渡邉ホマレ

ゲゲゲの鬼太郎(第6作)の渡邉ホマレのレビュー・感想・評価

ゲゲゲの鬼太郎(第6作)(2018年製作のアニメ)
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『ゲゲゲの謎』を鑑賞した後に、「…そういや6作目って観てなかったな」と思い鑑賞。
第一話で『ゲゲゲの謎』に登場する「水木」についての言及があったので、「あ、コレに繋がってたんだ…」と納得。

…いや、『ゲゲゲの謎』のお話が、おれの知ってる「鬼太郎の誕生」とあまりにも違っていたので。オモチロかったから全然良いけど。

この6作目。平成から令和に移り変わったまさに現代を舞台に、非常にシニカルかつワイルドに社会問題を取り上げていて実にオモチロい!

自殺者が絶えないブラック企業の社長は地獄に落ちるし、河童はIT企業でストを起こす、猫娘とはLINEで連絡を取り合い、砂かけ婆はUTubeで生配信だ!

特に秀逸なのは時の総理大臣で、口癖は「私の責任になるじゃない」!この姿勢を八百八狸に付け入れられて政権交代を迫られる様は、平成ならぬ令和たぬき合戦!

そして今シリーズのぬらりひょんは、ひょうひょうと人心や妖怪心を掴み、自在に支配していく。歴代最強。初見では気づかないかもしれないほどの、CV大塚明夫氏の名演にも注目、注耳されたし。