このレビューはネタバレを含みます
「犬王」の予習。
原作未履修、不勉強で歴史に全く興味がない、理解不足のアホタレという三重苦を抱えながらもめちゃくちゃ楽しめた作品。
・史実通りというネタバレ
決まった未来があるうえで未来視の要素を持つ語り部を琵琶法師の形で差し込むとか吉田さんは天才か?
焼け落ちて灰となったものをまた積んで崩すイメージで、すでに滅亡を定められている前提の語り口で破滅に向けて転げ落ちるのをただただ見送る平家滅亡RTAという感じ。構成力のおかげか、史実がわからなくても、なんとなくバッドエンドの選択肢ばかりを選んでいるのがわかるようでした。
清盛の声が哲章さんなのも解釈一致です。確かにこういう粘っこい話し方のオヤジだったと思います。また、義経も一言話した時点で「あ、勝てない」となる最高のキャスティングでした。