鈴木パンナコッタ

ゲゲゲの鬼太郎(第6作)の鈴木パンナコッタのレビュー・感想・評価

ゲゲゲの鬼太郎(第6作)(2018年製作のアニメ)
3.6
八頭身美少女のねこ娘やスマホ等のガジェット、時事問題等をフックに、各話の面白さをキッチリ確保。ドラゴンボールばりのバトルから感動的な人情噺やオモシロ妖怪ギャグ、何より本気で怖いガチホラーなど、幅の広いジャンルを違和感なく成立させる妖怪モノのポテンシャルの高さ。
妖怪をポケモン的な友好的隣人に落とすことなく、最後まで異質なものの感覚を貫いたことで、現実の社会問題を子供向けの寓話にするウマさが良かった。この点、シリーズごとにカラーが固定されるプリキュアといい具合に使い分けられている印象。
実に有名な「戦争はいかんです。腹が減るだけです」をねずみ男に言わせるところはグッと来た。意地汚いし相当あくどいこともするけど、そういう欲求に弱いところも含めて憎めないという、ホントいいキャラしてる。ねずみ男が魅力的なところも、6期の面白さの重要なポイントだったと思う。