タロタリーナ

四畳半神話大系のタロタリーナのレビュー・感想・評価

四畳半神話大系(2010年製作のアニメ)
4.1
元恋人に勧められ、原作を見ずに視聴したが、世界観、風景共にすごく好きだった。主人公が迷想してる時のホラーチックな色づかい、恋をした時のカラフルさ等が、主人公の心情によって変わり、楽しくもあり、どこか不気味でもあった。

各章で自分の生活につまらなさや寂しさ、憤りを感じる主人公であるが、最終章でそれを克服し、いまの生活を自ら肯定することで、一人称が「私」から「俺」になっていたり、占い師に相談する描写もなくなり、主人公の中で自分の歩んでいる道に誇りを持ち、自信のようなものが芽生えていたのが、とても印象的で、自己肯定感が上がる作品だった。

今年22歳になる私は就活を控えている。この大学生活、後悔の連続であったが、自分がしてきたことを見つめ直し、それを信じることで自己肯定感を上げていきたいと思う。