原作を大分大人になってから読んだのだが、それでもこちらの価値観を変えてくれる漫画に出会えたのは奇跡のようだなと思う。私はメロンと同じく友達と楽しい会話をした事がない。だから、尚更レゴシのような人間になりたかったし、尊敬している。そんな漫画。
原作はしっかりとした面白さと力強さがあり、主人公がどんどん成長する姿が丁寧に描かれている。可愛らしいキャラクターデザインからは到底想像できない荒々しさが垣間見える時がある。到底忘れられないような衝撃的な動物事情や事件が起き、常に心がグラグラする漫画である。
レゴシ、はる、ルイ
3人の主要キャラが学生として過ごし、いつの間にか学園外を巻き込んでいくわけだが。物語の根本として「生きる事への貪欲さ」「生き続ける為の努力」「生きる目的や価値観の相違」「価値観は変化していくもの」がある。其々のキャラクター視点で見るとどの登場人物も非常に素直で純粋で真っ直ぐに見えるのだけど、時たまにその真っ直ぐさが仇となり周りが見えずに猪突猛進！！！という奴が出てきてしまう。
変な方向に…思わぬ方向に進んでいってしまう為、本人自身は恐ろしい道を選んでいると気づかない事もある。そこまで行ってしまったらもう、周りが教えてあげるしか無い。そしてその手を取るか取らないかは本人次第。
そんな原作のアニメ化だったので、兎に角面白かった。臨場感も凄くて1話があっという間である。純粋、そして紳士すぎるレゴシの葛藤を是非見てほしい。
