しました。みんなそれぞれ時代劇用の衣装に着替えて、ノリノリで撮影を開始します。でもそのエキストラの中に、プリキュアを倒そうと追ってきたブンビーがいました。みんなのいるところから離れて、のぞみたちはプリキュアに変身して巨大鎧武者のコワイナーと戦います。しかしそのパワーに苦戦してボロボロになってしまいました。今日一日自分のために手伝ってくれたみんなの危機を救おうと、キュアレモネードは“プリキュアシンフォニー”を取り出します。 コワイナーに炸裂するキュアレモネードの新必殺技“プリキュアレモネードシャイニング”。ブンビーも逃げ去り、撮影も無事に終わってホッとするみんな。でも結局のぞみの自由研究のヒントは見つかりませんでした。落ち込むのぞみでしたが、今日のうららのスケジュールを書き込んだ手帳を見て、みんなはその細かく書かれたメモや感想におどろきます。うららのために一生懸命にメモをしたのぞみでしたが、これが自由研究になると言うみんな。こうしてのぞみは、芸能マネージャーという普通では体験できないことを自由研究にすることになるのでした。
いつものようにミルクにチョコレートを取られて、ナッツハウスの中を追いかけるのぞみ。しかしみんなからなだめられて、少しおちついて話し合うことにしました。でも話をしているうちにまた少しずつ口ゲンカになってしまいます。そしてパルミエ王国のお世話役見習いとしてのプライドを持っているミルクに対して、「ミルクがお世話役にふさわしいのか?」と言ってしまうのぞみ。その言葉に怒ったミルクも、ついつい「自分の夢も持っていない人に王国の未来を託したくない」、「のぞみはプリキュア失格!」と言ってしまうのでした… ミルクから「プリキュア失格」と言われて落ち込んで家へと帰ってしまうのぞみ。ミルクもショックで部屋に引きこもってしまいます。二人のことを心配するみんな。のぞみは自分の部屋でミルクに言いすぎたことを後悔して、変身アイテムのピンキーキャッチュを外してしまいます。そのころミルクの部屋にかれんがやって来ました。のぞみには人を素直にさせる力があるからミルクも自分の本当の気持ちをぶつけるようにと、かれんはアドバイスをします。その言葉を聞いてちょっぴり元気になるミルク。でもそんな時、ナッツハウスにアラクネアがやって来ました。 今までの失敗を取り返そうと必死のアラクネアの猛攻に、のぞみを欠いたプリキュアはドリームコレットを奪われてしまいます。しかしこの危機に気付いたのぞみがみんなの前に姿を現しました。さっきは言いすぎたと、ミルクにあやまるのぞみ。でもココやナッツやミルクのためにプリキュアとしてパルミエ王国を復活させたいと、誓いを新たにしてアラクネアと戦います。キュアドリームが戦いに加わったことで、いつもの力を取り戻したプリキュア5に敵はありません。アラクネアを倒し、無事にドリームコレットを取り戻すのでした。 しかし後のないアラクネアは黒い仮面の力を使って巨大な怪物になってしまいます。その強大な力にピンチのプリキュア5。でもその時、今度はミルクが自分の正直な気持ちをのぞみに伝えます。その想いが形となるかのように姿を変えたミルクの力を加え、プリキュア5の必殺技「プリキュアファイブエクスプロージョン」がアラクネアに炸裂します。そしてすべてが終わって仲直りするのぞみとミルク。でもちょっとしたきっかけで、またいつものようなドタバタになってしまいます。ですが、今までに比べると二人の気持ちは確実に近づいていたのでした。
ある日のこと、のぞみとりんは先生の姿をしたココが、女生徒からラブレターをもらっているところを目撃します。さらにナッツハウスで、ミルクからココが今までにもいっぱいラブレターをもらっていて、そのたびにキチンと一人一人に返事を書いていることを聞きました。その話を聞いたのぞみは、ココが自分に隠し事をしていると思いこみ、ショックでナッツハウスから飛び出してしまいます。そんなのぞみの姿を見て、みんなが心配する中、ココは「心配いらないよ、のぞみなら話せばきっとわかってくれるだろう」と言いますが… 自分を避けるようになったのぞみに途惑うココ。そんな時ナッツがココの前に現れます。パルミエ王国では王子として国民のために働き、今は先生として生徒のために一生懸命でいつも他人のことばかり大事に考えるココに、少しは自分を大切にしろと忠告するナッツ。一方ののぞみも、りんから「このままでいいの?」と言われ、自分の気持ちを整理するためにもココと話し合おうと考えるのでした。しかしそこへ新たに組織を改変したナイトメアの新幹部ハデーニャが現れ、ココとナッツをボロボロにしてドリームコレットを奪ってしまいます。 異変を察知したミルクから、ココとナッツの危機を知ったのぞみたちは、プリキュアに変身してハデーニャに戦いを挑みました。ココを倒されて怒りに燃えるドリームでしたが、ハデーニャの用意した新しい仮面から生まれたコワイナーは、今までのコワイナーより強化されていて苦戦します。そんなドリームの姿を見たココは、今までのつらかったことを思い出していました。パルミエ王国が崩壊しハデーニャに追われ、ナッツと生き別れて、たった一人でドリームコレットを捜していたとき、それを救ってくれたのはキュアドリーム・のぞみでした。 思わずドリームの名を叫ぶココ。その想いに応えるかのようにドリームの技がコワイナーに炸裂、その衝撃でハデーニャに奪われていたドリームコレットも取り戻します。そして翌日の朝、学校に急ぐのぞみをココが待っていました。その手にはのぞみへ想いを伝えようと手紙が握られています。でもその内容は白紙でした。一生懸命考えたけれど、のぞみへの想いをどうしても言葉にできなかったというココ。しかしそんなココの気持ちはしっかりとのぞみの心に届き、誤解が解けた二人はいつものように仲良く学校へと向かうのでした。
街でウェディングドレスを見ているときに、偶然まどかと出会ったりん。まどかは今度結婚をすることになった友だちの未来(みく)の結婚式の準備をしていたのでした。その後、ナッツハウスに立ち寄った未来は一つのブレスレットを見て、そのデザインを大変気に入ります。そしてそのデザインをしたのがりんだと聞いて、結婚式で使う予定のティアラのデザインをお願いするのでした。大事な結婚式に使うというティアラの製作を頼まれて緊張するりん。のぞみはリラックスさせるために、「平気平気、りんちゃんなら何とかなるなる」とりんを励ましますが… 女の子にとって一番大事な日である結婚式について熱く語り始めるりん。みんなも次々に理想の結婚式についての夢を語ります。ドラマチックな結婚式を想像するこまち。コンサートみたいな結婚式を考えているうらら。かれんは白むくで和風な結婚式を、のぞみは色々な衣装に着替える結婚式を夢見ていました。もちろんミルクも立派な乙女の結婚式を夢見ます。その乙女のパワーに圧倒されるココとナッツ。こうしてりんのデザイン作業が始まりますが、思ったようにいいアイディアが浮かびません。大好きな昼ご飯も食べずにデザインを考えるりんに、みんなは心配します。 そんなりんの所に未来が訪ねてきました。未来は自分の結婚式はみんなが手伝ってくれる手作りの結婚式なので、自分のために一生懸命に悩んでいるりんの気持ちがとてもうれしいと伝えます。その言葉を聞いたおかげで悩みが消え、りんのティアラ作りはそれから順調に進みました。そして結婚式の当日、完成したティアラを持って控え室で未来を待つりん。しかしそこへカワリーノの命令を受けたガマオが、ドリームコレットを奪いに現れました。大事なウェディングケーキをコワイナーにされ、怒りのりんたちはプリキュアになって戦います。 女の子にとって一番大切な日を踏みにじったガマオへの怒りに燃えるプリキュア5の前に、パワーアップしたコワイナーも敵ではありません。キュアルージュとキュアドリームの連続攻撃で倒されるコワイナー。そして何事もなく無事に結婚式は進んで、りんのデザインした幸せを呼ぶクローバーのティアラを付けた未来がみんなから祝福を受けました。最後に花嫁の投げたブーケを取れば、次の花嫁になれるというブーケトスが行われます。みんなブーケを取ろうと緊張する中、ブーケを取ったのはミルク。その必死な乙女心にみんなも笑うしかありませんでした。
サンクルミエール通信の最新号。そのトップニュースは、この間の試合に負けたフットサル部のことでした。そこに書かれている「練習不足!?」、「キャプテン辞任か?」などの文字を見て、その記事を書いた美香に抗議するりん。それはキャプテンが前の日に足をケガしたのにチームのメンバーが足りないからと、ケガをしているのに試合に出場してガンバっていたからでした。取材不足でそのことを知らずに記事を書いてしまった美香は、真実を知って大きなショックをうけます。昼休み、昼食も食べずに落ち込んでいる美香に、のぞみがパンを持って声をかけました。 最初は仲間たちとやっていたサンクルミエール通信でしたが、やがて一生懸命になりすぎて周りが見えなくなる美香について行けなくなり、一人また一人と新聞部を辞めてしまい、最後には美香だけになってしまったのでした。そのため取材不足でしっかりした記事が書けなくなったと後悔する美香。そしてサンクルミエール通信を廃刊して、新聞部を解散しようと思いつめてしまいます。そんな美香を止めようとするのぞみたち。しかしショックの大きい美香は部室の整理を始めてしまいます。そこへ美香を利用してプリキュアを倒そうと、ブンビーが現れました。 ブンビーに襲われている美香を助けに、のぞみたちが駆けつけプリキュアに変身して戦いを挑みました。しかし強力なコワイナーとブンビーの攻撃に苦戦します。プリキュアに対して仲間に頼って一人では何もできないと勝ち誇るブンビー。でもキュアドリームは「一人でできなくたっていいじゃない!」と言い返します。その仲間の大切さを語るプリキュア5の言葉を聞いて美香はハッとします。そして巧みなチームワークでプリキュア5はコワイナーを倒し、ブンビーを撤収させました。美香はいつの間にかカメラを手にして、戦いを撮影していた自分に驚きます。 お礼を言って立ち去ろうとする美香に、取材をしないの?と尋ねるキュアドリーム。その意外な申し出に途惑いながらも美香はプリキュアに取材をします。いろいろな質問をした最後に、自分にも仲間ができるかと尋ねる美香。プリキュア5の答えはもちろん「Yes!」でした。そしてサンクルミエール通信の最新号が発表されました。トップニュースは前回の雪辱に燃えるフットサル部の今野キャプテンの独占取材。プリキュアの記事がみんなの話題にならずに、のぞみはちょっと残念そうです。そしてその下には小さく新聞部の部員募集の記事が載っていたのでした。
白馬に乗ってさっそうと乗馬を楽しむかれん。ここはかれんの家にある乗馬用のコースで、もちろんかれんの乗っている白馬のチャーリーもこの家に一緒に住んでいるのです。そんなかれんの華麗な姿を見て、のぞみは思わず白馬に乗った王子様を連想し、お姫様になった自分を迎えにやって来た王子様のココを想像しました。そうやってみんなが楽しんでいる中、いつもと違っておとなしいミルク。みんなに進められてかれんと一緒にチャーリーに乗ろうとしますが突然倒れてしまいます。驚いてミルクにふれたかれんは、そのあまりの高熱にビックリするのでした。 ミルクの病気は人間でいうところの風邪のようなものでしたが、パルミエ王国では薬ではなく、キャッピーというピンキーの力によって治していた病気だったのです。いまだに見つかっていないそのキャッピーを見つけるため、手分けをして街中を捜しまわるのぞみたち。一人残ったかれんは、熱で苦しむミルクのお世話をするためにじいやから病人の看病の仕方を教わります。慣れない手つきながら懸命に看護をするかれんの想いが通じたのか、徐々に安らかな表情になっていくミルク。しかし急に雲行きが怪しく変わっていきます。それはドリームコレットを奪いにハデーニャが現れたからでした。 馬具に取り付いて誕生した馬のようなコワイナーに乗って攻撃を仕掛けるハデーニャ。キュアアクアはミルクを守るため、たった一人でこの強敵を相手にしますが、その力に圧倒されます。そこへキャッピーを見つけたのぞみたちが戻ってきました。しかし全員集合したプリキュア5ですらハデーニャとコワイナーのコンビに苦戦してしまいます。そんな時キュアアクアのもとにチャーリーが現れました。キュアアクアは愛馬チャーリーにまたがると、水の刃を剣にしたプリキュアシンフォニーを手に持って、ふたたびハデーニャとコワイナーに向かって戦いを挑みました。 人馬一体となって挑んだキュアアクアとチャーリーの息の合った攻撃の前に敵はいません。コワイナーは見事に倒され、ハデーニャも捨て台詞を残して逃げ去ります。そしてキャッピーの力によってミルクの病気も一瞬で治り、ミルクはいつもどおり元気を取り戻しました。ホッとしたところで、じいやがお茶とお菓子を用意したと聞いて部屋を飛び出すのぞみたち。かれんと二人っきりになったミルクは、一生懸命に自分を看病してくれたこと、ナイトメアから必死に守ってくれたことのお礼をかれんに言います。そんなミルクを見てかれんはニッコリと微笑むのでした。
真剣に何かを読んでいるナッツと、その前で緊張しているこまち。それはこまちの書いた小説「海賊ハリケーン」をナッツに見てもらっていたからでした。今までに何度もダメだしされて、今回でもう7回目。しかし今回はきびしいナッツの目にもかない、初めて認められたのでした。自分のことのように喜ぶみんな。でも一人暗い表情のナッツ。それはこまちの小説を読み、自分がパルミエ王国の門を開けたために、王国を崩壊させたことを思い出していたからです。いつまでもこだわってはいけないと言うココでしたが、責任感の強いナッツは心にまだ引きずっていたのでした… 夢に向かって進むこまちを見てうららも頑張ろうと、新しい衣装を買いに出かけました。のぞみたちもそれに付き合って、みんなでショッピングを楽しみます。その途中、のぞみはココから、こまちはナッツから、パルミエ王国にいたころの二人の話を聞きます。よく王国を抜け出して外の世界を旅してきたココと反対に、王子としての責任を果たすため王国の外にはけして出なかったナッツ。そんなナッツにココはいつも本をお土産に買っていたのでした。そのころのナッツはうれしそうに笑っていたと聞いたのぞみは、いつの日かナッツと一緒に笑いたいとココに話します。 待ち合わせ場所に早めに着いたこまちとナッツ。平和な一時を感じていると、その前にナイトメアの新しい刺客であるブラッディが現れます。強大な力を持つブラッディによってコワイナーの結界に閉じ込められてしまうこまちとナッツ。必死にコワイナーと戦うキュアミントでしたが、たった一人で苦戦します。それもそのはず、ブラッディはパルミエ王国を消滅させたほどの力を持つ強敵だったのでした。余裕を見せナッツにドリームコレットを渡すように迫るブラッディ。その圧倒的な力を見せられてすっかり戦う気持ちを無くしてしまったナッツは思わずドリームコレットに手を伸ばそうとします… そんなナッツに夢をあきらめないように励ますキュアミント。「パルミエ王国をよみがえらせるんでしょ、それがアナタの夢でしょ!」その言葉に自分を取り戻すナッツ。そしてキュアドリームたちも結界を破って現れます。形勢逆転!コワイナーを倒され、ブラッディも去って行きました。翌日、ナッツを励まそうとこまちはナッツハウスに向かいます。しかしナッツは平静を取り戻し、逆にこまちのことを心配していました。その優しい気持ちに思わず涙が出るこまち。その思いを文字にして書いたこまちは、今度はこの気持ちを一つにまとめようと思うのでした…
ナッツハウスにあわてて逃げ込んできたのぞみと、それを追いかけて飛び込んできたりん。それは今度開かれるサンクルミエール学園の校内マラソン大会で、のぞみを完走させるため一緒に走ろうとりんが持ちかけたからでした。去年の大会では見事一位になり、今年も一位になって二連覇を目指すりんと、マラソンが苦手なのぞみの特訓はこうして始まりました。そしてフットサル部の練習に家の手伝いがあるりんは、朝早くからのぞみと一緒にマラソンの特訓を始めます。しかしがんばりすぎるりんを見て心配したみんなは、何か自分たちにも手伝えることがないかと考えました。 いよいよ実際のコースを走ることにするのぞみとりん。そこへ二人と一緒に走ろうと、うららに、こまち、かれん、さらにココとナッツまでやって来ました。ミルクも気持ちは一緒だとみんなを応援します。しかし今までにたまった疲れからゴール間近でりんが倒れてしまいます。ただでさえ忙しいのに何故のぞみのためにそこまでがんばるのかと聞かれたりん。それは小学校のとき、レース中に転んでしまいレースをあきらめかけたりんに、のぞみが手を差し伸べて一緒に走ってくれたからでした。その気持ちをのぞみに返したいというりんの気持ちを聞いて、のぞみはマラソン大会で絶対に完走することを誓います。 ついに始まったマラソン大会。お互いの健闘を祈って、それぞれの目標にがんばるのぞみとりん。しかしいつの間にか変な場所へとやって来てしまいます。それはプリキュア5を倒し、ドリームコレットを手に入れてナイトメアの幹部になろうとするガマオの罠でした。変身してガマオに挑むプリキュア5でしたが、マラソンで体力を消耗してしまい苦戦してしまいます。そんなプリキュアたちを見て、無駄なことで体力を消耗させてと笑うガマオ。しかし最後まであきらめないで目標に挑むことの大切さを知っているプリキュア5は、そんなガマオに対して怒りのパワーで圧倒するのでした。 一転して不利になったガマオは、ついに切り札の黒い仮面を使って巨大な怪物になりました。でも「私たちは絶対にあきらめない!」と必死で戦うプリキュア5を見て、ミルクも心を一つにします。そして最大の必殺技「プリキュアファイブエクスプロージョン」がガマオに炸裂するのでした。こうして戦いも終わってマラソン大会に戻るのぞみたち。一番最後になってしまいましたが、りんはみんなと一緒に最後まで走れたことが何よりもうれしかったとのぞみに言います。そんなりんの言葉にうれしくなるのぞみは、最後はみんなで競争しようとゴールを目指して全力疾走するのでした。
いつものようにシュークリームをおいしそうに食べるココ。しかしそのあまりの量にみんなはココの身体のことが心配になります。いつもの姿ではよくわからないので、小々田先生の姿になってもらうと、見た目はあまり変わりませんでした。しかし夏の姿のナッツが服を脱がすと、そのお腹は見事なポンポコリン。いつものぞみもうららもお腹いっぱい食べているのに何故ココだけが? 理由はのぞみもうららも好き嫌いなく何でも食べているのに、ココは大好物のシュークリームしか食べてなかったからでした。このままではココが身体を壊してしまうと、お世話役ミルクのバランスのいい食事制限が始まりました。 ミルクから健康になるまでシュークリームを食べることを禁止されてしまうココ。大好物のシュークリームが食べられなくなり、ココはだんだんと元気までなくしてしまいます。身体が元に戻っても元気がなくなってはいけないと、のぞみたちはミルクに協力してココが元気になれるような食事を作ることにしました。しかしリンゴの皮を厚くしかむけないうらら。知識はあっても料理を作ったことがないかれん。おかゆにようかんをいれてしまうのぞみとこまち。出来上がった料理はとても美味しそうとは言えませんでした。さらにナッツが作った回し車を見せられ、ココはさらに落ち込んでしまいます。 すっかり元気をなくしていたココは街で美味しそうな匂いに気付きます。その匂いのする場所へ行ってみると、そこではシュークリームの試食をやっていました。すすめられてシュークリームに手を出しそうになるココでしたが、みんなのことが頭に浮かんでガマンするのでした。すると突然正体を現すハデーニャ。すべてはココを捕まえるためのナイトメアの罠だったのです。そこへプリキュア5がココを救出するため現れました。囚われたココを返すように言うドリームに、ハデーニャはココがみんなとの約束を破ってシュークリームを食べてしまったからここにいるとウソをつくのでした。 しかしココのことを心から信用しているプリキュア5にそんなウソは通用しません。ココを無事救出すると、コワイナーを見事に撃退するのでした。そしてナッツハウスに戻ったココの前に美味しそうな匂いがしてきます。それはのぞみたちがココのために野菜で作ったローカロリーで美味しいプリキュア特製シュークリームでした。喜んで食べるココは、のぞみたちのキズや汚れを見て自分のためにガンバってくれたみんなに感謝します。しかし今度はミルクに異変が!ココのために作った料理を食べ過ぎてしまい、ミルクもちょっとダイエットが必要な身体になってしまったようです。
こまちからシンデレラの絵本を借りたミルク。それはミルクがこちらの世界を勉強して、小説を書こうと思ったからでした。すでにできている物語を書き写すことで、物語の作り方などをおぼえるというこまちも認めたやり方で、ミルクはとりあえず初めてみようと思ったのです。みんながおやつを食べている間も夢中でシンデレラを書き写すミルクでしたが、やがてもっとおもしろくするために物語を変えてみようと思いました。それはシンデレラの物語に出てくるキャラクターを自分の周りにいるみんなに変えてみることでした。かくしてプリキュアたちのシンデレラ物語が始まりました… シンデレラののぞみに、二人のお姉さんはりんとかれん、そしてイジワルなお母さんにはこまち。しかしその性格は本当のみんなをモデルにしているため、ドジで掃除も苦手なシンデレラに、優しい言葉をかけるお母さんと、本当のシンデレラとは大きく違っていました。やがてお城で舞踏会のある晩、魔法使いのうららが一人で留守番をしているシンデレラの前に現れました。そしてシンデレラにドレスとガラスの靴を与えます。喜んで舞踏会に向かったシンデレラは、王子様のココとナッツと出会います。本当の物語と同じようにココ王子とダンスをするシンデレラでしたが、ミルクによって何度も転んでしまいます。 物語を楽しんで書いていたミルクでしたが、みんなが現われたので小説を見られないように外へと飛び出しました。しかしそこへプリキュア5を倒そうとするブンビーが現われ、ミルクは捕まってしまいます。そして異変に気づいたみんなが飛び出すと、外はミルクの書いたシンデレラの世界に変わっていました。のぞみたちはプリキュア5に変身してブンビーに戦いを挑みます。このお城もパルミエ王国のように壊してしまうというブンビーの言葉に、プリキュア5の怒りは爆発します。「このお話はハッピーエンドなんだから!」そう言うとキュアドリームはコワイナーにプリキュアクリスタルシュートを炸裂させました。 ブンビーも逃げていき、元通りになったシンデレラの世界。しかし12時の鐘が鳴り響き、みんなはあわてて元の世界へと脱出しました。ですがみんなと一緒にガラスの靴もこの世界へとやって来てしまいます。ガラスの靴がピッタリなら王子様と結ばれる…のぞみとココはドキドキしてお互いを見つめます。でも突然ミルクがガラスの靴へと入ってしまいます。しかもピッタリと。ガラスの靴を取り返そうとするのぞみ。さらにミルクの書いたシンデレラを読んで、イジワルなお姉さんにされたことを知って怒るりんとかれん。ナッツハウスではミルクとの追いかけっこが始まるのでした。
妙に静かなナッツハウス。それはお手伝いもなく、学校もお休みなので、のぞみたち5人がいなかったからでした。あまりの静けさに悪いことが起きる前触れかも?と、不安を感じるミルク。ココはそんなミルクに何も心配することはないと言って休ませます。そんな時、ピンキーを見つけたと言ってのぞみがやって来ました。そこでココとナッツは、のぞみと一緒にピンキーを捜すため街へと出かけます。でも途中でピンキーを見失ってしまったので、ココの提案でナッツハウスには真っ直ぐ帰らずに、寄り道することを「けって~~い!」するのでした… 街で一番大きな木へとやって来た3人は、その木の枝に登って街の様子を眺めます。そこでココとナッツはパルミエ王国にいたときのことを思い出していました。パルミエ王国でも大きな木に登った二人は、そのときに国王の大切にしている木を傷つけてしまい、それを治すピンキーを捜しにお城の外に出たことがありました。それ以来、お城を抜け出してココは自由に王国を歩くようになったのです。自分がこの世界の人間ではないからと、のぞみとの関係を不安に思うココに、ナッツは自分らしくやれとアドバイスをして一人で帰りました。二人っきりになったのぞみとココ。しかしそこへデスパライアが現われました! のぞみはキュアドリームに変身、ココを守るためにデスパライアと戦おうとします。一人で何ができるとドリームをあなどるデスパライアでしたが、すぐに他のプリキュアたちも駆けつけて来ました。しかしさすがにナイトメアの首領だけあって、不死身の影を操るデスパライアは恐ろしい敵です。必殺技も効かず、ドリームはピンチになってしまいます。勝ち誇ったデスパライアはドリームとココに、夢や希望が叶うわけはない、世界は絶望におおわれると言い放ちます。しかしドリームはココに教えてもらった大切なことがあるから絶対に後悔しないと、デスパライアの言葉に反論します。 そしてココもこの先に絶望が待っていたとしても、自分の心を変えることはできないと言います。どんなことがあっても希望を失わない心、それこそがプリキュアたちの力なのです。その力を一つに集めてデスパライアを撃退するプリキュア5。デスパライアはその力の大きさに驚き、一刻も早くドリームコレットを奪うようにカワリーノに命令するのでした。一方、なんとかデスパライアを退けて、ホッと一息をつくのぞみたち。まだのぞみの笑顔を見ていたいと、自分の心に整理がついたココの言葉に、ナッツは「それでこそココだ」と微笑むのでした。
今日のサンクルミエール通信のトップニュースは、サンクルミエール学園の理事長についてでした。なぜか理事長はみんなの前に姿を現したことがなく、その正体を知る者は誰もいないと、ウワサされるほどです。生徒会長として、理事長と直接会って話をしたいと思うかれんは、それが残念でたまりません。この話を聞いて、理事長を見てみたいと思うみんなに、おタカさんは止めておいたほうがいいと忠告をするのですが、のぞみは興味津々です。そんなある日、運動部の部室から靴やタオルが無くなるという事件が起きました。靴の片方が裏庭で見つかったと聞いたかれんは、みんなで裏庭にへと向かいます。 裏庭に行ってみると、そこには子犬を抱いた教頭先生がいました。部室からモノが無くなったのは、どうやらこの子犬が犯人だったみたいです。でもどうして教頭先生がここにいるのか、不思議がるみんな。そのことを聞いてみると教頭先生は、理事長から裏庭を調べて欲しいと頼まれたからと答えます。そして翌日、子犬が入って来たと思われる旧校舎のボロボロになったレンガの壁も、理事長の指示で修理工事が始まりました。生徒のことをこんなに考えている理事長に直接お礼が言いたいと思うかれん。当然、理事長を見てみたいと思っていたのぞみたちも、かれんと共に理事長室に向かいました。 理事長室に行くとそこには一人の女性が待っていました。緊張するみんな。でも様子が変です。やさしいと思った理事長なのに、とてもイヤな感じがします。それもそのはず、そこにいたのは理事長に化けていたハデーニャだったのでした。異空間に飛ばされたみんなは、プリキュアに変身して、ハデーニャとコワイナーを相手に戦います。理事長に化けて、みんなをだましていたハデーニャに怒りの一撃を炸裂させるプリキュア5。コワイナーも倒されて、ハデーニャは捨て台詞を残して逃げて行きました。無事に理事長室へと戻ってきたみんなに、隣の教頭室からうめき声が聞こえてきました。 教頭室には教頭先生と、おタカさんにそっくりな女性が倒れていました。それもそのはず、理事長の正体はおタカさんだったのです。長い間、サンクルミエール学園の先生だったおタカさんは、生徒たちに相談されたり、悩みを聞くなど、いつも一緒にいました。でも理事長になってから、みんなと話す機会がなくなり、それを寂しく思ったのです。そこで売店で働く女性“おタカさん”として、みんなの声を聞こうと考えたのでした。その話を聞き、みんなは理事長の正体を他の生徒には秘密にすることにしました。そして今日もおタカさんの元気な声がサンクルミエール学園に響くのでした。
新しく書き始めた小説で、こまちはどうしてもセリフが思いつきません。悩んでいると、シナリオを夢中で読んでいるうららと出会いました。うららは今度始まるドラマのオーディションを受けるため、一生懸命に役作りを勉強していた所だったのです。そのお話はラブストーリーで、ずっと好きだった男の子と離れ離れになる女の子が、最後に自分の気持ちを伝えるという場面でした。その話を聞いてこまちはビックリします。それは自分が書いている小説で悩んでいる所だったからでした。しかもそこのシーンのセリフは自分で考えなければいけないので、うららのためにみんなで考えようということになります。 早速ナッツを男の子役にして、うららのお芝居が始まります。そして最後のセリフは「私、サヨナラは言えません」でした。みんなが良かったという中、一人だけ曖昧な返事をするこまち。そんなこまちの表情を見て、うららも悩んでしまいます。そして翌日の放課後、一緒に帰ろうと思ったうららの姿が見えず、みんなは学校中を捜します。もしかしたらと思ったこまちが大講堂に向かうと、舞台の上でうららが思い悩んでいました。そこでこまちは、うららに自分も同じような場面で悩んでいると、書きかけの小説を見せます。何度も書き直した跡がある、その小説を見て、うららはこまちの苦労を初めて知りました。 うららはいつか、こまちの書いた小説のキャラを演じたいと思い、こまちもうららに演じて欲しいと思いました。言葉にしなくても思いが通じることを知った二人の前に、のぞみがやって来ました。本当に言葉がなくてもわかりあえる友だちがいることを実感していると、いつの間にかナイトメアの幹部ブラッディが姿を現わしました。思いが伝わることなどないと、こまちの言葉をバカにするブラッディはコワイナーを使って攻撃を仕掛けてきます。のぞみたちはプリキュアに変身して戦いますが、コワイナーの作った壁でバラバラにされ、別々に一人で戦わなければならなくなります。 仲間を呼べるものなら呼んでみろと、キュアミントを笑うブラッディ。しかし心と心がつながっているプリキュア5にこんな手は通用しません。みんなは同時に必殺技を放ち、無事に合流しました。かなわないと思って逃げ出すブラッディ。そしてこのことをきっかけに、うららとこまちは、自分たちが悩んでいたセリフを思いつきました。それは黙っていることです。たとえ言葉で伝えなくても、心が通じ合っていればお互いの気持ちはわかるのですから。でもうららは一つだけ疑問がありました。それはこまちの小説にモデルがいるのか、ということでした。こまちは赤くなって、それには答えてくれませんでした…
12月に入って、もうすぐクリスマスがやって来ます。ナッツハウスではのぞみたちが、クリスマスセールに向けて、お店の飾り付けを始めました。ライティングにこだわって、商品をキレイに見せようとするうらら。ステキなポエムで商品を紹介するこまち。のぞみもピンキーを使って、お店のチラシをコピーするなど、みんなそれぞれが得意なことでナッツハウスをアピールしようと真剣です。でも気がつくと、お店を彩る花がなかったことに気がつきます、そこでのぞみは、りんとかれんにお花係をやってもらうことに「けって~~い!」するのでした。 飾り付け用の花を求めて、りんの家の花屋さんへと向かったりんとかれん。でもりんはお母さんから店番を頼まれてしまいました。そこでりんは、かれんに花を持って先にナッツハウスに戻るように言います。しかし店には電話が鳴ったり、お客さんなどがやって来るなど、急に忙しくなってしまいました。それを見たかれんはりんを助けて、花屋のお手伝いを始めます。最初は上手くいかなかったりんとかれんでしたが、お互いの働く姿を見て、いつの間にかその力を認め合うようになりました。そしてふとしたことから、お互いに将来の夢がまだ見つかっていないということを話し始めるのでした。 そこでりんとかれんはお互いに未来の夢が見つかったら、一番最初に教えることを誓います。そして二人は花を持ってナッツハウスへ戻ろうとしますが、そこへブンビーが現われて落ち葉をコワイナーに変えて襲ってきました。二人は変身して戦いますが、ブンビーとコワイナーの攻撃に苦戦します。ピンチになったルージュとアクアにブンビーは、夢も希望もない二人には絶望の力こそが必要だと勝手なことを言うのでした。しかしそこへのぞみたちも駆けつけて、プリキュアに変身して二人を助けます。そして二人の持つ“みんなを笑顔にする力”こそ、夢や希望なんだとブンビーの言葉に反論するのでした。 ドリームたちの言葉を聞いて元気を取り戻し、ふたたび立ち上がってブンビーに挑むルージュとアクア。その必殺技でコワイナーを撃退すると、ブンビーは捨て台詞を残して逃げていきます。そしてナッツハウスに戻ったみんなは、りんとかれんが選んだカトレアとシクラメンの花を見て、二人の意見が合わなかったのかと心配しますが、それはより多くに人に喜んでもらおうと二人が考えたからでした。それを聞いてりんとかれんにお花係を任せて大正解だったと笑顔で喜ぶみんな。そんなみんなの笑顔を見てりんとかれんは、少しだけ将来の夢が見つかったと思うのでした。
書き始めた恋愛小説のラストシーンに納得がいかず、悩んでいるこまち。かれんはそんなこまちを心配して、ナッツに相談するように進めます。でもこまちは赤くなって、自分で考えるからいいと言うのでした。それは今書いている恋愛小説のモデルが、自分とナッツだったからです。内容を話したら自分の気持ちがわかってしまうことを恐れたこまちは、誰にも相談できずに一人で考え込んでしまうのでした。そして勢いで書き始めたこの小説を書くんじゃなかったと後悔までするようになってしまいます。そんなこまちを見てかれんは、「こまちが変わればラストも変わる」と、励ますのでした。 一方、こまちが心配なのぞみは、ナッツに積極的にアドバイスするように言います。でもナッツはこまちが相談してこないのにお節介はできないと、のぞみの意見に反対しました。でもそう言いながらナッツは、公園のベンチに一人で考えごとをしているこまちの前に現れます。本当はナッツもこまちのことが心配だったのでした。ナッツはいつでも相談に乗るからと優しく言うと、みんなも心配しているとこまちを励まします。それを聞いて、こまちは自分のことばかり考えてみんなに迷惑をかけたことに気付き、涙を流すのでした。そんなこまちに、ナッツはのぞみのようにもっと能天気になるようにアドバイスします。 笑顔を取り戻して、ようやく元気になったこまち。でもそこへ黒い仮面を渡されそうになって、後がなくなってしまったハデーニャが現われました。しかも捕まえたピンキーを仮面によってコワイナーに変えてしまいます。のぞみたちも駆けつけて、プリキュアに変身して戦いますが、必死になって戦うハデーニャは手ごわくて苦戦するのでした。キュアミントはナッツを守れない自分の無力さを嘆きます。しかしキュアドリームたちはナッツの夢は自分たちの夢、だから自分のために頑張るんだと言いました。それを聞いてミントは、自分の考え違いに気付くのでした。 ピンキーを救うため、コワイナーの仮面に集中攻撃を仕掛け、救い出すことに成功するドリームたち。一方、ミントも自分が後悔しないためにも全力で戦います。その気持ちに応えるかのように、プリキュアシンフォニーが輝きを放ち、見たこともないスゴイ力を発揮してハデーニャを退けるのでした。戦いが終わって、一人図書室で働くこまちは、ひとまず小説を書くのは止めることにしたとかれんに言います。でもそれはあせらずに、自分が納得するラストシーンを思いつくのを待つためでした。もうこまちの顔には悩みのない、いつもの表情が戻っていたのでした。
ある朝、寝坊してしまったミルク。あわててココとナッツのお世話を始めようと思いましたが、二人はすでに自分たちで準備をして、朝ごはんを済ませた後でした。ミルクは自分がいなくても、ココとナッツが不自由なく過ごしていたことがショックでした。自分のことを必要とされていないと落ち込んでしまいます。そして一人公園でショボンとしていると、うららが現われました。思わず泣き出してしまったミルクにビックリしたうららは、その原因を尋ねてみます。ミルクから話を聞いたうららは、“いつも大切なときにいてくれて、励ましてくれる人”がお世話役じゃないかな、と言いました。 他のみんなにも話を聞こうと、みんなのもとを訪ねるミルク。りんは“みんなのために泣いたり、怒ったり、笑ったりできる人”。こまちは“どんなときでも行動できる意志の強い人”。そしてかれんは“信じることを忘れない人”。みんなが認めるその人に会って見たいと思ったミルクでしたが、その理想の人がのぞみだと聞いてビックリします。納得のいかないミルクはのぞみに理想のお世話役に必要なものを聞いてみました。するとのぞみの答えは“よく遊んで、食べて、幸せいっぱいな人”。ますますわからなくなるミルクに、のぞみは「ココとナッツがスキだったらそれでいい」と言います。 そのころミルクがいなくなり、心配でナッツハウスを飛び出したココとナッツの前に、後のなくなったハデーニャが現れます。ドリームコレットを奪おうとしますが、間一髪プリキュア5が駆けつけました。こうしてハデーニャとプリキュア5の戦いが始まりましたが、そこへ突然カワリーノが現われます。カワリーノは嫌がるハデーニャにむりやり黒い仮面を付けると、巨大な怪物の姿へと変えてしまいました。巨大な怪物となったハデーニャの攻撃は強烈で、プリキュア5もピンチにおちいり、ドリームコレットも奪われそうになってしまいます。しかしミルクが必死でドリームコレットを守るのでした。 そんなミルクを笑うカワリーノ。でもプリキュア5は、こんなにがんばっているミルクこそ、理想のお世話役なんだと言います。そう、みんながのぞみに思っていたことはミルクにも当てはまっていたのでした。それを聞いてみんなと心を一つにしたミルクの協力で、プリキュア5は巨大ハデーニャを倒します。そして自信を取り戻し、いつもの調子に戻ったミルクは、さっそくお世話役としてココとナッツを厳しくチェックしました。ココがシュークリームを食べすぎたこと、ナッツが本に夢中で徹夜してしまったこと、すべてミルクにはお見通しです。みんなはミルクが立派なお世話役になると、楽しみに思いました。
ついに54のピンキーを集めて、ドリームコレットへと戻したのぞみたち。これで残るピンキーはあと1つになりました。しかも明日のクリスマスイブには雪が積もるとあって、のぞみたちの気分はますます盛り上がります。でも一人浮かない顔をしているココ。それはピンキーを全て集めるということは、パルミエ王国の復活と同時にのぞみたちと別れなければならないからでした。王子であるココが、もし王様になったらパルミエ王国を離れるわけにはいかない。そうなるとココとのぞみはもう二度と会えなくなるのです。そのことに気付かなかったのぞみは、それを知って激しいショックを受けるのでした… ショックを受けながらも明るくふるまうのぞみ。でもその明るさが、どれだけ無理に作っているか周りのみんなにはよくわかっていました。そしてクリスマスイブの夜、ココとナッツとミルクから、みんなへ感謝の思いを込めた手作りのクリスマスケーキが出されました。でもいつもなら最初に食べ終わるのぞみが、ほとんどケーキに手をつけません。それはケーキのプレートの“ありがとう”の文字を見て、ココたちとあとどれくらい一緒にいられるか考えてしまったからです。そんな時、ブラッディが現われ、ナッツハウスをコワイナーに変えてしまいました。みんなはプリキュアに変身して迎え撃ちます! でもブラッディは、今までの戦いからプリキュア5には決定的な弱点があることを見つけたと言います。それはいつもチームの中心にいるキュアドリームさえ倒してしまえば、その本来の力は発揮されないということでした。ついに変身して本当の姿を見せたブラッディは、ドリームだけをしつこく集中攻撃してきます。ココとの別れの悲しさが頭を離れないドリームは、いつもの力が発揮できずに倒れてしまいました。でもみんなからの励ましがドリームの心から迷いを吹き飛ばしてくれます。ようやくいつもの力を取り戻したドリームの攻撃がコワイナーに炸裂し、ブラッディは逃げていきました。 ナッツハウスでのクリスマスパーティーも終わって、みんなはかれんの車で家に帰ろうとします。でもみんなに勧められて、のぞみだけはココに送ってもらうことになりました。雪が降る中、二人っきりで帰る途中で、教会にある大きなクリスマスツリーの前までやって来たのぞみとココ。ツリーを見ていて、のぞみは思わず涙をこぼしてしまいます。そんなのぞみを見てココは、いつかは離れ離れになってしまうけど、今は一緒にいるこの時を大事にしようと言いました。それは二人で過ごしてきた思い出は絶対に消えないからです。その言葉にのぞみは心からの笑顔で応えるのでした…
新しい年を迎えて、近くの神社へと初詣に向かったのぞみたち。もちろん、お願い事は「パルミエ王国の復活」でした。そのために必要なピンキーも54まで集めて、残るピンキーはあと1つ。最後のピンキーを見つけるには今まで以上に大変だろうと、みんなはあらためて気合を入れます。でもフッと見ると、のぞみの頭の上に最後のピンキーであるニャンキューがいるではありませんか。あまりのことにビックリしながらも、のぞみはニャンキューをキャッチします。これで55のピンキーをすべてが揃いました。あとはドリームコレットに入れれば、みんなの望みであるパルミエ王国の復活は叶うのです。 しかしそこへブラッディが現われました。ブラッディは公園をコワイナーに変えて、最後の戦いを挑んできました。のぞみたちも迎え撃つべく、プリキュアに変身します。でもいつもと違ってキュアドリームの動きがよくありません。それは最後のピンキーを守ろうとしていたからでした。当然ブラッディはそれに気付き、ドリームに集中攻撃を仕掛けてきます。でも他のプリキュアたちの活躍にドリームは助けられて、いつものペースを取り戻し始めます。こうして形勢は逆転し、不利になったブラッディでしたが、あきらめずに勝負を続けます。でもそのブラッディの手に黒い仮面が届きました… 黒い仮面を見て自分にあとがないことを知ったブラッディは、コワイナーを一つに集めて巨大化させました。でもプリキュア5だって負けてはいません。ミルクと力を合わせて、最大の必殺技「プリキュアファイブエクスプロージョン」でコワイナーを倒します。仕方なく逃げ帰ったブラッディの前にカワリーノが現れました。カワリーノはブラッディからピンキーがすべて集まったと聞くと、用済みとなったブラッディに黒い仮面を付けて奈落の底へと落としてしまいます。すでにブンビーまでも始末したカワリーノが、ついに自ら本格的に行動を開始するのでした… そしてナッツハウスへと戻ったのぞみたちは、パルミエ王国を復活させるためにピンキーをドリームコレットへと移します。ついにドリームコレットにすべてのピンキーが揃いました。喜ぶみんなでしたが、ココの様子が変です。ドリームコレットを見せるように言うココに、ミルクは疑うことなくドリームコレットを渡してしまいました。するとココはカワリーノへとその正体を現します。カワリーノはドリームコレットを奪うと、その姿を消してしまいました。せっかくピンキーをすべて集めたドリームコレットだったのにナイトメアに奪われてしまい、みんなはショックで声もありません…
ようやくすべてのピンキーを集めたというのに、ドリームコレットはココに化けたカワリーノに奪われてしまいました。そのあまりの出来事に呆然とするみんな。そしてドリームコレットを守れなかったことに責任を感じて元気までなくしてしまいます。しかしそんな時でも、のぞみだけは希望を失わず、ドリームコレットを取り戻す方法を考えていました。ドリームコレットはもう使われたかもしれないと言うナッツに、のぞみは「大丈夫、まだコレットは使ってない、だって空はまだこーんなにキレイだもん!」と言います。その言葉に元気を取り戻したみんなは、ドリームコレットを取り戻すため行動を開始しました。 ドリームコレットを求めて、みんなは町中を手分けして捜します。でもナイトメアへの手がかりは見つかりません。ふたたび落ち込むみんなを元気にしようと、のぞみは空に向かって大声を出して叫びます。「ドリームコレットを返せ!」続けてみんなが叫んでいると、いつの間にかカワリーノが現われました。そしてカワリーノはみんなをナイトメアのコロッセオへと誘い込みます。そこには仮面集団と、ドリームコレットを手にしたデスパライアが待ちかまえていました。みんなはドリームコレットを取り戻すため、プリキュアに変身します。その前に立ちふさがるのは、巨大な姿へと変身したカワリーノでした。 ついに始まったカワリーノとの戦い。しかしプリキュアたちの必殺技のエネルギーは、カワリーノのシッポに吸収されて通用しません。余裕のカワリーノは、プリキュアたちに絶望して自分の部下になるように言います。そんなことは絶対にしないというキュアドリーム。そこでカワリーノはミルクを捕まえて、絶望の仮面を付けようとします。必死に抵抗するミルクでしたが、カワリーノから自分がだまされてドリームコレットを渡してしまったことをささやかれて心に隙を作ってしまいます。そして次の瞬間、絶対に外れることのない絶望の仮面はミルクの顔へとはまってしまうのでした… 絶望してしまったミルクを見て、自分の勝利を確信するデスパライア。すべての人間が絶望し、自分だけが望みを叶えた存在になること、それこそがデスパライアがわざわざプリキュアをコロッセオへと招いた真の目的だったのです。そしてついにデスパライアはドリームコレットに自分の望みを言いました。デスパライアの言葉に反応したドリームコレットはまばゆい光を発すると、ピンキーたちがいなくなり石のようになってしまいます。そしてドリームコレットの力によって永遠の命を手に入れてしまったデスパライアが、ついにプリキュア5の前にその素顔をさらすのでした…
ドリームコレットの力を使って、ついにデスパライアが永遠の若さと命を手に入れてしまいました。それは同時にパルミエ王国の復活の夢が消えてしまったということです。勝ちほこったカワリーノは、プリキュアたちに残されたのは絶望だけだと笑いました。でもキュアドリームは以前に絶望したことで仲間を失ってしまった後悔から、決して絶望はしないと何度も立ち上がって、カワリーノに戦いを挑みます。そこでカワリーノは、絶望している者を永遠の闇へと引きずり込む「絶望の闇」をプリキュア5に放ちました。絶望の闇はプリキュアたちの絶望に引かれるように、次第に大きくなっていきます… でも絶望の闇に飲み込まれそうになったとき、キュアルージュ・りんが自分の夢について語り始めました。それは以前作ったアクセサリーを喜んでもらえたことから、もっと多くの人を喜ばせるようなアクセサリーデザイナーになるという夢でした。それに応えてキュアアクア・かれんは、苦しんでいる人たちを助けられるお医者さんになりたいと言います。キュアレモネード・うららは女優を、キュアミント・こまちは小説家を目指してこれからも頑張りたいと言いました。みんながそうやって将来の夢を語ると、絶望の闇はいつしか消えてしまいます。絶望の闇をはねのけて、ついにプリキュア5が反撃を開始しました! 絶対に絶望しないプリキュア5を見て、カワリーノは徐々に冷静さを失っていきます。そしてカワリーノは、今まで自分が絶望させた者たちが仮面社員だったことを明かしました。そう、仮面社員の正体は、行方不明だったパルミエ王国の住民たちだったのです。それを聞いてココとナッツは涙を流しました。それは悲しいのではなく、みんなが無事に生きていたことが嬉しかったからです。そしてココとナッツはドリームコレットがなくても、みんながいればパルミエ王国は復活すると訴えかけました。その言葉がみんなの心に届いて、ついにミルクの絶望の仮面が砕けてしまいます。 逆に追い込まれたカワリーノは闇の力を使って、さらに巨大な姿へと変わりました。このプリキュア5の危機に、ミルクは王国の住人たちに声をかけます。「プリキュアと一緒に絶望を希望に変えるミル!」その言葉を聞いて心を取り戻した王国の住人たちは絶望の仮面を砕いて元の姿に戻ると、自分たちの持つ希望の力をプリキュア5に集めました。その力によってパワーアップしたプリキュア5の必殺技「プリキュアファイブエクスプロージョン」が、ついに強敵カワリーノを倒します。しかしまだ油断はできません。ついにデスパライア自らが大量のコワイナーを従えて、プリキュア5に戦いを挑んできたからです…
パルミエ王国のみんなを救い出し、強敵カワリーノもついに倒したプリキュア5。しかしナイトメアの首領であるデスパライアは、たくさんのコワイナーを出現させて、最後の戦いを挑んできました。でもたとえどんなに敵が多くても、プリキュア5だって負けてはいません。果敢に攻め込んで、次々とコワイナーを倒してきます。しかしそれを見ていたデスパライアが、ついに動きました。その標的は、いつもプリキュアの中心にいるキュアドリームです。デスパライアはドリームに近づくと、怪しげな力でドリームを幻の世界へと引きずり込んでしまいました。 幻の世界ではココのニセモノがドリームをだまそうと待ちかまえています。でもドリームはすぐにニセモノだと気付き、現実の世界へと戻ってきました。その希望を持ち続けるドリームの姿を見て、デスパライアは不安を口にします。「怖くないのか?」その言葉を聞いたドリームは変身を解いて、のぞみの姿でデスパライアに近づきました。それはデスパライアと話すためでした。最初はおどろいたプリキュアたちでしたが、すぐにのぞみと同じように変身を解きます。その姿を見てデスパライアは、仲間がいるから希望を忘れず、不安を消すことができることを知ります。でも、そこへカワリーノがまた現われました! 変身していないのぞみに攻撃しようとするカワリーノ。それを止めたのは意外にもデスパライアでした。デスパライアはのぞみの話を聞いてみたいとカワリーノに言います。でもそんな時、デスパライアの絶望の力が勝手に暴走を始めてしまいます。カワリーノは奈落の底から現われたブラッディに闇の中へと引きずり込まれてしまいました。この事態を重く見たデスパライアは世界を救うために自分を封印するよう、のぞみに頼みます。デスパライアの決意を知って、封印することにするのぞみ。そしてデスパライアは自分の行った間違いをココとナッツに謝ると、プリキュアたちの手によって封印されるのでした… 戦いが終わってかれんの家へとやって来たパルミエ王国のみんな。そこでパルミエ王国を再建するため、新しい国王を選ぼうという話しになりましたが、ミルクの提案でココとナッツの二人が国王になることに決まります。そして別れのときが来ました。寂しくなるみんなでしたが、のぞみとココが同時に言いました。「心がつながっていれば、また必ず会える」そこでのぞみは新しい夢を見つけたことをココに伝えます。それはココのような学校の先生になること。そして自分たちの故郷へと帰っていくココとナッツとミルクたち。残ったのぞみたちも自分の夢に向けて、大切な仲間「親友」と一緒に頑張っていこうと誓います…
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