砂米

Sonny Boyの砂米のネタバレレビュー・内容・結末

Sonny Boy(2021年製作のアニメ)
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このレビューはネタバレを含みます

最終話12話でtoeのサニーボーイ・ラプソディが流れるシーンが忘れられない。
目を奪われるという表現があるが、視覚・聴覚で一気に画面に吸い込まれていくようだった。
このシーンを見るために、私はこのアニメを観ていたのかもしれない。

特に好きだった回は戦争が登場する8話と、オムニバスではなく話が繋がっていた10~12話。ここにかけての流れが神がかっていた。
10話から歌詞入りの曲がバンバン入ってきて物語に勢いを付けてきてラストに向かっていった感がある。

ラストの展開が、個人的にトラウマ映画のバタフライ・エフェクトを少し思い出した。
それと、急な終わり方でエンドロールが弾き語り調なことから一瞬にして秒速五センチメートルが蘇ってきて、秒速のアンサーみたいにも思えてくる。
野暮な感想だと分かっているけど、どうしても書かずにはいられない。

このアニメの何が好きかというと、ストーリーもそうだが演出や作画が好きだった。
特に背景美術!!!!独創的なアイディアと、丁寧で美しい完成度の高さ。本当に素晴らしい。最近観たレビュースターライトの背景美術も担当していた会社だそうで納得。
背景美術でアニメを追ってみるのも面白いかもしれない。

監督の夏目真悟さんを調べてみると携わってきたアニメが好きな作品が多くて嬉しくなった。『ぼくらの』も担当していてヒエッ…。
今まで湯浅アニメに多く関わっていて、今度はSARUで森見登美彦の新作アニメに監督として抜擢されていて楽しみです。
砂米

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砂米さんの鑑賞したアニメ