改名した三島こねこ

BANANA FISHの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

BANANA FISH(2018年製作のアニメ)
4.3
<概説>

日本の青年はその街で、美しき者と出会った。彼はスラムのあらゆる暴威を跳ね返しながら、巨大な陰謀へと反抗する。その果てに、どんな哀しみが待っているとも知らないまま。

<感想>

この作品放送の時点で私は百合は好きでした。

しかし薔薇の方はどうも手が出にくいなあと、視聴開始まで戦々恐々。ええ。本作のおかげで、今では薔薇もガッツリ楽しんでおります。



まず一番抵抗があった点。男性の腺の細さ。

書店の乙女小説コーナーなんかに行けば、「この男鯖折りしたら死ぬのでは」という挿絵が山程見られます。漫画界隈にしても線が細い。女性が男性冊子で「こんな胸の女おらんやろ」と感じる、その同種の抵抗感。

そこをきちんと修正しているのが、まずよかった。

そして地続きな問題点に、全員耽美な外見という問題。

これも原作の時点で良かったですね。ショーター・ウォンなんてモヒカンですよ。世紀末覇王のようなモヒカン。

そのおかげで「このモヒカンのおかげで100%楽しめるわワハハ!このモヒカン好きにならんが!」と拍手しました。

拍手したんですけどね。ショーター。どうして。



とまあ感傷は置いておいて、男性でも抵抗のない格好良さと、繊細な男性像の交流。それらがうまくマッチしているので、老若男女万人にオススメできる少女漫画アニメではないでしょうか。

濡れ場があるのでそこは要警告ですが。