「そんな当たり前の事にそんな大袈裟な演出を･･･？」と思ってしまう場面が多く「ここはブルーロックだ」の一言で全てを納得させる大雑把な作品スタイルに加えてキャラの成長速度が「なろう系」のようにとてつもなく早いのが微妙ですが（逆にテンポが良いとも言えますが）テニプリ的なぶっ飛んだ個性がある脇役キャラ達と不快感がなくかと言っていい人キャラなだけではない強い個性を秘めた主人公のバランスがなかなかいいです。
「日本人のストライカーにはエゴが絶対的に不足している」という的確な指摘を基軸とした世界観が新鮮ですし（エゴエゴうるさい部分はありますが）純粋なサッカー作品ではないバトルロワイアルっぽいエンタメ要素とジェットコースター的な勢いの相乗効果で「いつの間にか最後まで見たいた」的な感覚になる作品だと思います。
ただ･･･アニメ化されている部分を全て見た限りではストーリーもキャラクターの思考回路もあらゆるものを予定調和が支配していて想像を超えて心に強烈に残る唯一無二な要素は感じられませんでしたし、話の進み具合のテンポが良すぎるが故にカタルシスを感じにくく見た後に残るものが無かった事だけが残念です。
それでも一定以上の出来で十分に楽しめる作品だったので続きが放送されれば見ると思いますし、スポーツ物が嫌いでなければオススメできる作品です。
