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進撃の巨人 The Final Season Part.1のTenKasSのレビュー・感想・評価

進撃の巨人 The Final Season Part.1(2020年製作のアニメ)
5.0
デザイン(と昨今の国際事情)からアーリア、ユダヤ、アラブ…という名詞がぼんやりと浮かんでくるが、参照は普遍的な人類史という感じ。
制作会社が代わって演出が映画寄りになったなか、残された澤野弘之だけがリヴァイのアクションシーンで変わらずダサい音楽を掻き鳴らすので卒倒しそうになった。
人種差別と家父長制、有害な男らしさから反出生主義に陥ったジーク、自由意志を掲げるエレン。二元論を打ち破る視点の転換にはラスアス2との映像作品としての同時期性を見る。ああ2020年は遠い過去になったものだなぁというこういうトピックの前景化の懐かしさからくる感慨も。
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