このレビューはネタバレを含みます
50分と短いので大分駆け足な語り口だが、コズミックイラの悲壮感が一番出ている作品かもしれない。
今作はテクノロジーと戦争という不可分な関係をセレーネとスウェンに象徴させているように思った。
孤児からファントムペインとなって避難民を虐殺したスウェンが自分が幼少期に夢見ていた惑星探査用のロボットに助けられ、自分がこの世に生まれた時の両親の喜び、宇宙を夢見た幼少期、共に戦った仲間の走馬灯が駆け巡った時、その不可逆性とスウェンというイノセントを暴力的に奪われた人間の不条理な人生に悲哀を感じる。