たわらさん

ジョジョの奇妙な冒険 OVAのたわらさんのレビュー・感想・評価

ジョジョの奇妙な冒険 OVA(1993年製作のアニメ)
4.3
90年代のアニメって実写映画的演出やカメラアングル、光や炎の使い方、止め絵の見せ方とかが面白いんだけど、ネットが発達して視聴者の意見がすぐに届くようになってから原作漫画のコマや物語の再現を徹底する作品が増えたように思える。

✔️1-7話
セル画が不気味さを醸し出しおり、ジョジョのホラー面が強く表れていた。2000年製作であるのに承太郎が男塾みたいで笑ってしまうが。6,7話の死の街のクオリティが高く、アヴドゥルの活躍やスローモーションからのスタプラの躍動感が印象的。

宮崎作品や大友作品の影響なのかは定かではないが、この時代のアニメは実写映画的演出やカメラアングル、光や炎の使い方、止め絵の見せ方が巧い。良くも悪くもネットが発達して視聴者の意見がすぐに届くようになってから、原作漫画のコマや物語の再現を徹底する作品が増えた。

✔️8-13話
ンドゥール戦の無音の使い方が上手いため緊張感がある演出は見事。改めて3部の面白さの根底にあるのは『七人の侍』であるかのように思わされる。早撃ちのロマン、旅の哀愁、仲間との絆と西部劇の『七人の侍』である。このOVAでは任侠の側面がDIO戦で表れていて良いアレンジ。
たわらさん

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