ブロオー

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争のブロオーのレビュー・感想・評価

3.2
そこまで、魅力に感じられなかった。
ひとりっ子の少年の居場所としての、戦争と軍隊と、擬似的な兄弟関係。巻き込まれてしまった事態の大きさに気がつきショックを受けるが、あまり責める気にはならない。クリスの独りになってしまうのが寂しいというセリフが少年の動機だろうから、取り返しがつかないとしても否定する気にならない。
機体の乗り手が誰か分からないというのが、ロボット戦の醍醐味なのかとは感じた。
印象的なのは、飛行機に搭乗しようとしたバーニィが出くわした呑んだくれの女。いかにも天国の趣をしたコロニーのことを最低なところと言い放つのはいい。
エヴァでは女性パイロットが多いが、その方が個人的には好み。ロボットという乗り物に身を置くことに切実さを見出だして欲しかった。