漂流アニメ教室200X
江口寿史×銀杏BOYZという懐かしのヴィレバンブランドでパッケージングされた謎マーケティングアニメ。とりあえず最高って言っとけば大丈夫!森見登美彦×湯浅監督とか大今良時がいなかった世界線の人たちが作ってんのん??と錯覚するくらいあらゆる要素が15年ほど古くて困った。
何でもアリの哲学的漂流なので、サバイバル要素やコミュニティ内での権力争いも緊迫感がなく、サスペンスフルな状況が成立してまへん。絵柄に頼った中身のないキャラクターたちの行く末になんて興味湧きまへんよ。そしてすべてをブチ壊すのは、もはやテンプレを超越し既成概念の呪いと化した童貞を殺す爽やか電波ヒロインの存在。
各設定がいちいち青春漂流モノとして面白くなりそうな要素を相殺していくという見事な化学反応。作品自体が漂流しているという意味では的確なポジション取りなのかもしれまへん。
四畳半で十分です。