ダンドー、優香、弘平の3人は同じ小学校で野球に情熱を傾けるチームメイト。 しかし校長の言葉でダンドーはゴルフに興味を持ちはじめ、校長の教え子でプロゴルファーだった新庄に出会う。新庄に弟子入りをし、練習に励むダンドー。そんなダンドーに、同じくゴルフをしている上級生・横田が因縁をつけてくる。横田や、練習場で出会った天才少年ゴルファー・風間が出場するジュニアゴルフ選手権にダンドー達は挑むのだった。
熊本ジュニアゴルフ選手権大会、ダンドーのラウンドが開始される。新庄から出された条件は二つ。使うクラブは3本(6アイアン、サンドウェッジ、パター)そしてハーフ45。その目標を胸に試合に望むダンドー。「よしっ、できるぞ!スマイルショット!」序盤からバンカーに入ったり木の根元にボールが落ちたりと波乱含みだが、それでも果敢に攻めていくダンドー。ゴルフ用語も技術も知らないダンドーだが、1打ごとにゴルフの知識を吸収して行くのだった。
運も呼び込んで、ダンドーはなんとイーグルをとってしまう。そんなダンドーの好調ぶりを見て、横田は怒りをたぎらせる。そしてダンドー達をつぶそうと考え、まず同じ組の優香を標的にする。アドレスする優香の横でヤジを飛ばす横田と子分の小野。何とか平静を保とうとする優香だったが、しつこい嫌がらせに 耐え切れずに、思わず泣き出してしまう。一方ダンドーは、ジュニアの大会を勝ち進めば世界大会に出られると石神二郎から聞き、そのことを優香に報告しよ うとする。そして、優香が泣いているところを見て・・・。
グリーンエッジからのリカバリーショットを打つダンドー。だがダンドーは、二度もクラブをボール近くのライに叩きつけ空振りしてしまう。打ち方に迷うダンドー。その時、近くで見物していた老人が「サンドウエッジをパターのように振ってみなさい」とダンドーにアドバイスをする。老人の助言通りにボールを 打つダンドー、見事、カップに沈める。しかし、今度は横田がダンドーに対して何かをしようと画策し始め・・・。
2人の手下を使い、あの手この手でダンドーを追い落とそうとする横田。しかし、ダンドーが放つスーパーショットや、優香の機転で横田の思惑は成功しない。「今度こそ」と横田の手下は、ダンドーのボールを別のボールとすり替える。それを知った二郎は、ルール違反だと知らずすり替えられたボールを打とうとするダンドーに「今までのボールを使え」と忠告する…。
ダンドーはトップを行く風間と一打差。風間に追いつくために、ダンドーは新庄との約束を破りドライバーを使う。ドライバーショットで谷越えを成功させ、イーグルをとるダンドー。焦る横田も谷越えを狙うが失敗してしまい、その後もミスを重ね悔し涙を流す。自分のコーチから「みっともない!やめろ!」と言われてしまう横田…。
決勝ラウンド・スタート。ダンドーは風間竜二と飛ばし屋の笠清也と同じ組で戦うことになる。風間には上品そうな父と母が、笠晴也には豪快な母親が応援に来ている。2人の家族を見て、ダンドーは少し寂しそうな顔をする。低く雷鳴がとどろき雨が降る、そんな状況の中、3人はそれぞれの思いを胸にグリーン上でのパット勝負を繰り広げる。
二番ホール、ガンガン飛ばしていく風間、清也。そのショットを見てダンドーも果敢に攻めていく。そんなダンドーの前に父親が現れる。動揺するダンドー。ダンドーの父親はなぜかゴルフを毛嫌いしていた。父親がゴルフをやめさせようとするのでは、と心配し、ダンドーはミスを重ねてしまう。そんな時、横田が忠告する。「プレー以外の悩み事を持ち込んでたんじゃ絶対に勝てねえぜ!」そんな言葉に気持ちを切り換え復活するダンドー。「見てろよ、父ちゃん!オレがどこまで本気でゴルフをやってきたかを!」
「このコース、どう攻めるかで、あの3人の将来が見えてくる」と村井が言う、その四番ホールをダンドーは6番アイアンでショットする。「6アイアン・・・これがこの少年の将来か。だとすれば・・・やはり、あの子は鷲になる!」ダンドー達が熱い戦いを繰り広げるその裏で、アマチュアゴルフ界を追放されたダンドーの父、茂道の過去が新庄の口から語られる。「あの子にゴルフをさせん!」という茂道。しかしダンドーは優勝すれば、父親もきっと喜んで許してくれると信じるのだった。
優勝をかけた風間、清也、ダンドーの戦いは最終ホールを迎えた。18番ホールは、コースのほぼ真ん中に大きく谷が口を開いている左曲がりのロングホール。トップを走る清也は谷越えでイーグルを狙う。一打差で追うダンドーも、清也に勝つためには同じように谷越えを狙わなければならない。「できる!谷は越えられる!」ほんの一瞬吹きあげる風を狙ってダンドーは谷越えショットに挑戦する。
九州ジュニアゴルフ選手権に参加するダンドー、優香、弘平の三人。そこでダンドー達は、新たなライバル達と出会う。無口のパワーヒッター大隈慎吾。ズル技を使うターチ・スオン。女子ゴルファー岩崎千春。ダンドーを目の敵にする田崎壇三・九州ゴルフ連合会長。田崎に雇われダンドーを監視する赤野拓也。慎吾、ターチ、そして赤野の三人はダンドーのゴルフの凄さに目を見張るのだが・・・。
海に面した崖沿いのコースをアグレッシブに攻めるダンドー。「わざとバンカーに入れてボールを止めやがった!!」ダンドーの放ったショットは、子供と思って馬鹿にしていた赤野をも驚かせる。一方、ターチはダンドーを潰さなければ自分の勝ちはないとグリーンの芝を踏み荒らす。ラインを読めず最初のパットをしくじるダンドー。その手には村井のおじいさんがダンドーのために作ってくれたパターがあった。世界でただ1本のパター、ダンドーはそのパターに想いをはせ村井の期待に応えるべくロングパットを決める。
海に落ちるところだった慎吾のゴルフバッグを、ダンドーは自らのパターを犠牲にして救う。パターを失ったショックで調子を崩すダンドー。自分のせいだと気に病む慎吾。そんな慎吾の心を晴らすようにダンドーはドライバーでのパットを決める。慎吾もその気持ちに応え、苦手なバンカーショットを克服する。全てがうまくいくように思えたそのとき、赤野の前に田崎が現れた。
調子づくダンドーに苛立ちを隠せないターチ。「決闘だ、青葉っ!お互いのゴルフを賭けてな!!」喜んでその申し出を受けるダンドー。最終ホール、ダンドーに続いて林越えで勝負をかけるターチ。しかしプレッシャーに負けてミスを重ねてしまう。ダンドーの真っ直ぐな気持ちに心が揺らぎ、ズル技を使わずに勝負するターチだったが・・・。
九州ジュニアゴルフ選手権・最終ラウンド。ダンドーは弘平と一緒の組で回る。パターも修理され、コースレコードを出しそうな勢いで順調にスコアを伸ばすダンドー。しかしその裏で田崎はほくそ笑んでいた。ダンドーがローカルルール違反を犯していたこと、すなわちグリーン上でドライバーを使ったことを知ったのだ…。
新庄の計らいで赤野は札幌オープンに出場することに。そして新庄は赤野に提案する。それはダンドーをキャディーにつけるということだった。ちょうどその頃ダンドーは、母親が北海道にいるという話を耳にしてしまう。新庄邸に呼ばれ、赤野から誘いを受けるダンドー。母親への思いも重なりダンドーは北海道へ向かう。札幌オープン初日。ダンドーは試合のことより母親のことが気になってしまう。
初日の赤野のスコアに責任を感じたダンドーは、夜通しかけてコースを調べる。その甲斐あって赤野は次第に順位を上げていく。しかし、初日最下位の影響は大きく、赤野は最終ホールでイーグルをとって2つスコアを上げることが必要だった。「風の爆発地点を狙って打って!」というダンドーの指示を正確にこなし、400ヤードの超ロングドライブショットを決める赤野。イーグル目前、と思われたがパットを外してしまい・・・。
初日最下位から12位へと驚異的な追い上げを見せる赤野。しかし、調子のいい赤野を落とそうとする敵の言葉に惑わされ、赤野は木の上にボールを落としてしまう。後半は雨が降るから、と攻撃的ゴルフを要求するダンドーの言葉に、赤野は枝に乗ったボールを直接打つことに。「オレはこういうショットが大好きなんだよ」その言葉通り、見事なリカバリーを見せる赤野。そして、ダンドーの予測通り雨が降り始める・・・。
単独3位に上った赤野は、帝王ジェイムズ・マッシュと飛ばし屋テリーの2人と最終組で回る。世界トップレベルの二人を相手に、必死に食らいついていく赤野。それはダンドーが眠らずに足で調べたコース情報の賜物だった。ついに赤野は首位の二人と並んだ。しかしその直後、ダンドーはここ数日の疲れから立ったまま眠ってしまうのだった。
極度の疲労と睡眠不足で、立ったまま眠りに落ちてしまうダンドー。「ダンドーを起こさないで!」優香の悲痛な訴えを聞き、自分でクラブを持ってラウンドを回る赤野。しかし心に抱える不安を払拭できず、徐々にスコアを落としてしまう。赤野自身すらも勝利を諦めかけたそのとき、赤野の後ろにダンドーが現れた!二人でピンチを切り抜けていくダンドーと赤野。反撃ののろしが上がった。
追い上げをかける赤野とダンドー。しかしその時、ささいなミスから赤野がペナルティーを犯してしまう。気付いているのは自分一人――黙っていようと思うダンドー。だが体が言うことを聞かず、ダンドーは不利になると分かっていながらもペナルティーを申告した。自己嫌悪に陥るダンドー。弱気になったダンドーに、赤野は意外な行動に出る。
白熱した勝負の中、共にトップゴルファーを目指した友達を思い出す赤野。くそったれ場と呼ぶ練習場で共に技を競い合った、そんな仲間を思い出し赤野はダンドーに言う。「次からは自分のことを名前で呼べ。真の友人からは名前で呼ばれてぇんだ。お前にはその資格がある。」その言葉に応えるダンドー「拓さん!」怒涛の追撃をかける赤野とダンドー。ついに試合はマッシュと赤野の一騎打ちに。
18番ホール。ダンドーの言葉を信じ、グリーン手前のバンカーに入れる赤野。マッシュもテリーも失策だと思ったが、18番のグリーンには罠が仕掛けられていた。グリーンオンしたマッシュとテリーのボールは、グリーン上を走る突風に流されラフに。気付いていたのはダンドーだけだった。バーディーを決める赤野。しかしマッシュも気迫でボールをカップにねじ込み、勝負の行方は・・・。
優勝は赤野とマッシュのプレーオフに持ち込まれる。勝負は14番ホール。ダンドーは、やはり通常の攻めとは異なる場所に落とすよう指示する。言われた通りの場所に落とす赤野。ダンドーの意図はグリーンと太陽の位置関係。しかしダンドーは本当にその指示が妥当だったか思い悩む。ダンドーの意図を読んだジャックは、太陽の光はスイングに影響しないと勝利を確信するのだが・・・。
九州ジュニアゴルフ選手権での敗北の後、世界修行に行っていた風間が帰ってきた。ダンドーに勝負を挑む風間。赤野とダンドーが辛勝した帝王ジェイムズ・マッシュと数ホールだが勝負し、彼に勝ったと言う。勝負を受けるダンドー。そのラウンドで、ダンドーは凄まじく成長した風間の実力を目の当たりにする。
ラウンドの前半が終わり、風間に大差をつけられてしまったダンドー。逆転するためにはもう一つも落とせない。自分の中にある全てのものを使って勝負を挑んでいくダンドー。それを見ている新庄や赤野、優香や弘平、そして熊本や九州の大会で知り合った子供たちも2人の勝負を見に来ていた。ダンドーと風間の勝負は熾烈を極め、そして結果は・・・