少年マンガとして3部はジャンプ史上最高傑作の1つだと思う。アニメもまあまあ面白い。洋楽ネタも、物語が長い分たくさんあって楽しい。ポルナレフなのにポールだとか、ジョンとヨーコだとかも出てきたな笑。サンタナみたいなラテンロックが来たと思ったら、バニラアイスとか、昔のヒップホップに飛んだり、さらにはDioが来て、荒木飛呂彦の音楽の趣味の幅広さが窺える。
お母さんを救うために日本からエジプトに旅に行くんだけど、行く先々の描かれ方が「現実に実際にある場所を、行ったことない人が頭の中で想像する」という、そういう絶妙さがあって、とても好きだ。1部はイギリス、2部はアメリカで、あまりに我々はこれらの国を「想像だけ」で構成するには知りすぎているから、3部でそれ以外の国をベースにしてくれたのは、とても嬉しかった。知らないが故の想像が、冒険心を駆り立ててくれる。
エンディングもBunglesの『Walk Like an Egyptian』と、Pat Metheny Groupの『Last Train Home』。センス良すぎ！前者はまさにエジプトだし、後者は南米の変則的リズムから影響を受けた即興性を感じさせるジャズ。最高ですね。
