オッドタクシーのKuroのネタバレレビュー・内容・結末

何故アニメでなければならなかったのか。

1話を見始めた時、どう考えても実写でやった方が面白そうなのにとずっと思ってたけど、途中から少しずつ気付き始める。“どうして姿は動物なのに舞台設定はリアルに基づいているんだろう？”…やられた。全ては最終話後半10分の為にあったのだ。ここまで練られているとは。本当良く出来てる。

犯人に関しては11話辺りから気付きました。だって動機が人一倍あるんだもの。中々捕まんねーなと思ってたら最後そうなるんかい。そして台詞にあった“年末”をオーディオドラマで回収する始末。こえーよ。いやこえーよ。

最後に関して、見終わった直後はおもしれーと思ってたけど、ちょっと強引にも思えてしまったり。伏線自体は上手く張っていたから犯人に唐突感はないけど、あれだけ乗せた乗客の事を小戸川さん劇中で何度も言いかけてるのに回収されんのはモヤる…。僕は警察に言ってあると信じてますよマジで。ミステリー/サスペンスとしては確かに面白かったけど、最後はエッジかけすぎて若干テーマがよくわかんなくなっちゃったなーって印象。“承認欲求”というのがキーワードなのはわかるんだけども。最後だけリアリティラインが崩れたのが気になった。