■ 概説
世界を革命する力を勝者に与えるという薔薇の花嫁。この奇跡の力をめぐる決闘者達の争いに、男装の麗人 天上ウテナが加わった時──少年少女達は世界の果てへと駆け出していく。
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「号外〜号外〜号外〜!」
ようやっとあのイクニ代表作を完走しました。
さて感想。感想ですよね。感想。感想なあ。
①変身バンクは飛ばしたらダメ
②OPとEDは毎度見ましょう
③セーラームーン見なきゃ
現状的外れにならないのはこれくらい。
正直手掛かりがなさすぎるのとマクガフィン的舞台装置が多過ぎるのですよね。『ピングドラム』や『ユリ熊』あたりになるともっとメッセージ性が露骨になるのですけれど──やっぱり物語は『アドゥレセンス黙示録』まで観てから語ってくれということだったのでしょう。(そうなると今度のピングドラム劇場版はどうなるんだって話ですが)
たださすがイクニ作品。映像表現は本当に見事。
物語筋の意味がわからなくとも、決闘やら真夜中のドライブやらの映像表現に魅入るだけで最終話まで苦にならない。
突然の車。半裸と車。ついでに車。
もう前衛的が過ぎてそれさえ意味不明。愉快。
かと思ったらなんだか露骨な性的関係のメタファーをかましてきたりしますし、いやはやアニメ業界一線級の実力を見せつけられましたね。
となんだかんだ言って、根底にあるのはいつも通り。
先述の『アドゥレセンス黙示録』まで視聴すると、再視聴時にはどことなく切ない気持ちになってしまいました。