ラスコーリニコフ

進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)のラスコーリニコフのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

遂に終結するが、悪役としてのエレンはかなり意志薄弱だ。未来を変える手段があるかよく分からないまま、一人で抱え込んでしまい、周りに流されるがまま壁外人類の虐殺を決行する。ただ、これに対してアルミンが指摘するように、エレンを作り上げたのはパラディ島の人間や壁外人類でもある。エレンに安全保障を託す者、恐怖の象徴を見出す者が虐殺を引き起こしたのだ。ここには運命と呼ばれるものの一端が隠されているように思う。自分の意思があるようで、周りに影響されてしまう人間の儚さを感じた。不朽の名作と言えるだろう。